■マキシムの電波デテクタIC「MAX4003」を使った 電波チェッカの製作
2018-06-01
●ブログ記事
・http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/rfmax4003-9cac.html
・http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/max4003-c18d.html
・http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/post-558d.html
●概略
・発端
あちこちの「おもちゃ病院」で、ラジコン送信機の電波を
チェックするためのRF検出回路の製作が流行っているよう
です。
これの元アイデアが、トラ技2017年4月号 の特集、『外部
アンテナ不要!ポケット2.4GHzレベル・チェッカ』という
製作記事です。著者:川田 章弘さん
「LT5534」を使って、2.4GHz帯の電波強度をテスターで見
ようという試みです。
この回路のアンプ前段に置かれたフィルタを外せば、広帯域
な電波検知機のできあがります。
修理にやってきたラジコン送信機から電波が出ているのか、
調べられるという仕掛けです。
おもちゃ病院ドクターの製作レポートを見ていますと、同等
のICとして「AD8314」が使われています。
このLT5534やAD8314がどんなものか? いくらくらいなのか?を
調べていましたら、「DigiKey」での部品ジャンル分けが
『 製品索引 > RF/IFおよびRFID > RF検出器 』。
「RF検出器」の一覧を見ていましたら、マキシムで安価なのを発見
しました。「MAX4003 」で、この価格が223円。
LT5534が1217円、AD8314が1168円となっていましたので、ずいぶ
んとお買い得。仕事の部品購入に紛れさせて、買ってみました。
・むかしに作った27MHz、40MHz用のチェッカー回路:RX27_40.png へのリンク
・実験回路 :MAX4003_1.png へのリンク
・ケース入れ回路 :MAX4003_2.png へのリンク
・電波レベル表示回路
ケースに入れた回路では、9pinのコンパレータICを使ったL/H
2レベルのLED表示をおこないました。
もっとLEDの数を増やしたい時、定番のICはLM3914。
LEDレベルメータ表示用の石です。これは10LED。
同じような表示回路をマイコンで実現したのが「LED10.png」
14pinのマイコンATtiny24Vを使います。
その制御ソフトが「10LED.c」。
レベル表示LEDが4つで良いのなら回路図「LED4.png」で、
「4LED_TN25_1.c」。
8pinのATtiny25Vを使っています。
同じICでLEDを6つまで拡張したのが回路図「LED6.png」で、
「6LED_TN25_1.c」。
いずれも、A/D変換した結果を、テーブル引きでLEDの表示区分
に分け、いくつかあるLEDの一つだけを点灯させるという処理に
なっています。
電波チェッカーが受けた電波レベルをそのままLEDの表示に反映
させるという処理です。
無線LANなどの飛び交う電波、短いパルスの断続波になっている
ものが多く、低いレベルの電波に混じって、強いレベルのがポツポツ
と出現します。 (オシロでの観察)
これをLEDに表示してみると、中間レベルのLEDは消えたまま、低い
ところと高レベルでの点滅表示になって見えるのです。
信号の具合は目で見るより「音」で聞く方が、送出タイミングの
変動や別の信号がかぶさってくる様子がよく分かります。
レベル表示用LEDの数、10個もいらない感じですが、2個ではちょいと
さみしいかと。
そんな時の参考にどうぞ。
●LEDを使ったレベル表示回路
・10LED: LED10.png へのリンク
・4LED : LED4.png へのリンク
・6LED : LED6.png へのリンク
●制御プログラム:max4003_rf_detector.zip
回路図とCプログラムを圧縮