なんとかしてほしいけど、どうにもならないもの。
「コストダウン」要求・・・圧力と言ってよいかと
消費者:安く、もっと安く
メーカー:ほい、ほい お安くしまっせ
で、欠陥品じゃないけど、耐久性の無いものが
生まれます。
写真はそんな例。
![](../img/img_box/img20160927112103919.jpg)
電源回路のハンダ・クラック。
コンデンサ(2本足の部品)の足につながるハンダが
プリント基板のところで割れてます。
これで、この回路は動作しません。
10年ほど前の装置ですが、これを修理したらまだ
まだ使えるわけでして・・・
原因は装置の振動かと。 荒くたく使われる装置
なんで。 「ズドン」とかの落下もあったのじゃ。
これで、頭でっかちの電界コンデンサが揺すられて
ハンダ付け部に応力がかかって破断。
コンデンサの足を曲げてハンダするとか、
部品面側でコンデンサの頭を基板に接着する、
基板そのものを安価な片面基板じゃなくて
両面スルーホール基板にするなど、「手間と金」
をかければ、あれこれ方策はあります。
しかし、
「ロケットで打ち上げるんじゃあるまいし
手間とお金はかけられまへん。
安くが一番」
てなことなんでしょなぁ。
もったいないゾ。
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2016年9月27日 11時18分
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土曜の朝、自転車に乗ろうとしたら、
後輪の空気圧不足を体感。
なにせ体重があるものだから、しっかり
空気を入れておかないと、タイヤがへこみ
心地よく前へ進めません。
パンクだと、たいてペシャンコになるのですが
ある程度の空気圧は残っています。
「はは〜ん」です。
こんな時にチェックするのはタイヤの虫ゴム。
![](../img/img_box/img20160918172019294.jpg)
原因、アタリでした。
チューブ側のバルブと接触する部分が破損。
これ、生ゴム色の虫ゴムですが、ふつう、黒色
じゃないかしら。
手持ちのに交換して解決です。
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2016年9月18日 17時17分
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2016年8月22日 15時24分
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今朝の修理。 これもご近所からの依頼。
喫茶店の電飾看板、「調子が悪くって光らない」
「なにかのひょうしに光るときもある」
という症状。
しかたなしに「営業中」の貼り紙がしてあります。
![](../img/img_box/img20160604181328112.jpg)
足(架台)付きなんで、自転車には乗せられません。
小さな車輪は付いてるんですが、引きずって持って
帰ってくるわけにもいきません。
そこで、早朝、車を出して引き取りに行ってきました。
電源・制御部のケースを開けたらすぐに原因が判明。
電源基板(コーセルの24V100W品)から、一次平滑
コンデンサのひとつが転がり出てきました。
![](../img/img_box/img20160604181507681.jpg)
電源の型名シールが貼られたコンデンサが、脱出です。
そのハンダ面。
![](../img/img_box/img20160604181554963.jpg)
もうひとつのコンデンサのハンダ面にはクラックが。
片方は接触不良で火花でも出たのでしょうか、黒く
なっています。
![](../img/img_box/img20160604181717695.jpg)
似たスペックの新品に交換して解決。
現在、通電してエージング中です。
こんな文字が6ブロックに分かれて順次点滅します。
![](../img/img_box/img20160604181912098.jpg)
制御回路、ROMが見えたのでマイコンでも使っているのかと
思いましたが、ROMに表示パターンを入れ、カウンタでアドレス
を変え、表示を変化させるという方法のようです。
![](../img/img_box/img20160604182040712.jpg)
![](../img/img_box/img20160604182101104.jpg)
4093でクロックを作って4520でカウントしてアドレスを
進ませるというところなのでしょう。
点滅出力は6点。
こんな具合に点滅します。
・http://douga.zaq.ne.jp/viewvideo.jspx?Movie=48416217/48416217peevee636764.flv
★さまざまな電子機器、電子回路の修理依頼について:アクト電子
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2016年6月4日 18時08分
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今夜(!)の修理。
ご近所さんからの頼まれものです。
「パッチワークでほぼ毎日使っているよ」という
値打ち物。
「もう50年になるかも」っと。
ものはコレ。
![](../img/img_box/img20160603225605479.jpg)
「ナショナル」(松下でもなくもちろんパナソニックじゃない)
の「ベビーアイロン」。 型番「N1-17」。
こんな木箱に入っています。
![](../img/img_box/img20160603225749691.jpg)
銘板↓
![](../img/img_box/img20160603225822433.jpg)
「100V 80W」。
「使ってると熱くならないことがある」という症状。
ヒーターは大丈夫だったんで、疑うのはコード。
プラグを解体したら、アイロンに差し込む側に接触不良痕
を発見。
![](../img/img_box/img20160603230045169.jpg)
電線の止めネジが緩くなっていました。
![](../img/img_box/img20160603230107959.jpg)
右側の端子、接触不良で火花が飛んだんでしょう、端子部が
黒くなっています。
この部分の電線の取り付け、まさに「平行コードの100Vプラグを外してみると…」
で、話題にした内容です。
コードの先端をカットして、ネジ止めせずに、端子に
直接ハンダするという方法で処置しました。
![](../img/img_box/img20160603230454721.jpg)
しばらく通電して動作確認して作業完了。
そうそう。
木箱の中にこんな「紙」が入っていました。
![](../img/img_box/img20160603230915506.jpg)
「VCI用紙」と記されています。
防錆用の紙だそうです。
こんなのがあるとは知りませんでした。
★さまざまな電子機器、電子回路の修理依頼について:アクト電子
|
2016年6月3日 22時54分
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今日の修理は、私の設計物。
土木関連工事の車に搭載されています。
(作動させるときは車から降ろして)
プリント基板の製作年が1993年。
これが修理で帰ってきまして、原因は調整用ボリュームの
接触不良。
そして、もうひとつの作業が制御プログラムのバージョンアップ。
といっても、1993年バージョンを1997年バージョンにという
具合です。
使っているマイコンはH8/520。 HD6475208P。
SDIP64ピンのワンタイムROM。
※今ふうのフラッシュROM内蔵マイコンのように
消せないのです。
一度書いたらそれっきり。
もう手に入りませんし、こちらでの在庫もわずかですので、
プログラムの書き込みは失敗できません。
使うのは自作のROMライタ。
EEPROM「27256」のモードで書きます。
環境は「PC-9801」のMS-DOS。
紫外線消去の27256はまだ手持ちがあるので、これで
ROMライタがちゃんと動くかどうか、ちゃんと書けるか
をチェックしてからワンタイムROMの書き込み本番です。
DIP28pin→SDIP64pinの変換ソケットアダプタに載せて…
![](../img/img_box/img20160516140058902.jpg)
無事に書き込みできました。
「ルネサス」じゃなくって「日立」ね。
![](../img/img_box/img20160516144522375.jpg)
★さまざまな電子機器、電子回路の修理依頼について:アクト電子
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2016年5月16日 13時53分
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トライアックを使ったDCモータの速度制御回路での
トラブルです。
過去記事の壮絶死…かわいそうな部品で、吹っ飛んだ
トライアックが出てくるでしょう。
それ、これ関連の修理なんです。
そのトライアックに関して、こんなトラブルに遭遇しました。
修理する回路のパワー段の概要はこんな具合です。
(これにサージ吸収回路やノイズ対策部品、もろもろ
が付きます)
![](../img/img_box/img20160507164210650.png)
(クリックで拡大↑)
AC100Vの周波数でPWM制御しています。
なにせ古い回路です。
トリガーパルスの発生は「PUT」。
パルストランスでサイリスタのゲートを駆動します。
PUTですので、トリガの発生は短いパルス「一発」だけ。
トライアックは、制御対象により、小さいモータだったら
3Aクラス。
大きい用だと12Aクラスのを使っています。
しかし、基本の回路はほぼ同じです。
最近は、昔の型番のトライアックが入手しづらく、
NECも東芝もアウトです。
NECだとAC3DとかAC12D
東芝はSM3GZ47とかSM12JZ47
で、先日のこと3Aクラス用の修理にと、
ルネサスのBCR5LM-12LB|というのを
交換用に買っていたのです。
今回の修理作業で、これを使いました。
ところが、モータがうまく回りません。
「しゃくる」のです。
最初は原因不明で、フィードバック系を追いかけて
いました。
しかし、原因はトライアックでした。
今までのに戻すと問題なし。
そして同じルネサスの16Aクラス品BCR16PM-14では
大丈夫。
スペック、みんな似たり寄ったりなんですが、
BCR5LM-12だけ不調なのです。
どうやらトリガー電流あるいはトリガー時間が
不足しているようです。
PUTによる単発のトリガーですので、一度ミスると
トリガーは抜けてモータは通電しません。
そうすると、速度制御フィードバック系が
「もっと早くしろ」と、トリガ点を前:AC100Vの
山の部分に持ってきます。
ある時、トリガに成功すると、モータが通常より
高速で回転してしまって「しゃくる」動作になっ
てしまうのです。
BCR5というトライアックのスペック、他のと大き
な違いはありません。
ちょい不思議。
現状のPUTによるトリガー回路では、自由にトリガー
時間を変えられません。
任意のトリガー電流とトリガー時間を設定できる実験回
路を作って試してみればいいんですが、まぁ、めったに
来ない修理です。
次回の修理では、3AクラスのBCR3というのを試してみます。
★さまざまな電子機器、電子回路の修理依頼について:アクト電子
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2016年5月7日 16時38分
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2016年4月5日 10時23分
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修理:PHONIC XP1000アンプで接触不良をおこして
いた松下のJC2aリレー。
まず、接点の接触抵抗を見てみました。
2回路ありますんで、独立して見ます。
使用ツールはこれ。
・トランジスタ技術2005年9月号:10mA定電流回路。
接点に10mA流してそこでのドロップ電圧を四端子法で
測ります。
1mVのドロップなら0.1Ωという具合です。
全部で4つの接点。
何度かオン・オフして変化を見ます。
・1-1 10mΩ〜15mΩ
・1-2 20mΩ〜25mΩ
このリレーは安定していました。
・2-1 40mΩ〜150mΩ 変動大
・2-2 0.3Ω〜4.0Ω 〃 (単位が違う)
こいつがアウト。
オンオフを繰り返すたびに、値が変わります。
アンプの回路、接点は並列になっていたわけなんですが、
接点の並列で電流容量を増やすという考え、根本的解決
にはなってないということなんでしょうね。
![](../img/img_box/img20160328091016972.jpg)
右側の黄色いのは、電源コネクタを固着させていた接着剤。
これから腑分けしてみます。
リレーのケースは接着されてませんでした。
カバー部をこじると外れて、コイル+接点が見えます。
![](../img/img_box/img20160328093009295.jpg)
ひどい汚れじゃ腐食じゃありません。
接点間を閉じて間に「紙」を滑らせると接触状態が
回復しました。 10mΩ未満で安定します。
※接点部の拡大
![](../img/img_box/img20160328111733079.jpg)
![](../img/img_box/img20160328111747903.jpg)
★さまざまな電子機器、電子回路の修理依頼について:アクト電子
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2016年3月28日 08時54分
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佐藤テックからの修理依頼。
でっかい+重いパワーアンプ。 PHONIC XP1000。
