※RS−232Cラインモニター

2004-05-27

パソコンのプリンタポートで制御する
EIA232(RS-232C)ラインモニター

 EIA232(RS-232C)のデータを横取りして表示するラインモニタです。
パソコンのプリンタポートにH8/534マイコンをつないでシリアル受信データを
受け取ってパソコンの画面に表示します。
CQ出版(株)の月刊誌「トランジスタ技術1998年10月号」に掲載されたものです。
DOS/VあるいはPC-9821のMS-DOS環境で動作します。
 ワンチップマイコンでTXDとRXD、2系統のシリアルデータを受信して、
いったんそのデータをマイコン内蔵RAMに蓄えます。
マイコンに受信データがあることをプリンタACK割り込みを使ってパソコンに
知らせ、蓄えたデータを双方向プリンタポートを使ってパソコンに送り込み、
パソコンの画面に通信データを表示します。
RS-232Cが絡む仕事での必須ツールとなっています。

 現在、この『基板+部品』の頒布サービスは終了しています。
興味をお持ちでしたらお問い合わせください。
頒布方法や金額などは昔のままで同じです。


 回路図や制御プログラムなどの詳細は、公開ソフトの収集・配布サイトで
ある「Vector」に登録してあります。

JCP311:EIA232(RS-232C)ラインモニター
パソコンのプリンタポートで制御するEIA232(RS-232C)ラインモニター
jcp311.lzh /  506,296 Bytes / 2003.11.1

http://www.vector.co.jp/soft/dos/hardware/se305808.html

 製作したRS-232Cラインモニター回路を『JCP』と呼んでいます。

装置間をつないでいるRS-232Cケーブルを外し、別に用意したストレート
ケーブルを使ってJCP基板を通信ラインの間に挟みます。
JCPにはD-SUB・25ピン、メス・コネクタが2組み付いており、すべての
信号線がストレート接続されています。これで信号の中継を行うわけです。


 パソコンとの接続はプリンタケーブルで行います。
双方向のプリンタポートが必須ですので、古いPC-9801やエプソン互換機
では使えません。
 また、JCPへの電源として、ACアダプタで8〜12Vを供給するか、あるい
はUSBラインやマウス用コネクタなどから+5Vを供給します。


 

JCP基板の部品面写真です。
上端の2つのコネクタがRS−232C信号を受けるD−SUBコネクタ、
下のコネクタがプリンタ接続用の36ピンコネクタです。
その右にDCジャックが2つ(+5V用と+8〜12V用)あります。


 H8/534はワンタイムROMで残念ながらプログラムの書き換えはできません。
こちらでプログラムを書き込んだものを提供しています。
  ・・・・・今ならH8/3048FなどのフラッシュROM版を使った設計をするでしょう。



 双方向通信をモニターしている様子です。(モデムとターミナル間)
「ASCII」文字コードとともに16進データの表示、RSTやCTSなど
制御線の状態を表示します。

 制御機器間の通信で、「決められた手順通りに通信が行われているのか」、
「なにかおかしなデータに化けているのではないか」など、装置の通信状態を
チェックするためのツールとして使うわけです。

 ただ、MS−DOS用として製作したので、現在のウインドウズ環境では
動きません。
MS−DOSモードのあるWin95やWin98では動くのですが、新しいウイン
ドウズではMS−DOSモードがないので動かすことができません。
パソコン自体のハード構成としては新しいものでも対応しているのですが
「OS」が対応していないのでどうしようもありません。
 しかし、古いMS−DOSの起動環境(MS−DOSでなくてもWin95や
Win98でok)を作ったフロッピーディスクを使えば十分に使えますので、大量
ログを記録することさえなければ大丈夫です。



