※100円ラジオのケースにPIC16F628Aを
使ったモールス符号受信練習機を組み込む

2004-06-19

▲▼▲▼ 組み立て方法の解説 ▲▼▲▼

・「写真」を見やすくするために大きめの画像を貼り付けています。
 読み出しに時間がかかりますが、ご容赦ください。

・あらかじめ制御プログラムとその説明書をダウンロードして、
 組み立て説明テキストファイルをお読みください。
 
 「ダイソー」の「100円ラジオ」、このケース中にワンチップマイコン「PIC16F628A 」を使ったモールス符号受信練習機を組み込みます。
このとき、100円ラジオのケースだけでなく、「ラジオ回路基板」をそのまま使うというのが特徴です。
FMタイプの100円ラジオを使います。

※回路図

PICマイコンの内蔵クロックを使うので、水晶やセラロックなどの外付け発振子は不要です。
スイッチ入力も内蔵プルアップ機能を使っています。
モニター音は、PWM出力を使って方形波を出しています。
このPWM出力が必須だったので、8ピンのPICマイコンは候補から除外しました。

※部品リスト

  品 名   品 番 数量   部品番号
PICマイコン  PIC16F628A-I/P 1 IC1
1/4W 5%抵抗  75K 1 R1
1/4W 5%抵抗  47K 2 R2,R3
メカキースイッチ  B3F-1000 1 SW5
メカキースイッチ  B3Fー3152 1 SW1
キートップ(黄)  B32-1030 1  
押しボタンスイッチ  TM1-01 3 SW2,SW3,SW4
ボタン(灰)  TZ0004 2  
取付枠(灰)  TZ2004 2  
ボタン(白)  TZ0011 1  
取付枠(白)  TZ2011 1  
押しボタンスイッチ  MS-402 3 SW2,3,4代替え
配線用電線   10cm 6色
ラッピング線   20cm  
セラミックコンデンサ   223 2 ★ C1,C2
セラミックコンデンサ   103 1 ★ C3
セラミックコンデンサ   104 2 ★ C4,C6
電解コンデンサ  100UF 1 ★ C5
イヤホンジャック   1 ★ J1
NPNトランジスタ  S9014 1 ★ Q1
ツマミ付ボリューム  VR50K 1 ★ VR1

★印のパーツはラジオ基板からの流用品です。
 基板に付いた状態で、あるいは、取り外した部品を再利用します。
 頒布する部品キットには含まれていません。

※パーツの頒布サービスは終了しました。(2006-12-07)
制御プログラムを書き込んだマイコンチップのみの提供となります。

FMタイプの100円ラジオを改造します。

イヤホンジャック、ボリューム、オーディオ出力トランジスタ以外のパーツを取り外します。
コイルを保持している樹脂状ものは、カッターナイフの刃先でこそげ落とします。
再利用する部品もあるので、なくさないように気を付けましょう。

FMラジオICも取り外してしまいます。
部品穴は、穴が見えるように、ハンダごてとピンセットの先でつつきます。

まずは、穴開け加工と、パターンカット、それにハンダを盛る所のレジストはがしをしておきます。
元の部品番号R4の穴を使ってStartスイッチを取り付けます。
スイッチの保持金具が入るように長穴を開けなければなりません。

Startスイッチ(SW1)の取り付け具合です。

ハンダ面側は、スイッチの金具がハンダ付けできるよう、レジストをはがしておきます。
GNDと分離するためのパターンカットがきちんとされているか確かめてください。

※ケース加工

イヤホンジャックの半丸穴の横に、Startスイッチ用の角穴を開けます。
カッターナイフで荒削りして、小角ヤスリで仕上げます。
ケース底面(基板が乗らないほう)も加工しなければなりません。

3つの操作スイッチ、丸穴を開けるだけにしたいのなら「ミヤマ」の
「MS-402」を使ってください。
下の写真で、赤・黒・のボタンが付いているネジ止め式のスイッチです。
5.0Φのドリル穴を開ければ入ります。
写真下のスイッチは「フジソク」の「TM1-01」で、スイッチ本体にボタンと
取り付け枠をはめ込んで使います。
6.0×7.7mmの角穴を開けなければなりません。

まず、古いハンダごてを使って、プラスチックケースを溶かして貫通穴を開けます。
穴が通ったらヤスリでゴリゴリ。
スイッチで現物合わせしながら穴を広げましょう。
なお、スイッチの位置合わせは慎重にしておかないと、基板と衝突するかもしれません。

スイッチ取り付け枠の寸法まで、表面のシールをはがしておきます。

ケースの内側から見た様子です。
ホットメルト・ボンドを使って固定しました。

※基板への部品実装と配線

PICマイコン以外の部品はこれだけです。
再利用しているパーツもあります。

PICマイコンの実装です。
足の曲げ具合、挿入位置に注意してください。
あらかじめ制御プログラムを書いておかなくてはなりません。

電源とGNDなどの渡り線の配線です。
抵抗やコンデンサの切りくず線を使ってハンダ付けします。

ラッピングワイヤーを使って、信号線をつなぎます。

電池とスイッチをつなぐ配線の引き出し具合です。
電線の先端をストリップして、先に予備ハンダしておきます。
基板部品面から電線の先を挿入し、ハンダ面のランドパターンを使ってハンダ、固定します。

基板部品面からみた電線の引き出し具合です。

斜めからハンダ面を見ています。

電池端子からの配線と、スイッチへ接続している様子です。

スイッチはホットメルトボンドで固定しています。

これで配線完了。
電池を装着して試運転してみましょう。