出力のスピーカ保護用のリレーが接触不良。
何度か電源の入り切りを繰り返していると直ることもある
という不安定な状態になってます。
今回の修理は仕事場じゃなく、自宅ガレージでの作業。
仕事場には大きな音を鳴らせるスピーカーを置いていないんで、
というのが理由です。
(抵抗負荷だと可能ですが、やっぱり音を出さないと)
アンプはステレオでして、シャーシの真ん中にトロイダル・トランス。
その両側、アンプ回路がヒートシンクに乗ってます。
これごと外さないと、基板上のパワーリレーにアクセスできません。
![](../img/img_box/img20160327172503942.jpg)
ヒートシンクは四角の筒状で、片端にはファンがくっついています。
この基板の取り外しに手間取りました。
電源回路からの電線を基板につないでいる9ピンのコネクタ、
これが、抜け+ゆるみ防止といいうことなんでしょう、
接着剤で固定されていたのです。
これの取り外しに気を使いました。
![](../img/img_box/img20160327173037143.jpg)
黄色いのがコネクタの爪周辺に流し込まれた接着剤。
ゴム系のG17ボンドのようです。
ホット・メルト・ボンドと違って、こいつはさすがの接着力。
その隣の黒いのがNGになったリレー。
松下のJC2aリレーです。
a接点が2回路。
この接点を並列にして使っています。
すでに廃番です。
互換品はオムロンのG4Wリレー、DC24V品です。
左右両チャンネルとも、これに交換。
![](../img/img_box/img20160327174238883.jpg)
現在エージング中。 3時間ほど鳴らしています。
悪くなった松下のリレー、仕事場に持ち込んで接点の
状態を確かめてみます。
★さまざまな電子機器、電子回路の修理依頼について:アクト電子
|
2016年3月27日 17時18分
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2015年06月にゴム系パーツのメンテをした「デンオン ハンダ吸引器 SC-7000Z」。
これの先端部(ハンダを溶かして吸うところ)が痛んできたんで、交換しようと
したんですが、固着してしまって外れない…。
※何かの時、たまには抜いてメンテはしてたんですが
無理に回したら… パキパキっとひび割れが
![](../img/img_box/img20160318154850840.jpg)
先端部
![](../img/img_box/img20160318154807097.jpg)
さらに悪いことに、セラミックヒータを貫通している金属パイプ
(吸ったハンダが通る)が、ヒータ内面と固まってしまっていて
抜けません。
あちゃまぁです。
しかたないので、ヒータごとの交換となってしまいました。
![](../img/img_box/img20160318160449518.jpg)
この吸引機、現在はエンジニアが「SD-20」として扱っていて、
メンテ部品も供給されています。
今回交換したのは、組図の黄色のパーツ。
![](../img/img_box/img20160318160422101.jpg)
図の「(5)マイカ」と「(6A)プロテクタ」は部品品番に入っていませんが、
取り寄せてもらえました。
これがなくちゃ、ハンダ付け仕事ができませんのでねぇ。
|
2016年3月18日 15時55分
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自作回路でのハンダ付け不良。
自分で作業したものだけに落ち込みます。
つい先ほどのこと、使おうとした回路の電源表示LEDが点灯
しないという故障が発生しました。
回路そのものは動いています。
LEDそのものの不良?
考えにくい
コネクタの接触不良?
JSTのXHコネクタの圧着ミスか?
はてさて。
箱をばらして回路を追いかけてみると…
コネクタを介してLEDにつながっているのはこの390Ωの抵抗。
![](../img/img_box/img20160318115401783.jpg)
これが端子と導通していません。
基板を裏返すと、原因判明。
![](../img/img_box/img20160318115449812.jpg)
抵抗の足にくっつくはずのハンダが外れてます。
以前に使ったときにこの異常には気付かなかったんで、
最初からハンダがまったくくっついていなかったわけ
じゃなさそうです。
別角度から
![](../img/img_box/img20160318120244013.jpg)
持ち運びのときの振動が原因したのか?
いずれにせよハンダ付けの失敗。
眼も衰えてきていますし、ちょいと落ち込んでいます。
エラそうなこと言えません。
・圧電ブザー不良
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2016年3月18日 11時50分
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自宅に置いてある電気ドリル。
![](../img/img_box/img20160308212458108.jpg)
親父の持ち物です。 (親父はすでに鬼籍)
日立製。 ←日立じゃなさそう
確実に30年以上。 ひょっとすると「40年」選手か。
(銘板ははげてしまって製造年や製造番号は不明)
これの「引き金」(リミットスイッチ)が戻らなくなった
というトラブルです。
(トラブルに遭遇したのは私じゃなく亀ちゃんでした)
![](../img/img_box/img20160308212757253.jpg)
右側に見えている可動部ポッチリが戻らなくなってしまって
います。
このリミットスイッチを新品に交換という作業。
仕事場にあったスイッチを持って帰ってきてハンダ付け。
![](../img/img_box/img20160308212920919.jpg)
無事に作業完了。
あと何年使えるか…
※親父の遺品
・ガレージの備品:鉄板
・50年前の写真#2
・包丁折損→修理完了
・リチウム電池を交換
・「帆船 カティーサーク」
・スキャナーがやってきた:居酒屋ガレージはここから始まった
・「リンゴ」のロゴマーク#2
※追記
これってどこのマークでしょ。
ドリルの握り手部分です。
![](../img/img_box/img20160309095514010.jpg)
さて。 リミットスイッチを解体。
アルミのリベットでスイッチの上下を固定してあるんで、
カシメ部をドリルの先でゴリゴリして抜いてしまいます。
![](../img/img_box/img20160309095700098.jpg)
オムロン製。
「TATEISI ELECTRONICS CO. KYOTO JAPAN」です。
時代ですなぁ。
樹脂外装、こじるとボロボロ。
![](../img/img_box/img20160309095850235.jpg)
接点部、ひどいことになってました。
![](../img/img_box/img20160309095915497.jpg)
|
2016年3月8日 21時23分
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タンタルコンデンサといえば、ショートモードでの故障が多い
(経験上も)のですが、今日の修理で出会ったのはちょいと違い
ました。
![](../img/img_box/img20160308172151643.jpg)
左側のには、実装後固定用のホットボンドが付着。
積分回路の積分用コンデンサに使われていまして、これがアウトに。
この壊れ方が、リーク電流の増大。
それも、印加電圧により微妙に変動しちゃうのです。
だから積分動作がはちゃめちゃ。
フィードバック制御回路だから余計にやっかい。
短絡モードなら、単純なテスターチェックですぐにわか
るんですが、リークの増大となると、回路を動作させた
上でのチェックでしかわかりません。
不良部品の発見に、えらい時間がかかりました。
※1994年製の回路でした。 私の設計じゃないよ。
※さまざまな電子機器、電子回路の修理依頼について:(有)アクト電子
※フィードバック制御でのトラブル例
故障個所を見つけるまでがたいへん
・電源の修理依頼
・抵抗一本で
・逝くならきちんとどうぞ…
|
2016年3月8日 17時19分
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文鎮? いや、ハンダ付け補助ツールですを作ってくれた
ガレージ・常連からの修理依頼。
(全体の写真はまた今度に)
車載用ステレオ・パワーアンプ、
電源は入る
でも、入力信号を入れても出力が出ない(スピーカーが鳴らない)
という、症状です。
(車載するのが目的ではありません)
調べましたら、入力段に入っていた東芝 TA7424の出力が
出ていません。
このIC、「Ground Isolator」という機能名でして、
入力段と出力段の電源ループの影響を低減しようという
ものなのです。
・グランド・アイソレータ
このIC、こんな感じで、入力側と出力側の「GND電位」を
打ち消そうという仕掛けです。
![](../img/img_box/img20160305224202463.png)
入力側のGNDは、直流的に入力と出力が切り離されています。
パワー段が生きているのは、パワーICの入力を何かで触れば
「ブ〜ん」というハム音が出るのが証拠です。
ICを交換するのではなく(どこから入手できるか不明)
TA7424をスキップして入力のピンジャックからパワーアンプの
入力にジャンパーを飛ばしました。
基板から取り外したのはこんなIC↓
![](../img/img_box/img20160305224145814.jpg)
アンプの入力段にこんな工夫がされているなんて、
知りませんでした。
・東芝 TA7424 データシート
※ロームの類似IC (現行品)
・BA3121F グランドノイズ除去用アイソレーションアンプ
↑
これのCMRR、「57dB」となっています。
共通電源系のアンプで配線経路による雑音を
防ぐのに役立ちそうです。
※ケースとヒートシンクを外してむき出しにした基板
![](../img/img_box/img20160306093408971.jpg)
パワーアンプは東芝 TA7250が二つ。
スピーカーとはBTL接続です。
※ケース両サイドのアルミチャンネル材がヒートシンク
になっています。
ネジ止めされたTA7250が見えています。
![](../img/img_box/img20160307111505066.jpg)
※修理を終え、ケースを戻したところ。
![](../img/img_box/img20160307111530172.jpg)
メーカーと型番はADDZEST A-60
※アゼストってクラリオンだったんだ。
※電源が入っているのかいないのか、表示が無かったんで
パネルに穴を開けて3φの緑色LEDを追加。
![](../img/img_box/img20160307111757891.jpg)
|
2016年3月5日 22時32分
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「動くこともあるけど」っという「リモコン」の修理
依頼です。
回路上、どこかの接触不良が原因だろうと推測できるの
ですが、やはり現物を見てみないことにはわかりません。
で、結果。
![](../img/img_box/img20160226102655056.jpg)
![](../img/img_box/img20160226102707787.jpg)
単純に電池電極部のハンダ付け割れでした。
ハンダ付けが外れてしまっています。
単4電池4本使いの回路で、プラス側もマイナス側も
同じようにハンダ付けがアウトになっていました。
これで接触不良が発生。
たとえばこれを落下させてしまったときなど、電池の
重さがこの部分に加わり、くっついていたハンダに
チカラがかかってしまうのでしょう。
ニッケルメッキされたバネ材、ハンダはメッキ部分
にしか乗りません。
メッキを削って芯材を露出させてしまうと、ハンダが
うまくくっつかないので、メッキの状態を生かして
ハンダしなくちゃなりません。
★さまざまな電子機器、電子回路の修理依頼について:(有)アクト電子
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2016年2月26日 10時25分
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ガレージ火力のメイン、ガスコンロ付きテーブルの
バーナー口が痛んでいたんですが、ガレージ仲間の
技術力により、回復いたしました。
・現状
![](../img/img_box/img20160211212633438.jpg)
鋳物のバーナー口が痛んでいて、ガスの火が安定しなかった。
・使わないバーナー口(ガス台を捨てる)を持ってきて
もらったんだが、そのままではガレージのバーナーで
使えない。
そこで、改造。
![](../img/img_box/img20160211212811425.jpg)
![](../img/img_box/img20160211212821863.jpg)
ガレージのバーナー部にピタリとはまるよう、アルミを
削りだしてアダプタを作成。
※製作者は文鎮を作った人ね
・安定して火が出るようになりました。
![](../img/img_box/img20160211213416426.jpg)
※2009年にはこんなこともありました
・包丁折損→修理完了
※今も使い続けていますよ
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2016年2月11日 21時25分
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今日の基板修理。 頭の中に「????」がいっぱい。
直接的な故障原因を解決して、エージングのために通電
していました。
しばらくしてから、「大丈夫やな」っと基板を手で触ると…
動作不良になってしまうんです!
