※100円ラジオのケースに組み込んだPIC16F628Aを
使ったモールス符号受信練習機
そのモニター音キークリック対策

2004-07-03

▲▼▲▼ 組み立て方法の解説 ▲▼▲▼

・「写真」を見やすくするために大きめの画像を貼り付けています。
 読み出しに時間がかかりますが、ご容赦ください。

・あらかじめ制御プログラムとその説明書をダウンロードして、
 組み立て説明テキストファイルをお読みください。
 「MOREX01.LZH」と「MOREX02.LZH」の2つです。
 「ダイソー」の「100円ラジオ」、このケース中にワンチップマイコン「PIC16F628A 」を使ったモールス符号受信練習機を組み込みました。
そのモニター音のキークリック対策を行います。
MOREX01.LZHとは、プログラムが変わっています。
対応版は、MOREX02.LZHに入っています。

※対策後の回路図

※部品リスト

(キークリック対策により部品の内容が変わっています)

  品 名   品 番 数量   部品番号
PICマイコン  PIC16F628A-I/P 1 IC1
1/8W 5%抵抗  75K 1 R1
1/8W 5%抵抗  33K 1 R2
1/8W 5%抵抗  47K 1 R3
1/8W 5%抵抗  1K 1 R4
1/8W 5%抵抗  10K 1 R5
電解コンデンサ  4.7UF 1 C7
電解コンデンサ  3.3UF 1 (C7代替)
デジトラ(抵抗内蔵NPN-Tr)  RN1202 1 TR2
メカキースイッチ  B3F-1000 1 SW5
メカキースイッチ  B3Fー3152 1 SW1
キートップ(黄)  B32-1030 1  
押しボタンスイッチ  TM1-01 3 SW2,SW3,SW4
ボタン(灰)  TZ0004 2  
取付枠(灰)  TZ2004 2  
ボタン(白)  TZ0011 1  
取付枠(白)  TZ2011 1  
押しボタンスイッチ  MS-402 3 SW2,3,4代替え
配線用電線   10cm 6色
ラッピング線   20cm  
セラミックコンデンサ   223 2 ★ C1,C3
セラミックコンデンサ   103 1 ★ C8
セラミックコンデンサ   104 3 ★ C2,C4,C6
電解コンデンサ  100UF 1 ★ C5
イヤホンジャック   1 ★ J1
NPNトランジスタ  S9014 1 ★ TR1
ツマミ付ボリューム  VR50K 1 ★ VR1

★印のパーツは元のFMラジオからの流用品です。

基本的な部品配置とパターンカットはMOREX01と同じです。
対策部品はユニバーサル基板を使って組み立てました。
抵抗も、小型のものに変えました。
C4の取り付け位置をリセットスイッチの近くに持ってきました。


ユニバーサル基板を裏返しで使い、両面テープで貼り付けています。
C22の穴でGNDを貫通させます。
C7の4.7UFで遅延が長く感じるようでしたら3.3UFに変えてみてください。
(頒布部品の中に入れています)
なお、小ユニバーサル基板はご自分で用意してください。


対策前とは配線が変わっています。


※信号波形

(A)〜(F)は回路図に示すポイントの波形です。

キークリック対策前、モニター音オフ→オンのときの波形。
いきなりフルスイングするパルス波が出ているがキークリックの原因です。


キークリック対策前、オン→オフ時の波形。
「プツッ」っと切れています。
キークリックは、音が消えるこのタイミングの方が感じやすいのです。


キーイング出力がオフしても、PWM波出力を約12ms遅らせてオフするようにしました。
(このソフト改造がMOREX02)
R4とC7によりキーイング出力を遅延させ、そのレベルでPWM波のピークを
制限します。
徐々に増加、徐々に減少するパルスのできあがりです。


キーイング、オフ→オンの様子。
徐々にモニター音が大きくなっている様子が見えています。


キーイング、オン→オフの様子。
モニター音の大きさが徐々に減少しています。
これで、キークリック感がずいぶん押さえられのです。


「C8」あり。 ボリューム入力の(E)点を見ています。
下の波形と比べてみれば、「C8」の有無による波形変化の様子がわかるでしょう。
C8で交流カップルすると、DC分の変動が少なくなります。


C8を使わず短絡させてみると、DC分の影響を受けて、出力波形がいびつになってしまいます。

※運用

「SETUP」スイッチを押しながらリセットすると、今回の機能(PWM出力遅延)が働きます。
この操作をしない場合は、以前と同じです。
キークリック対策の改造を行ったときは、上の手順で制御プログラムを再起動してください。