葬儀屋さんから・・・
ガレージ仲間の古っぴ(葬儀屋さんです)、過去、あれこれと
機材の修理をしています。
いちばんひどいのがコレ↓
★喪主が修理:2010年03月31日
昨日の頼まれモノはアンプ。
お葬式で使っているマイクのアンプ、「音が出ない」というトラブルです。
「明日のお通夜で使いたい!」ということで修理依頼。
モノはヤマハ製のPA装置MS202II。
朝から仕事場に持ち込んでテスト。
電源は入るけど、音が出ません。
普通、どんな優秀なアンプでもスピーカーに耳を近づけると、
ブ〜ンというハム音やサ〜っというノイズ音がするものです。
静かなもので、それらが出てません。
で、ケースを開けて・・・
破損部品・・・ なし。
回路の電源電圧・・・ 異常なし。
何? っと調べてみると・・・ スピーカの断線でした。
2つある両方ともアウト。
コイルが切れています。
手持ちの小さなスピーカを仮接続してみると、ちゃんと音が出ます。
パワーアンプICの出力も異常なしでしたんで、悪いのはスピーカに
決まりです。
パワーアンプ↓
※出力はOCL。
だもんで異常なオフセット電圧発生や発振の有無をチェック。
10cmのスピーカなんですが、これはさすがに手持ちはありません。
日本橋まで自転車でヒトッ飛び!
まずは「デジット」。
同形状のがあったんですが、突っ込めるパワーが足りません。
安価なんですが、またアウトになったらイヤということで買いません。
次は「マルツ」(デジットのすぐ南側なんで。 千石はまだ閉まってた)
『小さいのしか置いてへんのですわ〜』ということで、今度は
「シリコンハウス」へ。
ここで見つけたのがフォステックスの「FE103En」。
高価ですが、まっとうなスピーカです。
これを二つ買って、仕事場までスッ飛んで戻ります。
取り付け穴位置が同じだと確認していたんで、交換して、端子を
つないでおしまい。
電源オンで試運転。
スピーカーのコーンが白になりました。
ハンダごては使わずじまいで無事に修理完了です。
ちなみに、元のスピーカー、このドーナツ状のは何?
「もうちょいとだけ磁力を強く、なんてことかな」って思ったん
ですが、なんぎさんは「単なるフェライトで防磁か?」という意
見なんです・・・
はてさて。
※ハンマーで「パキッ!」とたたいて割ったら… 磁石でした。
※断線箇所の調査 コイル部分じゃなかった
|
2015年3月27日 21時27分
|
記事へ |
コメント(4) |
トラックバック(0) |
|
・修理 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/igarage/trackback/4067/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
(大昔JI1WWX廃局済、その前はJA7)
以前ステレオマニアだったので興味深く拝見しました。
ざっと検索してみると、「キャンセルマグネット」、「磁力強化マグネット」のどちらも正解のようですが、この記事の製品はどの目的で付けられたものなのでしょう、ますます気になります。
又、常識とは逆向きにくっ付けると良い成果が得られたという方もいました。
ご参考http://sasha3.blog.so-net.ne.jp/2010-06-07
標準品の「FE103En」に百均店の超強力マグネット13mm径をくっ付けるとどんな音になるのでしょう。
↑
違いました!!!
反発するほうでした!!!
破片、磁石は磁石です。
くっつくほうは、「かちっ」とくっつきますが、
反発方向でも、「むにゃ〜」とくっつくのです。
磁力線の微妙な向きが関係するんでしょうなぁ。
奥深そうなお話です。
「みなみなさまのご参列、お礼申し上げます…」
とか、
「葬儀委員長、ご焼香…」
てな「音」が出てきますんで、磁石追加で音がどう変化するか、
調査はなかなか難しいところです。