「これはなに?」「どこが悪い?」です。
どこかが接触不良。
古い片面基板ですんで、ハンダ付けがあやしいのかと思った
んですが、違いました。
原因は基板のプリント・パターン。
![](../img/img_box/img20151211145257032.jpg)
「断裂」していまして、基板のどこかに力をかけたら、この
微妙な接触が離れて動作不良にという具合でした。
レジストをゴシゴシ削って、その箇所が判明。
この場所を見つけるのにだいぶ悩みました。
基板そのものを落下させたのか、何かの工具を落としたのか、
普通の使い方では考えられないでしょう。
無事に修理完了です。
※基板のパターン切れトラブル例
・壮絶死#27:パターン切れ
・透過照明用ACアダプタ
・修理依頼品:ミキサー
★さまざまな電子機器の修理依頼について:(有)アクト電子
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2015年12月11日 14時46分
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今日の昼、オシロスオープを持って、ガレージ仲間の藤川君
の工場まで出かけてきました。
ゴム用射出成型機の調子が悪いというhelpです。
押し出し部の位置が読めないという、致命的故障です。
まずは、制御回路側なのかそれとも位置を検出している
ロータリー・エンコーダが悪いのかを見極めなければ
なりませ。
エンコーダの出力パルスを観測すると、こんな波形。
普通に動いているときはキレイな2相パルスが見えるん
ですが、何かがきっかけで、出力が発振したようになって
しまうことがわかりました。
これでは、U/Dカウントできません。
![](../img/img_box/img20151209171734975.jpg)
![](../img/img_box/img20151209171809453.jpg)
コンパレータのヒステリシスが不足して、出力が不安定に
なっているような感じです。
A相だけじゃなくB相にも同じような波形が出るんで、何か共通の
原因があるんでしょ。
どうなっているのかと、ダメ元でエンコーダを開けてみました。
(新品購入の手配はしたので)
![](../img/img_box/img20151209172024822.jpg)
光洋精工製の外形50Φでシャフト径が8Φ。
こんな基板が乗っています。
![](../img/img_box/img20151209172200605.jpg)
小型の半固定ボリュームが3つ見えています。
これを触ると、発光源の光量が変わるようで、テストポイントに
出る信号振幅が変化します。
しかし、この調整では解決しません。
ベストかなという位置に合わせても、たまに不安定になって
しまうんです。
この基板を外すと、スリットを持つ円板が見えてきます。
![](../img/img_box/img20151209172514677.jpg)
1回転500パルスのものです。
★さまざまな電子機器の修理依頼について:(有)アクト電子
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2015年12月9日 17時11分
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めったに使わない自作ツール。
![](../img/img_box/img20151208121043072.jpg)
これは2相パルス発生器。
資料を引っ張り出してくると2001年に製作。
トラ技2005年10月号の2相パルス発生器は、ず〜っとパルスを
送り出すものでしたが、これはアナログ入力でUP/DOWN方向
と周波数を変えるという回路になっています。
ボリュームに切り替えれば、その回転で右回り・左回り、
そして回転数が制御できるのです。
2相パルスを出すモータなど位置情報出力信号をシミュレート
できるぞという仕様です。
これのRUN/STOPトグルスイッチ軸がグラグラになってました。
![](../img/img_box/img20151208121427960.jpg)
![](../img/img_box/img20151208121441242.jpg)
「ミヤマ」製。
解体して中を見ると…
![](../img/img_box/img20151208121514867.jpg)
グリスの海になってるんでわかりにくいですが、
レバーの凸部を受けて、接点を動かす小さな樹脂パーツが
破断していました。
凸部の先が入る小さな穴の部分で割れてます。
チカラが加わったというより、経年劣化でしょうな。
これ、2相パルスがRS-422差動信号で出ているんで、この出力の
先にパワートランジスタを付ければ、2相励磁のステップモータ
の駆動実験に使えるんです。
で、緊急修理となりました。
回路図はちょいとまとめてから紹介します。
ざっと描いた回路図。 こんなの(クリックで拡大↓)
![](../img/img_box/img20151208170838150.png)
2相励磁のステップ・モータを回すときはこんな
接続で。
![](../img/img_box/img20151208170922237.png)
ボリュームを中央にしたら停止。
右あるいは左に回すと回り始めて、回し切ったら最高速。
★さまざまな電子機器の修理依頼について:(有)アクト電子
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2015年12月8日 12時07分
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『運動会で使っているアンプが鳴らなくなった』という修理依頼。
出力60W定格で、マイク入力が3つにAUX入力が1つという
ミキシング・アンプです。
東芝製で型番が「VA-606T」。
↑
調べても出てきません
製造年は不明ですが購入が「昭和54年」と記されています。
1979年から使われているわけです。
(仕事場のアクト電子、有限会社にする前の創業年です)
常用しているわけではないので、比較的きれいな状態です。
さっそくケースを開けて不良部分の探索を開始。
![](../img/img_box/img20151022090123897.jpg)
(ヒートシンクが斜めなのは固定ネジを外して
調べていたから)
電源はトランスを使った普通の整流平滑回路。
(右のが電源トランス)
出力段はトランスを使ったプッシュプル。
トランペット・スピーカー駆動のため、長距離延長用に
高インピーダンス出力回路になっています。
そのため、最初から出力トランスが組み込まれています。
(左のが出力トランス)
手作り感いっぱいの信号回路基板。
![](../img/img_box/img20151022090439906.jpg)
![](../img/img_box/img20151022090453067.jpg)
配線は、メンテナンスのことなんて考えていません。
電線のハンダ付けを外さないと、基板がひっくり返せ
ないのです。
悪かったのはパワートランジスタ。
プッシュプルの片方が短絡してました。
そのせいで、電源回路二次側に入ったNFBが落ちるのです。
それがこれ。 TO-3パッケージの2SC1080。
![](../img/img_box/img20151022090759300.jpg)
もう片方は生きていたんですが、プッシュプルですんで
両方を交換しなくちゃなりません。
問題はこのトランジスタの入手。
CQ出版の規格表を調べると、この2冊には出てました。
(これ以降の手持ちの規格表には出ていない)
![](../img/img_box/img20151022090937721.jpg)
1985年ので、すでに廃番の★マーク付。
う〜む。
TO-3パッケージの石そのものが少ない昨今、ネットで
探しても代品で使えそうないいのがありません。
そこで「困ったときのジャンクボックス」。
トランジスタを入れた箱をひっかきまわすと、使えそうな
のが出てきました。
2SD469というNEC製の石。
4つありました。
2SC1080と似たスペックです。
だめもとで、これと交換。
無信号時のコレクタ電流を測って、バイアス電流を確認。
大丈夫そう。
出力インピーダンスが高いので、手持ちの普通のスピーカーは
つなげません。
そこで、パワー抵抗を何本か直列にしてつないで負荷に
して試運転。
(その抵抗列の中に8Ωスピーカを紛れ込ませてモニター)
なんとか、修理が完了です。
60W出力にしてはヒートシンクが小さいようです。
大出力で連続運転するとだいぶと発熱します。
「必ず日陰に置いて扇風機で風を送って冷やして」
それと、
「いつアウトになるかわからんので新機材導入の予算を」っと、
伝えておきました。
※追記
52年前のアンプも復活!“末永く使う”視点で探るオーディオの魅力。ラックスマン修理現場に潜入 - AV Watch …興味深いお話
★さまざまな電子機器の修理依頼について:(有)アクト電子
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2015年10月22日 08時53分
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先日、石切ばあちゃん(女房のお母さんね)の携帯電話で
大騒ぎ。(ガラケ〜です)
携帯電話の充電器、そのプラグが携帯電話本体から引き抜
けないというトラブルが発生。
だもんで、ばあちゃんは充電器をぶら下げたまま電話して
るというシュールな状態に。(大笑い)
プラグの抜け防止爪がおかしくなってしまって、携帯電話側
のレセプタクルから外せなくなってしまったのです。
プラグを解体して取り外しました。
※その後、電話ショップへ行って新しい充電器を
残ポイントでゲットしたり、通話料金プランの
変更とか、あれこれ。 でも、ガラケ〜のままです。
プラグ部が壊れた充電器が残ったわけです。
ACアダプタとして使えるかと思い、電圧や電流を調べて
みようと、リード線の被覆をむいてテスターを当てまし
た。
![](../img/img_box/img20151021090127109.jpg)
ところが電圧が出ません。
ずず〜っと長くむいても同じ。 (クリックで拡大↓)
![](../img/img_box/img20151021090213360.jpg)
あれれ?っと思い、この長くむいた銅線の右と左を
導通チェックしたら… 導通なし!!