※JCP基板の頒布内容 
注:ケースは頒布部品に含まれていません。

部品名 数量 補 足
基板 A297JCP 1 JCP基板 (サイズ:183 x 93 mm)
HD6475348SCP16 1 H8/534 CPU (日立) (プログラム済み)
74HC138 1 HS-CMOS (16pin)
74HC574 4 HS-CMOS (20pin)
4049B 2 CMOS (16pin)
PST-600C 1 リセットIC (ミツミ)
7805 1 3端子レギュレータ (5V出力)
RN1202 1 デジトラ (東芝:10K/10K)
HC3-84S 1 84ピン PLCC IC ソケット (ヒロセ)
RC10-36R-LW 1 アンフェノールタイプ 36ピン コネクタ (ヒロセ)
RDBD-25S-LNA 2 D-SUB 25ピン メス コネクタ (ヒロセ)
HEC0470-01-230 1 2.1φ DC ジャック (星電) DC8〜15V入力用
M04-339A0 1 EIAJ タイプ2 DC ジャック (EST) DC5V入力用
MP-202 1 EIAJ タイプ2 DC プラグ (EST) DC5V供給用
1S1588 8 シリコンスイッチングダイオード
0.1μF (104) 10 積層セラミックコンデンサ(パスコン)
15PF 2 セラミックコンデンサ
1μF /50V 1 電解コンデンサ
100μF /25V 2 電解コンデンサ
470 2 1/4W 5%抵抗 470
1Kx4 (1024) 1 4素子集合抵抗 1Kx4
47Kx4 (4734) 1 4素子集合抵抗 47Kx4
2.2Kx8 (2228) 1 8素子集合抵抗 2.2Kx8
47Kx8 (4738) 1 8素子集合抵抗 47Kx8
LED (赤・緑) 2 LED表示素子
14.7456MHz 水晶発振子 1 HC-49U/S
3mmビス (l=10mm) (ワッシャ付) 7 コネクタ、レギュレータ取付用
3mmナット 1 レギュレータ取付用
プログラムディスク + 資料 1 3.5インチFD(1.44メガ)
プラスチック ケース HPLK-000 1 190x102x28mm 黒 (アイデアル)
(ケースは頒布部品には含まれません)


●JCP基板セット頒布につて (現在頒布は行っていません)
 JCP基板とプログラム済みのマイコンチップ、それに主要部品を加えた
基板キットとして頒布サービスが可能です。

トップページに記していますように「郵便振替」を利用してください。
 郵便局で手続きできます。
送金手数料はご負担していただきますようお願い申し上げます。

郵便振替口座番号 00910−5−317915
加入者名 有限会社 アクト電子
通信欄 品名と数量を記入してください。
品名は「JCP」と記入してください。 
払込人住所氏名 あなたの住所氏名(お届け先)
郵便番号・電話番号(会社・部署名)をはっきりと記入
してください。
金額 1セットあたり、税・送料込みの金額です。
「16,800円」
注文数量を乗じてください。

トップページに記している注文時の注意をお読みください。


●昔に作った232Cラインモニターの数々・・・・。

 元同僚である越智氏が中心となって製作したもので、トランジスタ技術にも
掲載されました。

 発売されたとき、その小ささに驚いた東芝のダイナブックJ−3100SS、その
100ピンバスコネクタに刺さるように製作したものです。
「JC」という名で呼んでいました。

東芝ダイナブック
J−3100用
JC基板
 富士通のMB89371という、8251同等品が2ch入ったシリアル通信
コントローラICを使っていました。
このIC、すでに廃品となっていて入手できません。
JCPの原型機と言えるもので、RS−232Cまわりの基本的な回路は同
じです。

 トランジスタ技術の 1991年1月号に「ノート・パソコン用簡易ライン・モニタ
の製作,Dynabookに挿せばRS232Cが見えてくる」として掲載されました。

 J-3100SSのショックからしばらくしてNECからもノートパソコン、98ノートが
発売されました。 これに合わせてラインモニターを製作しました。
この基板は「NC」と呼んでいました。

NECの98ノート用
NC基板
 回路はほぼ同じ、MB89371でシリアルデータを受信します。
98ノートの外部バスは110ピンコネクタで引っ張り出さなくてはなりません。
このコネクタの内部が非常に特殊でして、ハーフピッチフラットケーブルを圧接
するようになっているのです。
実際に使う信号線は30本で済むのですが、110ピンのどこにつなげばよいの
か順番を数えるのがたいへんでした。
 この回路は、トランジスタ技術1992年4月号に「98ノート用簡易シリアル通信
モニタの製作9801NOTEに挿せばRS232Cが見えてくる」として掲載されました。

 そういやV30・CPUを搭載した9801NV、仕事場で買ったのですがもう動か
なくなってしまいました。
初代ダイナブック、J−3100SSも動きません。 (身柄は保存してあります)


 98ノートだけでなくデスクトップのPC−9801でも使えるようにと製作した
基板です。 基本的な部分はJCやNCと同じです。
「RC」と呼んでいました。

デスクトップの
PC−9801用
RC基板
 この基板も通信制御チップにMB89371を使っているので、もう作ること
ができません。