「危険学のすすめ」
先日、図書館で借りてきた本。
「畑村洋太郎著 危険学のすすめ」
六本木ヒルズで起こった回転ドアの挟まれ事故、この再現実験レポートを核にして、
様々なドアや扉、シャッターなどに人が挟まれたらどうなるのか調べています。
ダミー人形を使って、挟まれたときどんな圧力が人体、とりわけ頭部や頸部に加わるのか、
電車、自動車、エレベータ、当然ですが回転扉も含めて、自動、手動の差、などいろいろ
試されています。
数字やグラフの羅列ではなく、実験のプロセスが興味深く描かれているのです。
さて、この本の中に出てきた言葉で注目したのがこれ↓
『バカと技術屋はデカイものをつくりたがる』
『これはより優れた立派なものをつくろうとしたがる技術屋の体質を表現したものである。しかしながら、いまあるものよりも優れた立派なものをつくるためには、それ用の新しい技術と考え方が必要になる。これをつい「従来の技術の延長で行うことができる」と考えるところに大きな落とし穴があるのだ。大型自動回転ドアは、まさにその典型例ではないかと思った。…』
技術屋だけじゃなく、誰もがおちいる落とし穴かもしれません。
※過去記事:「失敗百選」
※関連書籍
※事故を起こした回転ドアの動態保存:三和タジマ
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2008年1月15日 22時02分
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もっとも,最近は 外食産業・コンビニ・スーパーのレジ その他多くのところで,自動化・機械化した挨拶しかできない人種が増えて,実に嘆かわしいことです。それも正しい日本語が使えないと来るから頭に来ます。
大丈夫ということです。
自動車のスライドドア、これを手で閉めたとき、思いのほか大きな力が
加わり危険。
確かに、私とこのドミンゴでも後席スライドドアを大人のチカラで思いっきり
閉めて挟まれたらっと思うと、ちょっと恐怖です。
それが、自動スライドドアだと挟まれ防止装置が働き、危険なチカラは
加わらないようになっているそうな。
ただ、そのセンサーが故障したら…
はてさて。
「三和タジマ」で「動態保存」されているそうです。
※参考