つまり、この細いより線の1本1本が絶縁されているのです。
ポリウレタン線なんでしょう。
ハンダゴテでハンダすると絶縁膜が溶けて導通が出て
電圧も出るようになりました。
こんなより線もあるんですな。
導通抵抗とか耐久性など、性能的にはどうなんでしょうか。
★さまざまな電子機器の修理依頼について:(有)アクト電子
|
2015年10月21日 08時52分
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三重県の中学校からの修理依頼品。
バレーボールとかバスケットボールで使うんでしょうなぁ。
「メーカーが修理対応してくれない」ということで、
こちらにやってきました。
それも2台。
どちらも電源が入らないという症状。
↓操作パネル (修理後の写真)
![](../img/img_box/img20151015171735554.jpg)
こんな具合に、時間(分:秒)と得点が出ます。
![](../img/img_box/img20151015171654222.jpg)
(表示にいろんなモードがあります)
10分桁が右側の3桁に比べて明るいのは、赤色LEDの劣化
でしょうか。 (これに関しては修理せず)
さて、両方とも同じ型番なので同回路だと思ってバラし
たら違っていました。
筐体に記されていた装置の導入年、一つが平成8年で
もう片方が9年。
1年の差があります。
主として電源回りが違っていました。
そして、どちらの故障原因も電源回路だったのです。
古いほうの電源はトランスを使っていました。
これの主故障原因はこのコネクタ。
![](../img/img_box/img20151015172828446.jpg)
こんな具合にハンダのクラック。
![](../img/img_box/img20151015172911004.jpg)
トランス2次側と接続するコネクタです。
電源基板の乗ったコンデンサなど大物部品のハンダにも
クラックが見られました。
もう一つの装置の主故障原因はこれ。
![](../img/img_box/img20151015173131247.jpg)
スイッチング電源回路の一次側平滑コンデンサです。
これがこんな具合にハンダが浮いちゃっていました。
![](../img/img_box/img20151015173213791.jpg)
コレのせいでしょう、パワーMOS FETが短絡モードで
破損。
ゲート保護のツェナーダイオードも飛んでました。
短絡したもんだから、ガラス管ヒューズが溶断してました。
この他にも、両機とも表示基板がこんな状態になっていました。
![](../img/img_box/img20151015173437433.jpg)
セグメントの電流制限抵抗。
発熱するので酸金パワー抵抗が使われているのですが、
密集していたせいで熱がこもるのでしょう、基板が変色
しています。
そして、加熱サイクルのせいか、ハンダ付けも怪しく
なっていました。
![](../img/img_box/img20151015173448795.jpg)
怪しそうな場所はハンダ付けをやり直しておきました。
古い装置ですんで、使われていたハンダは鉛フリー品
じゃありません。
コネクタ部など、チカラがかかる場所じゃありません。
装置を運搬するときにひっくり返したりとかして、
乱暴に扱われたのがクラック発生の原因かな。
片面基板ということもあるんでしょうけど、
単純にハンダ付けの品質(量が不足)だったのか…
とりあえず、修理完了です。
※タイマーモードで試運転していたら、
タイムアップでむちゃ大きい音で「ビ〜」。
2台をほぼ同時に動かしていたんで、ちょいとの
時間差で報知が行われたもんで、よけいにびっくり。
こんな報知機能があるとは知らなかったので、一瞬、
何が起こったのかわからないくらいに驚きました。
★さまざまな電子機器の修理依頼について:(有)アクト電子
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2015年10月15日 17時14分
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パナソニックのAHK114X0という「1C」接点のパワーリレーが
アウト。
(接点の寿命)
入手できるかと探してみたら、廃番。
で、カタログを見ていたらHLリレーというのが代替品。
しかし…
アウトになったリレー、ちょいと特殊な細工がしてありまして、
AC100V駆動のコイルにサージ吸収用のCR回路が装着されて
いるのです。
これで、このリレーを駆動する側の負担を和らげるわけです。
![](../img/img_box/img20151001153807547.png)
これ、どのくらい効果があるのか、こんな図が示されています。
![](../img/img_box/img20151001153836366.png)
(クリックで拡大↑)
しかし、代品のHLリレーにはこの手のがありません。
困った…
開閉頻度からすれば、SSR化するのが良さそうなんですが、
入力がAC100Vなんで、ちょいと形状の大きなSSRを使わな
くちゃなりません。
しかしこのリレーが入っている「箱」が小さくて、そのままでは
交換できません。
HLリレーにしてサージアブソーバを外付けするにも、配線
スペースが無い…
どうしたものか。
小さな樹脂ケースにSSRを入れて、外付けするか…
悩んでいます。
※この装置そのものは私とこの設計じゃないんですが、
これを制御しているのが私が作ったもの。
その出力はSSRにしています。
ところが被制御側のこの装置に1個だけこのリレーが使われていて
3年ちょいで接点寿命という次第。
(それだけ機械が稼動して、仕事をしてたということ)
代替品があれば「定期的に交換して」という話もできる
んですがねぇ。
困ったぞ。
※関連
・G2Eリレー互換品の耐久試験
・G2Eリレー互換品の耐久試験#2 …サージキラーの働き
★さまざまな電子機器の修理依頼について:(有)アクト電子
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2015年10月1日 15時22分
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温調回路基板の修理依頼品。
基板上に乗ったICのマーキングを見ると、どうやら1985年製。
30年選手。
長持ちしています。
電源部も制御回路も電解コンデンサは全数交換。
MOLEXのコネクタも、水分のせいか腐食痕が見られたのと、
一部のツメ(波状の引っ掛け部)が折損していたので、
これも全数交換。
問題がパワーリレー。
NECのリレーが乗っていて、これが接触不良。
![](../img/img_box/img20150919083730888.jpg)
型番MR31で、検索しても詳細が不明。
でも、ネットを見てるとMR301が後継品のよう。
しかし、オークションでしか買えないの?
普通の1C接点のリレーなんですが端子の配列が特殊、というか
「今ふう」でない。
こんなピン配置。
![](../img/img_box/img20150919084615441.png)
![](../img/img_box/img20150919084628542.png)
互換品があるだろと探したら、最初に見つけたNEC TOKINのEQ1リレー
は廃番。
他メーカであるだろと、カタログをサーチ。
こんな時は「紙」のカタログを見るのが一番。
パラパラめくりが探しやすい。
見つけたのがパナソニックのJS1リレー。
ネットでの販売状況を見ると、廃番にはなっていないようなのですが、
納期が出ません。
どうやら、名前は残っているけど、「もう使わないで」という
ことらしい。
受注生産なんでしょなぁ。 う〜む。
で、今度はオムロンのカタログをパラパラ。
見つかったのがG5LEリレー。
これは、ちゃんと即納で購入できました。
![](../img/img_box/img20150919090251879.jpg)
しかし、オムロンの商品情報を見ると、1C接点のDC12V品は標準在庫品を
示す「◎」マークが付いていません。
たまたまの在庫だったのか、ラッキーでした。
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2015年9月19日 08時34分
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しょっちゅう使っているものなら「あれ? 調子悪いぞ」
っとすぐ気がつくのですが、年に1回も使うか使わないか
分からないツール、電源を入れて動かないとなれば、
「電池?」 …大丈夫や ありゃ壊れたん?
っと、修理開始です。
まぁ、自分が作ったものですんで、中身はよく分かってます。
で、そのモノはこれ↓
![](../img/img_box/img20150917153232316.jpg)
自作した簡易型静電気チェッカー。
これが動かない!
なんで? っと調べたら電源スイッチでした。
※電池の右下に見えている
±電源を使うんで2回路のスイッチをつかっています。
オンしてもこれの両回路とも通じません。
外して導通チェッカーで見ても×。
めったに使いませんし、電源スイッチと言っても微弱電流。
オフしっぱなしの状態で、離れた接点表面があかんようになっ
たのか?
