ニックネーム: 居酒屋ガレージ店主
★ZAQのBlogari停止のため、あれこれ「データ吸い出し」対策しています。 新規記事はとりあえず停止。 コメント書き込みはまだ有効です。 (JH3DBO 下間憲行)
2016年03月05日(土)
修理:グランド・アイソレータ
文鎮? いや、ハンダ付け補助ツールですを作ってくれた
ガレージ・常連からの修理依頼
  (全体の写真はまた今度に)

車載用ステレオ・パワーアンプ、
   電源は入る
   でも、入力信号を入れても出力が出ない(スピーカーが鳴らない)
という、症状です。
    (車載するのが目的ではありません)

調べましたら、入力段に入っていた東芝 TA7424の出力が
出ていません。
このIC、「Ground Isolator」という機能名でして、
入力段と出力段の電源ループの影響を低減しようという
ものなのです。

グランド・アイソレータ

このIC、こんな感じで、入力側と出力側の「GND電位」を
打ち消そうという仕掛けです。



入力側のGNDは、直流的に入力と出力が切り離されています。


パワー段が生きているのは、パワーICの入力を何かで触れば
「ブ〜ん」というハム音が出るのが証拠です。

ICを交換するのではなく(どこから入手できるか不明)
TA7424をスキップして入力のピンジャックからパワーアンプの
入力にジャンパーを飛ばしました。

基板から取り外したのはこんなIC↓



アンプの入力段にこんな工夫がされているなんて、 
知りませんでした。

東芝 TA7424 データシート

※ロームの類似IC (現行品)
BA3121F グランドノイズ除去用アイソレーションアンプ
  ↑
  これのCMRR、「57dB」となっています。
  共通電源系のアンプで配線経路による雑音を
  防ぐのに役立ちそうです。


※ケースとヒートシンクを外してむき出しにした基板


パワーアンプは東芝 TA7250が二つ。
スピーカーとはBTL接続です。


※ケース両サイドのアルミチャンネル材がヒートシンク
 になっています。
 ネジ止めされたTA7250が見えています。


※修理を終え、ケースを戻したところ。


メーカーと型番はADDZEST A-60

※アゼストってクラリオンだったんだ。

※電源が入っているのかいないのか、表示が無かったんで
 パネルに穴を開けて3φの緑色LEDを追加。




2016年3月5日 22時32分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| ・修理 |
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こんばんは。
最近はまっている、AliExpressでTA7424APで検索すると、
10個8ドル、送料5.26ドルと出てきます。
どんな管理状態にあったのかわかりませんが、
中国の深セン辺りは勢いがあるように感じます。
2016年03月08日(火) 08:50 by 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO)
昨晩、帰宅後。
ガレージで一杯飲む前に、S君が持ってきたスピーカー
につないで試運転。
すると、なぜが「ビビリ」音が発生。
 『アンプが発振してるの?』っと、一瞬、不安。
でも、スピーカーを変えたら大丈夫。
ガレージにやってきたS君がスピーカーをチェックしたら、
「エッジが破れてる!」っと、原因判明。
復活させたアンプは調子よく鳴っていました。

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