オフ側の接点(くっつきぱなし)はちゃんと導通ありでした。
パーツボックスの在庫品のスイッチに交換して、とりあえ
ずは解決。
ケチのついたこのスイッチ、もう使うことも無いだろと、
解体してみました。 (日開のM-2022)
接点、可動部の様子↓
![](../img/img_box/img20150917153901001.jpg)
スイッチの中からコロリと抜け落ちてきたんで、左右どちらが
接触不良になっていたのかは不明。
そして、接点の固定部↓
![](../img/img_box/img20150917154020509.jpg)
これの左側のが接触不良になっていました。
上も下も、両方です。
パチパチと何回も動かしたら復旧したかもしれません。
故障原因は、主回路とはまったく関係ない部品でした。
このスイッチ、密閉されたものじゃありません。
使っていなかった(開いていた)接点に皮膜でもできた
のかな。
※関連
・「鈴蘭堂」閉店を聞いて
・OPアンプ1石でできる簡易型静電気検出器
・簡易型静電気検出器の解説
・簡易型静電気検出器 補足
★さまざまな電子機器の修理依頼について:(有)アクト電子
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2015年9月17日 15時24分
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家庭用セキュリティ装置の修理依頼がありました。
1988年製。
症状は「電源をオンしてしばらくしたら入力が無いのに
勝手にアラームが鳴る」という内容。
そのアラーム、非常事態の警報で最大音量で
「ピ〜ポ〜ピ〜ポ〜」。
この「しばらくしたら」というのがクセモノでした。
依頼者からの説明…
「すぐに鳴ることもあるし、1〜2時間してからの
時もある」
装置がこちらにやってきて、まずは症状確認。
しかし、通電を始めても鳴りません。
正常運転が続きます。
しかし、2時間ほど経過したとき、鳴りました。
他の仕事をしてたんで、この装置のことを忘れれてました。
突然鳴った大音量のピ〜ポ〜音、やっぱ、びっくりします。
症状が出たら、追跡開始できます。
ちょいとばかり回路展開してわかった故障原因が抵抗内蔵
トランジスタのリーク。
入力のベース側はオフなのに、コレクタに電流が微妙に
流れて次段をオンしてしまうという故障でした。
ここで使われていたのがこのデジトラ。
![](../img/img_box/img20150909140638774.jpg)
N4111とN4211とマーキング
マークの型番で調べてもデータが出てきません。
でも、装置は松下製。
松下製のデジトラシリーズを調べるとありました。
UN4111がPNPでUN4211がNPN。
これのPNPのほうがおかしくなっていたのです。
ついでですんで、両方東芝の同等品に交換して修理完了。
アラーム入力用の信号線を、このデジトラが受けてい
ました。
電線に乗ったサージでも入ったのかなと想像しています。
そういや東芝製デジトラの型番は「RN1002」とか付いて
ます。
「2文字目がN」で、なんとなく張り合っていたのかな?
★さまざまな電子機器の修理依頼について:(有)アクト電子
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2015年9月9日 13時57分
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使わない100V用平行コードがあったんで、先端に付いていた
プラグを外して置いておこうとしたんです。
ずいぶん古いものです。
「パナ」じゃなく「松下」ブランド。
おまけに、よく見るとこんな「かじりあと」も。
![](../img/img_box/img20150906172203633.jpg)
ガリガリと、ネズミかな。
で、プラグ中央のネジを緩めると、カバーが上下に分離。
すると、こんな具合にネジどめされた電線が出てきました。
![](../img/img_box/img20150906172344519.jpg)
中央部を拡大。
![](../img/img_box/img20150906172405764.jpg)
上側の電線細線がはみ出てて、止めネジに接触しそう。
(してたかどうかは不明)
止めネジを触ったら感電かも、という状態です。
(※私がした作業じゃありません)
このプラグの基本は「圧着」です。
カタログにはこんな具合に、作業方法が記載されています。
(クリックで拡大↓)
![](../img/img_box/img20150906172631774.png)
ネジ締めトルクまで規定されています。
![](../img/img_box/img20150906172722946.png)
ところが、このプラグの「箱」ではこうなっているのです。
(クリックで拡大↓)
![](../img/img_box/img20150906172614598.png)
「電線をむいてよじって、ネジを締め付ける」
上の写真、この手順で作業されているようなんですが、
やっぱちょいと危険ですよね。
圧着の材料や工具が無いとき、私がやってるのはこんな
手順です。
「電線をむく」、「電線の先をよじる」
までは同じですが、
「締め付けネジが通るくらいの穴で、先端をループにして
根元をよじる」
です。
いったんプラグの締め付けネジを外してから、この輪の中に
ネジを入れて締め付けます。
これでしっかりと安定します。
![](../img/img_box/img20150906173409577.jpg)
ネジを外さずに巻きつけるだけでは、しっかり締まりませんし
むいた電線の先端がバラけます。
いかがでしょうか。
※関連
・100V延長コードのコンセントが発熱(放っておいたら発火したかも)
★さまざまな電子機器の修理依頼について:(有)アクト電子
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2015年9月6日 17時19分
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あれこれ話題が広がったうそつきACアダプタ、その真の原因を探ろうと
解体してみました。
![](../img/img_box/img20150906134744788.jpg)
外装樹脂をリュータでギュイ〜ン。 ぱかっ。
![](../img/img_box/img20150906134801622.jpg)
ぱっと見、まっとうなスイッチング電源です。
![](../img/img_box/img20150906134828051.jpg)
AC入力側にコモンモード・フィルタも入ってるし。
基板ハンダ面側↓
![](../img/img_box/img20150906134916427.jpg)
しかし、違和感のある部品が…
![](../img/img_box/img20150906134944163.jpg)
何? このサビは!?
ハダカのままで通電してみると、二次側の基準電圧(一般
的なTL431)や出力電圧分圧用の抵抗はOK。
けど、このフォトカプラが働いていないのでフィードバック
されていないことが判明。
これをシャープ製フォトカプラに交換したら、ちゃんと
5Vが出てきました。
交換後の出力特性の調査は、また今度。
定格シールの貼り間違いじゃなく、部品の不良が原因
でした。
しかし、なぜフォトカプラの足が錆びた?
他のパーツは大丈夫なのに…
![](../img/img_box/img20150906135411167.jpg)
※修理後のミクタブACアダプタの特性
(クリックで拡大↓)
![](../img/img_box/img20150907083522542.png)
出力電圧は若干高め。 5.25Vくらい。
負荷電流が定格の2.0Aを超えると出力リップル電圧が増加。
2.4A超で出力電圧がドロップしはじめ、3.0A直前までがんばる。
アダプタとしての効率はあまりよくない。
★さまざまな電子機器の修理依頼について:(有)アクト電子
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2015年9月6日 13時45分
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亀田水道店君からのHELP。
「ミクナビについてきたACアダプタがおかしい」
「つなぐと電源が落ちる」
とのこと。
ガレージで預かってきたものを仕事場に持ち込み、チェックし
てみました。
・外観
![](../img/img_box/img20150831143531418.jpg)
・仕様のシール
![](../img/img_box/img20150831143551911.jpg)
「5V2A」で10W品です。
プラグは「センター・プラス」。
このプラグが特殊で、外径2Φとむちゃ細い。(左側)
右のが、一般に出回っている「2.35Φ」のもの。
![](../img/img_box/img20150831143726920.jpg)
AC100Vをつないで、まずは電圧チェック。
中心導体にはクズ線を挿入。
ありゃま。 「9V」が出てきます。
負荷をかけてみると1Aちょいまで電流はOK。
ということで、この定格シール、これが間違っているようです。
ミクナビ、9Vを投入しても大丈夫だったんでしょうか?
ちょいと心配でっす。
※2ΦDCプラグ
[ShopU] USB電源ケーブル 2.0mm (特価バルク品)
ここ↑に出ています。
※追記 特性調査
せっかくですんで、このアダプタの特性を調べてみました。
比較対象は手元にあった同じ出力電圧の秋月:GF18-US0920-T。
これは「9V/2A」。
使用ツールはArduinoを使ったACアダプタ試験回路。
※トラ技2014年9月号、それと
トラ技アーカイブス:ウィークエンド電子工作記事全集に載ってます。
さて結果。 (クリックで拡大↓)
![](../img/img_box/img20150902102348277.png)
「-1」が秋月のACアダプタ。
「-2」が「ミク」のアダプタ。
秋月のは「2.8A」到達でこのアダプタ内部の保護回路が
働きました。
それで、出力停止。
試験回路の定電流制御エラーで計測処理が自動停止
しました。
ミクのはだらだらと電圧低下したので、負荷電流2A到達で
試験を停止させています。
特性の違い、一目瞭然ですね。
スイッチング電源回路としての、効率が違います。
※グラフの右側目盛、リップル電圧のフルスケールは
10Vじゃなく1Vです。
秋月のなら1.6Aくらいのところで70mVほど。
ミクのは200mV超。
※さらに追記(2015-09-03)
トラ技の原稿を引っ張り出してきまして「トランス方式
ACアダプタ」の測定例を示します。
探し出したのは、定格電圧9Vのを3種。
定格出力電流は左から500mA、300mA、450mAとなっています。
![](../img/img_box/img20150903122901008.jpg)
その測定結果がこれ。
スイッチング方式のアダプタとは、まったく違います。
(クリックで拡大↓)
![](../img/img_box/img20150903123004012.png)
定格電流のポイントでの電圧とリップルを
ピックアップします。
450mA 9.2V 0.7V
300mA 8.5V 0.5V
500mA 9.0V 1.0V
無負荷だと13V前後あったのが、負荷電流が大きくなる
につれて出力電圧がだらだらと低下。
定格電流になると、定格電圧付近の電圧に落ち着くという
具合です。
リップル分も、負荷電流の増大とともに増加します。
※2015年09月06日追記 原因判明!
うそつきACアダプタ、原因はお前か!
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2015年9月3日 12時31分
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修理ネタや壮絶死ネタに出てくる、パナソニックの
HCリレー。
昨日の修理で、こんなのに遭遇しました。
2回路のHCリレーがプリント基板に実装されていて、その
半田面の様子は、壮絶死#29の修理状況に出ています。
このリレー部のパターンとその他数点の部品のハンダ付け
がやり直されていたのです。
私の手による修理じゃありません。
誰かがこの基板を修理したんですがあきらかに「下手」っぴ。
で、この修理後にさらに不具合が発生したのでしょう、
こんな不動基板がやってきたのです。
(過負荷かなぁ)
所見、このリレーの手直し部に違和感。
…「なんか傾いている」
リレー外してみると… 左側のです。
![](../img/img_box/img20150826101335099.jpg)
通常は右側のようなプリント基板端子のものが使われて
います。
それが、「ソケット端子」のが突っ込まれてました。
そして、左側のを良く見てください。
2回路のリレーじゃありません。
4回路のリレーが使われています。
真ん中の端子、2回路分を切断してたんです。
切断の残り部が基板の部品面に当たって、ちょっと浮いた
状態になっていたんです。
傾いていた原因はコレ。
修理の時、手持ちの2回路リレーが無かったんでしょうな。
「非常事態での修理」では「あり」の手法かと思います
けれど…、
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2015年8月26日 10時03分
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無事に試運転は終わったんですが、せっかくですんで
光洋製シーケンサの入出力モジュールを紹介しておきます。
・出力モジュール
![](../img/img_box/img20150824105508356.jpg)
・入力モジュール
![](../img/img_box/img20150824105444176.jpg)
CPUモジュールとは、マイコンのバスでつながってい
るんじゃなく、もっと少ない制御線で接続されています。
便利な入出力ポート拡張用ICなんて、当時はありません。
汎用のCMOS4000番のICが使われています。
出力側にはアドレサブル・ラッチ「4099」。
![](../img/img_box/img20150824105840983.jpg)
これが二つで16出力。
入力は8入力のデータセレクタ「4512」
![](../img/img_box/img20150824110127804.jpg)
これが二つで16入力。
入力のチャタリング除去に使われているタンタル・コンデンサが
気になりますが、短絡しているものはありませんでした。
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2015年8月24日 10時52分
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ご近所の工場からのHELP。
「シーケンサがRUNしない」 ←機械が動かない!
装置は25年選手。
でも、制御盤の中は比較的キレイです。
![](../img/img_box/img20150822095129596.jpg)
シーケンサは光洋製。 当然、現在は廃番品。
![](../img/img_box/img20150822095239415.jpg)
電源オンでPOWERランプは点灯するものの、RUNに移行
しないという症状。
CPU部が動いていないのでしょう。
シーケンサを外して持ち帰り、電源ラインをチェックしてみると、
やはり不安定。
(内部+5V、I/Oモジュール用10V、入出力用24Vの3系統)
ということで、電源モジュールを解体して電解コンデンサ
の交換。
各I/Oモジュールに入っている電解もついでに全数交換。
![](../img/img_box/img20150822095652051.jpg)
105℃品ですが、さすがに25年経過すると容量抜けが多発。
いちばんひどいのは「400V 1uF」のが「0.01uF」に。
機械的に交換作業をしたんで回路は追いかけませんでし
たが、スイッチング電源回路のどこに使われてたんで
しょね。 ちょいと不安。
CPUモジュールはこんなの↓
![](../img/img_box/img20150822100020444.jpg)
二階建て基板にDIP ICです。
スーパキャパシタも見えています。
でもこの部分、こんなシールが貼ってあったので
解体修理はできずです。
![](../img/img_box/img20150822100117917.jpg)
基板分離禁止
基板を分離すると
メモリ内容が失われ
ます。
どえらいことになりそうなんで、これの扱いは
慎重に。
DCリレーや近接センサなどを駆動している24V出力の
電源も寿命なんで、これは新品に交換。
試運転は月曜日。
はてさてうまくいきますかどうか。
※これも、あたしとこで作ったものじゃありません。
光洋のシーケンサ、これの代替機が現行品として
入手できるそうです。
しかし、問題はプログラムの移設。
どうすりゃいいんだろ。
これから吸出して、新しいのに書き込めるのか?
新旧を並べて、手入力?
どんなツールがいる?
それは、その時に考えましょう。
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2015年8月22日 09時44分
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メカがらみの修理作業。
といってもメカじゃなく、その中で使われている電子回路の修理です。
そのコントローラにジョイスティックが二つ付いていたのです。
左右に分かれていて、独立した制御を行います。
その左側のレバー。
これは健全。
![](../img/img_box/img20150819143013633.jpg)
ところが右側のレバーには黄色のビニールテープが
巻かれています。
![](../img/img_box/img20150819143058104.jpg)
ブーツ部分は破れたのでしょう。
気になるのはレバーの先端部分に巻かれたテープです。
はずしてみると…
![](../img/img_box/img20150819143157854.jpg)
M6のネジ。
ここにレバーがねじ込まれていたようです。
※太いネジやナットは常備していません。
あれこれあるのはM3、M4まで。
M5、M6はかろうじてワッシャにナット、ラックを
固定するための飾りネジは置いてます。
修理の担当外なんですが、せっかくだし何か使えるものは
ないかな〜とパーツボックスを探しましたら、これが
刺さりました。
![](../img/img_box/img20150819143503727.jpg)
2.1Φ「DCプラグ」の樹脂部分。
ぎゅっとねじ込むと、とりあえず、テープ巻き状態や
ビス丸出し状態よりましに。
修理依頼元が機械屋さんなんで、自力で何とか考えて
もらうようにします。
ジョイスティックごと交換という話もあったんですが、
納期1ヶ月以上ということで、今回はパスしました。
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2015年8月19日 14時27分
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とある土木用の制御装置で使っているリモコン・ボックス。
「調子悪いので見てっ!」との依頼です。
「防水」「防滴」には気を使った構造になっているんですが、
長年使っていると、どこからか水分が浸入しちゃうんでしょうね。
今回はパネル部のスイッチから水が進入して、リード線を
伝って、基板のコネクタのところまでやってきたようです。
それが原因で接触不良。
JSTのXHコネクタです。
あやしいコネクタがいくつかあります。
![](../img/img_box/img20150813093506512.jpg)
![](../img/img_box/img20150813093536763.jpg)
休み明けに全数交換、圧着やりなおしですわ。
リード線の線を剥いてあやしけりゃ、電線も交換。
スイッチも手配中。
※アタシとこで作ったもんじゃありません
※さまざまな電子機器の修理依頼について:アクト電子
|
2015年8月13日 09時31分
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INAXのシャワートイレ用リモコンが動かないという修理依頼。
メーカーに言えば修理部品として入手できそうなのに、
「無い」「修理対応不可」「新しいのを買え」っと
言われたと。
新しいのって、このリモコンの代替品じゃなく「便器」ごと。
(ひどい…)
やってきたリモコンがこれ。
![](../img/img_box/img20150803143512381.jpg)
赤外LEDが2つ付いています。
![](../img/img_box/img20150803143548907.jpg)
電池消耗警報用赤色LEDのそばと、右下のコーナー。
スイッチを押してもこれが光りません。
で、基板を裸にしてから外部電源3Vを供給。
・オシロスコープで赤外線LEDの駆動電圧を観測。
スイッチを押しても駆動されず。
・LEDを駆動しているトランジスタ(おそらくFET)のベースにも
駆動パルスは出ない。
・電源電圧を2.4Vまで低下させると、電池消耗警報赤色LED
が点滅し始める。
・スイッチを押すと、スイッチをスキャンするパルスが見える。
これらのことから回路は生きているもよう。
・マイコンのクロック発振はOK。
(セラロックと時計用水晶の両方乗せてある)
・スイッチとマイコンのピン間の接続を導通チェッカで
確認。 すべてつながっている。
・マイコンのリセット回路もOK。
・顕微鏡での観察で元のハンダに若干不安を感じたので、
赤外線LED駆動トランジスタにつながるマイコンの足
スライドスイッチの足(スイッチ×4)
を再ハンダ。
・その結果、スイッチ操作で赤外線LEDが光るようになった。
さて、LEDが光るようになったのはいいんですが、故障の
根本原因はなんでしょね?
行った作業から推定できるのは次の二つ。
1.スライドスイッチの接続がおかしかったとした場合、
例えば、誤ったスイッチ位置情報が出たため、LEDを
駆動しないような状態になったかもしれない。
2.マイコンの足への再ハンダで、ピンがハンダで加熱さ
れ、内部のボンディングはずれが復活した可能性。
この「2.」の推定なんですが、こんなことってあるでしょ
うか?
マイコンのピンと駆動トランジスタのベース間の導通は、
信号チェックで先に確認しています。
ただし、マイコンの足もTrの足も、チェックの時には
チェッカのクリップでつまんだ細リード線の先端で、
少しチカラを加えて押さえているわけで、フリーな状
態での導通確認じゃありません。
ピンとパターンが、微妙な接触状態になっていたのか?
とりあえず、こんな具合に赤外LEDが光ります。
![](../img/img_box/img20150803144656437.jpg)
デジカメで見たら、赤外線の光が見えます。
基板はこんなの↓
![](../img/img_box/img20150803144904592.jpg)
※参考
・SMDマーキングコード
駆動トランジスタ、マークは「NO」。
ルネサスの2SK1592のようです。
|
2015年8月3日 14時32分
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我が家の扇風機、いったい何台あるんだろ。
ガレージには、圧倒的風量の工場扇が1台。
それと、家のほうで使っていて
・クビがうなだれる
(首を支えるプラスチックパーツの破損)
・クビがちゃんと回らない
(同上)
・風切り音がうるさい
(やすもの)
・防護カバーに錆
(昔々のメッキされた羽根カバーの)
・樹脂割れでカバーがちゃんと閉まらない
(結束バンドで挟み込んである)
てな、不良品ぽいのがガレージにやってきています。
昨日はこれらのメンテ。
カバーや羽根を洗って、モータ部カバーも外してホコリを
取って、モータ軸に注油。
最近の扇風機、モータが小型化されていて、後ろ側の軸に
うまく注油できないんですが、556のノズルをつっこんで
プシューです。
これで、「弱」で起動しにくかった扇風機も回復。
そして、扇風機がキレイになると、出てくる風の温度が
下がるような気がします。
注油で回転がスムーズになり、風量アップするからなのかな?
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2015年7月21日 08時14分
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昨晩、ガレージにやってきました。
SANWAのアナログテスターSH-83TR。
![](../img/img_box/img20150715081150815.jpg)
ずいぶん昔のもののようです。
特徴的なのが「センターゼロ・メータ」機能。
![](../img/img_box/img20150715081615557.jpg)
横にあるスライドスイッチを操作すると、直流電圧レンジ
がセンターメータになります。
30Vレンジが±15Vレンジになるの、±電源のOP-AMP回路を
見るのには便利かも。
で、故障内容は「抵抗レンジがおかしいみたい…」。
たしかに接触不良ぽい。
内部はこんなの。
![](../img/img_box/img20150715081945434.jpg)
ヒューズも飛んでいないし焼損した抵抗も見当たらないし。
で、気になったのがテスター棒の挿し込み口。
「バナナ」ではなく「棒」です。
これがなんとなく不安定。
よく見ると、ネジのゆるみ。 きちんと締まってません。
![](../img/img_box/img20150715082141762.jpg)
左側のほう。 ナットがゆるんでます。
さて、これを締めて解決するかどうか、これから試してみます。
※ナット、3つともゆるんでました。
ざっと見た感じ、異常なし。 300Vや1200Vなんて、すぐに
出てこないんで、チェックできてませんが。
説明書があったんで、回路図を示しておきます。
(クリックで拡大↓)
![](../img/img_box/img20150715084444613.png)
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2015年7月15日 08時09分
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原因ははっきりしているんですが…
リミットスイッチの接触不良で外部機器が動かない。
ところが、それがメカのこんな奥まった所に入っています。
交換しようにも手が入りません。
![](../img/img_box/img20150710173729098.jpg)
中央ちょい右寄りの黒くて四角いのがそのリミットスイッチ。
可動ベロの先端が「ひ」の字状に曲がっているタイプです。
ベロが下側に出ています。
これを叩いているのがこの機構。
いくつかのアームを経由して、リミットのベロが動きます。
![](../img/img_box/img20150710174001492.jpg)
大歯車にねじ込まれた2本のダボ。
その動きを斜めに突き出た爪が検出して、リミットまで
伝わります。
歯車の下のほう「9」という数字が見えているでしょ。
さて、この数字の単位。それは「時」。
そして、ネジ穴ひとつのピッチが「5分」。
ということで、ねじ込まれているのは「8時00分」と「7時55分」。
歯車の全体がこれ↓
![](../img/img_box/img20150710174506098.jpg)
一周で24時間。
はてさてさて、この機械。
時計がらみということなんですが、何か分かりますでしょうか?
30年ほど前から使っているとのことで、まだまだ使うそうです。
メーカーに言ったら、おきまりの「新しいのを買って」っと
のことだったそうで、修理依頼が私とこにやってきたのです。
※追記(7月11日)
ヒントに、別の仕掛けをお見せします。
こんなのとか↓
![](../img/img_box/img20150711171219145.jpg)
これも↓
![](../img/img_box/img20150711171251484.jpg)
まだ全容はお出ししてませんが、だいぶ、ヒントになるかと。
※追記(7月13日)
正解が出ましたね。
これ↓
![](../img/img_box/img20150713082553549.jpg)
メーカーは「アマノ」。
時刻設定リミットスイッチは、チャイムなんて生やさしい
ものじゃなく、工場の「サイレン」用でした。
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2015年7月10日 17時36分
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長年使われている工業用のリモコン。
何度も操作するんで、スイッチのシート部が破けて
しまっています。
シートの経年劣化もあるんでしょうが、やはり繰り返し
がすごいんでしょうね。
今回の依頼品もそんな状態でした。
けっこう厚みのあるシートなんですが、いちばん良く
操作するスイッチのところが破損。
穴が開いてしまっています。
![](../img/img_box/img20150703162641296.jpg)
(↑スイッチ交換後の写真)
スイッチそのものも無理がたたったんでしょう、
接点が接触不良。
メーカーに言っても、「古くて対応不可」「新しいのを買って」
とおきまりの返事だったそうです。
この手の12mm角スイッチはオムロンのを選ぶことが多いん
で、使えるかな?と合わせてみましたら、プラケースの
丸穴部にスイッチの外周が当たってしまって、うまく
入りません。
(元のスイッチはアルプル製)
![](../img/img_box/img20150703163251678.jpg)
スイッチ、ぎりぎりで入っています。
結局、通販でアルプスのを手配しました。
手持ちのオムロン製スイッチとの比較。
![](../img/img_box/img20150703163347199.jpg)
左端のがこのリモコンで使われていたアルプス製の
スイッチ。
右側2つがオムロン製。
四角いベース部の背が高いので、丸穴に当たってしまい
使えませんでした。
(オムロンのはキャップを取り付けるタイプ)
予防的にリモコンの全スイッチを交換して、作業完了です。
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2015年7月3日 16時23分
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仕事で使うツール、まずはハンダゴテなんですが、
ハンダを吸い取るツールも重要です。
愛用しているのがデンオン機器のSC-7000Z。
みんなで使う共用工具ではなく、各人の専用工具として個人
管理しています。
![](../img/img_box/img20150604093520972.jpg)
で、私のコレ。
先日来、ちょいと吸いが悪くなってきて(フィルタやノズル
の掃除など、日常的なメンテはしてますよ)、そろそろ
ゴム系パーツの交換時かと、部品を注文しました。
※たまには解体して、吸引経路に付着したフラックスの
清掃なんかもしています。
そしたら…
デンオンじゃなく「エンジニア」から代替パーツを入れるっと
連絡が入ったのです。
エンジニアのカタログを見ますと、SD-20という型番で、
SC-7000Zと同じものが見つかります。
「OEM」なんでしょうなぁ。
交換するパーツは、この図の赤マーク。
![](../img/img_box/img20150604093354719.jpg)
「22」と「26」がゴム製品、「19」がシリコン。
さて、解体。
![](../img/img_box/img20150604093557784.jpg)
![](../img/img_box/img20150604093610165.jpg)
「17」が右側のパーツで、「21」にはめ込まれた、
白い「19」が見えています。
![](../img/img_box/img20150604093635656.jpg)
右側が「21」で、左側がダイアフラム「26」です。
![](../img/img_box/img20150604093649517.jpg)
左が「23」、右が「21」。
その中央のベロがシートバルブ「22」です。
![](../img/img_box/img20150604093703421.jpg)
これらを新しくして、組み立て直します。
ところが、なぜか吸い込みが悪いんです。
(交換前より悪化)
吸い込み時のパワーが不足します。
全体を組み立てるのじゃなく、この機構だけを動くよう
にして(モータ駆動線を延長して)様子を見ました。
吸い込み側の口はパワー不足なんですが、「吐出」に切り
替えると、反対側の口の吸引はちゃんとパワーが出ます。
何かがおかしい…
何度か解体、組み立てを繰り返して様子をみますと、
白いガスケット「19」を元のに戻すと、吸引パワーが
ちゃんと出ることがわかりました。
(交換前よりずっと良くなって)
「22」と「26」はあきらかにヘタっていたんで、新品部品
にして改善されました。
「19」部分の漏れ対策にシリコングリスを塗布したりして
みたのですが、ダメでした。
ガスケットの厚みの問題?
なんなんでしょね。
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2015年6月4日 09時23分
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結局は、ユーザーさんの外部電源仕様の勘違い。
交流出力のアダプタ、つまりトランス直の整流してい
ないのが必要なのに、DC出力のアダプタだと思い込ん
でいたというのが原因でした。
電源周辺、壊れなくて幸いでした。
※そんなことを知らない修理者:私は、
電源部の異常ということで、せっせと
電源部の回路を展開。
その結果、AC出力のアダプタが必要だと
判明したのです。
ペダル操作のエフェクタ。 Whammy II (ワーミー2)
![](../img/img_box/img20150526084528999.jpg)
このペダル部機構に関心しました。
基板の半田面にはこんな金具が突き刺さっています。
![](../img/img_box/img20150526084657422.jpg)
この金具がペダルの可動部にネジ止めされています。
![](../img/img_box/img20150526084725245.jpg)
基板の部品面↓
![](../img/img_box/img20150526084747878.jpg)
基板にはフォトセンサ(フォトダイオードか、フォト
トラか)、そして金具の先に赤色LEDが付けられていて、
ペダルの踏み具合でセンサとの距離が変わります。
遮光しているのは手作り感いっぱいのボール紙。
制御チップはROM外付けで「80C31」。
![](../img/img_box/img20150526085110168.jpg)
これがDSPのようなんですが、詳細不明。
![](../img/img_box/img20150526085134772.jpg)
「PCM54」は16bit D/Aコンバータ。
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2015年5月26日 08時42分
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ちょっとした制御回路基板の修理です。
2回路のリレーで、パワーラインと制御信号を切り替えています。
駆動すると、カチカチと音を出してリレー接点は動いているん
ですが、信号系が切り替わりません。
しかも、リレーオフ時にB接点信号も来ない。
「なぜ?」っとリレーを観察してみますと、違和感!。
「なんじゃこりゃ?!」
![](../img/img_box/img20150522120951018.jpg)
接点を切り替える可動部が無い!。
パワー回路を切り替えているほうの接点は生きていて、
この1回路だけしか動いていません。
横から見ると、ほれ↓
![](../img/img_box/img20150522121131151.jpg)
リレー内部に可動部が切れ落ちています。
いったい何があったんでしょう。
制御信号の切り替えですんで、この系統には大電流は流れて
いません。
※パナのHC2リレーです。
ケースを外して、切断面を接写してみますわ。
※追加
ベロを固定している樹脂の様子
![](../img/img_box/img20150522140304989.jpg)
拡大↓
![](../img/img_box/img20150522140321616.jpg)
ほんと、根元から切れています。
外れたベロ部の切断面。
![](../img/img_box/img20150522140356248.jpg)
切断線に沿って、変色している部分があります。
で、これは別の回路に乗っていた同じ型番のリレー。
ベロ部の根元、変色しているのが見えています。
![](../img/img_box/img20150522140632621.jpg)
先のと製造ロットは異なります。
特に接触不良などはおきていなかったんですが、予防的に
交換したものです。
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2015年5月22日 12時06分
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大分県からの修理依頼品。
「コネクタのところで電線が切れた」というものです。
何度か抜き差しするうちに、ピンに圧着してある電線が
切れてしまったようです。
送付されてきた現物を見ますと、機器側のリード線が短く
って、抜き差しの時に無理がかかるようです。
そこで、ちょいとリード線を延長。
このコネクタ、、入手状況が不明だったんで、新品交換
はちょい難しそう。
そこで、ハウジングからピンを抜いて、延長した電線
をハンダして復旧しました。
![](../img/img_box/img20150519084814480.jpg)
元のリード線は、熱収縮チューブのとこまでしかなかった
のです。
これでは、電池交換(コネクタの相手先)の時に、無理が
かかります。
※モレックスの2mmピッチコネクタだったようです。
![](../img/img_box/img20150519085322626.jpg)
先端から透明収縮チューブを差し込んで、根元を保護
しました。
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2015年5月19日 08時44分
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緊急呼び出しへの対応でした!
『下間はん、ちょっと憩いの家へ見に行って!!
カラオケの機械の絵が出ぇへんねん。
明日使うんやけど、助けて〜』
てな調子での呼び出しでした。
スピーカーから音は出るけど、モニターに映像が
出ないという症状です。
で、原因はこれ。
映像信号の接続ピンプラグ。
![](../img/img_box/img20150508084407960.jpg)
中心導体が折損していて、ここで信号断。
プラグを挿してある状態で、機械を動かすときに何かに
ぶち当てたのか、あるいは片付けの時に何かを当てたのか。
ケーブルそのものは、新品に交換して対応。
問題は折れた先っぽ。
機器側ピンジャックの中に残っているわけでして・・・
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2015年5月7日 08時40分
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制御する装置側の詳細は不明ですが、こんなマーク(操作説明)
の付いたフットスイッチの修理依頼です。
![](../img/img_box/img20150412094327967.jpg)
ブッシングが出た直後でのケーブル断線です。
電線の屈曲を保護してくれるはずブッシング、それが
何らかの理由で悪さをして断線。
なぜか、良くある話。
![](../img/img_box/img20150412094528372.jpg)
圧倒的品質(!)を誇るはずの「Made in Germany」で
もアウト…
![](../img/img_box/img20150412094718863.jpg)
ケーブルはちょいと短くなるけれど、スイッチの裏ブタを
外して、配線をやり直せば修理できるだろうと考えてました。
フタを外すと…
:
:
:
その中は
:
:
:
:
樹脂の海…
![](../img/img_box/img20150412094703546.jpg)
スイッチ接点が見えません。 困った…
そこでしかたなく、4cmほど残っていたスイッチ側の電線を
使って切れたケーブルをつなぐことにしました。
![](../img/img_box/img20150412094733038.jpg)
つないだあとは、熱収縮チューブ+網組チューブで保護します。
作業後、返送しましたら「無事に作動した」とのこと。
ちょっと綱渡りの修理でした。
※関連:ブッシングの話
・今日の修理:出戻りだぁ
・ケーブル・ブッシング
・信じるな!
・クリップ断線
・ミノムシ・クリップの話
ブッシングを貫通する電線、その根元がブッシングで固定
(固着)されてしまう構造の時にこういった断線がおきや
すいように思います。
ユルユルのほうが断線事故が少ないように思います。
どこかに実験データはないかしら…
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2015年4月11日 09時41分
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手回し発電ラジオの続きです。
四角型ので、解体されたのが一つやってきました。
![](../img/img_box/img20150401084653981.jpg)
これ、何かの教材ですね。
発電・充電部の基板、自力で組み立てるようになっています。
![](../img/img_box/img20150401084747405.jpg)
中央のがスーパ・キャパシタ。
「10F」(2.7V)が実装されています。
「Q = C・V」で27クーロン。
1Aなら27秒。 10mAなら2700秒。の電荷量。
「W = (C・V・V) / 2」で36.5W。
ところがこの基板、発電機を回してもキャパシタに充電されません。
ハンドルは軽いまま。
「なぜ?」
調べてみましたら… ミスを見つけました。
ダイオードの足が十分に刺さっていないところにハンダして
あったのです。
ハンダを除去したら一目瞭然。
![](../img/img_box/img20150401085947848.jpg)
足を切ってからハンダしたんでしょうなぁ。
ダイオードをぎゅっと差し込んでからハンダをやり直したら、
充電できるようになりました。
しばらくグルグル回していると、充電量チェック用LEDが点灯し
始めました。
![](../img/img_box/img20150401090254349.jpg)
※型番
・四角の
品名:エコキューブラジオ2
型名:YE-3300M
・横長の
パネルに「TopMan」
※発電機コイルの波形
GNDは整流ダイオードのマイナス・コモン側で
(クリックで拡大↓)
![](../img/img_box/img20150401091144333.png)
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2015年4月1日 08時44分
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葬儀屋さんから・・・で修理したスピーカー(交換で解決)、
どこが断線しているのか調べてみました。
![](../img/img_box/img20150328221247574.jpg)
↑
ハンマーでたたいて割った磁石
ボイスコイル↓
![](../img/img_box/img20150328221324394.jpg)
これのどこかで断線しているはず。
![](../img/img_box/img20150328221358812.jpg)
ぐるぐる巻きをほどいて… 異常なし=導通あり
え〜〜。 なんで〜〜〜
切れていたのはここ↓
![](../img/img_box/img20150328221458057.jpg)
表面の樹脂みたいなのを削って確認。
う〜む。
もう一つのは明日に。
※追記
もう一つのも同じ場所で断線してました。
コイルそのものは生きています。
コーン紙裏の網線から、いったん表へ抜けて、また裏に
出てコイルに行っているわけなんですが、コーン紙表面
のところで細線が切れていました。
何か、構造上の弱点があったんでしょうか。
過大入力による「熱」なら、巻線が密集したコイル部が
ダメージを受けそうですが、コーン紙表面でとなると、
強振動の影響(定在波のような凸凹発生?)とかが考
えられそうです。
このアンプの場合、2つのスピーカは並列接続。
だもんで、1つだけ先に飛んでも、もうひとつでそれなりに
使えるわけでして、両方アウトになったのも、同時に逝った
んじゃなく、時間差があったのかもと、推測できます。
はてさて。
これと同じスピーカーが使われた機材の運命が気になると
ころです。
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2015年3月28日 22時11分
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ガレージ仲間の古っぴ(葬儀屋さんです)、過去、あれこれと
機材の修理をしています。
いちばんひどいのがコレ↓
★喪主が修理:2010年03月31日
昨日の頼まれモノはアンプ。
お葬式で使っているマイクのアンプ、「音が出ない」というトラブルです。
「明日のお通夜で使いたい!」ということで修理依頼。
モノはヤマハ製のPA装置MS202II。
朝から仕事場に持ち込んでテスト。
電源は入るけど、音が出ません。
普通、どんな優秀なアンプでもスピーカーに耳を近づけると、
ブ〜ンというハム音やサ〜っというノイズ音がするものです。
静かなもので、それらが出てません。
で、ケースを開けて・・・
破損部品・・・ なし。
回路の電源電圧・・・ 異常なし。
何? っと調べてみると・・・ スピーカの断線でした。
2つある両方ともアウト。
コイルが切れています。
![](../img/img_box/img20150327175649813.jpg)
手持ちの小さなスピーカを仮接続してみると、ちゃんと音が出ます。
パワーアンプICの出力も異常なしでしたんで、悪いのはスピーカに
決まりです。
![](../img/img_box/img20150327175713055.jpg)
パワーアンプ↓
![](../img/img_box/img20150327175645513.jpg)
※出力はOCL。
だもんで異常なオフセット電圧発生や発振の有無をチェック。
10cmのスピーカなんですが、これはさすがに手持ちはありません。
日本橋まで自転車でヒトッ飛び!
まずは「デジット」。
同形状のがあったんですが、突っ込めるパワーが足りません。
安価なんですが、またアウトになったらイヤということで買いません。
次は「マルツ」(デジットのすぐ南側なんで。 千石はまだ閉まってた)
『小さいのしか置いてへんのですわ〜』ということで、今度は
「シリコンハウス」へ。
ここで見つけたのがフォステックスの「FE103En」。
高価ですが、まっとうなスピーカです。
これを二つ買って、仕事場までスッ飛んで戻ります。
取り付け穴位置が同じだと確認していたんで、交換して、端子を
つないでおしまい。
電源オンで試運転。
![](../img/img_box/img20150327175707225.jpg)
スピーカーのコーンが白になりました。
![](../img/img_box/img20150327175718312.jpg)
ハンダごては使わずじまいで無事に修理完了です。
ちなみに、元のスピーカー、このドーナツ状のは何?
![](../img/img_box/img20150327175737884.jpg)
「もうちょいとだけ磁力を強く、なんてことかな」って思ったん
ですが、なんぎさんは「単なるフェライトで防磁か?」という意
見なんです・・・
はてさて。
※ハンマーで「パキッ!」とたたいて割ったら… 磁石でした。
※断線箇所の調査 コイル部分じゃなかった
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2015年3月27日 21時27分
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廃番コネクタ:ヒロセ1300シリーズの呪縛!
お知り合いからのHelp!
「とある装置をひさしぶりに使おうとしたら、ケーブルが
見当たらない!
どうにかならないか?」
ということで、現地へ…
メイン機(パワー部)とサブ機(操作部)に分かれていまして、
それをつなぐケーブルが行方不明になったとのこと。
4年前に使ったとき、きっと大事に直し込みすぎたんだろう
という推理です。
※異次元断層へ落ち込んだ・・・
私の仕事場ではよくある話でっす。
装置本体を見ますと、コネクタはヒロセの8ピン角型コネクタ。
装置側にはオスとメスが親機と子機のリアパネルに付いていて、
それをオス・メスのコネクタが付いたケーブルでつなぐわけです。
「急いでいる」ということですんで、なんとかならないかと、
手持ちの残骸↓を調査。
![](../img/img_box/img20110819153832397.jpg)
(写真は過去記事のです)
ジャンクパーツ、捨てずに置いておくものです(笑)
この中から8ピンコネクタ用の外装カバーが出てきました。
この1300シリーズ、端子部のパーツがレセプタクルもプラグも、
パネル側とコネクタ側で共通で同じように使えるんです。
で、実行した対策。
・子機のコネクタを取り外す。
・子機からケーブルを直出しするように配線。
・ケーブルの先に子機のコネクタをハンダして、探し出した
カバーを取り付け。
・親機のコネクタの配線はそのままでOK。
子機からは、ケーブルがぶら下がったままになりますが、
とりあえず親機とは分離することができ、バラした状態
で運搬と設置ができます。
これでなんとか解決。
※親機の電源や出力ケーブルも行方不明だった
んですが、これは手持ちのケーブルで対処。
※コネクタはこんなの↓
![](../img/img_box/img20150326145844955.jpg)
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2015年3月26日 14時48分
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