ニックネーム: 居酒屋ガレージ店主
★ZAQのBlogari停止のため、あれこれ「データ吸い出し」対策しています。 新規記事はとりあえず停止。 コメント書き込みはまだ有効です。 (JH3DBO 下間憲行)
2014年03月12日(水)
ACアダプタ試験回路
「Arduino」の応用回路として作ってみました。

転がっている(主として携帯電話充電用)ACアダプタの
性能試験を行います。



右がArduino UNO。
30ピンのケーブルで信号を引き出し、ユニバーサル基板
上の回路(A/D、D/A)を制御します。

上方、黒いのはヒートシンク。
定電流回路が負荷になります。
左のボックスはACのコンセント。
それに一次側電流測定用のカレントトランスをぶら下げています。
直流出力のリップル分を計れるようにしました。
負荷電流を変化させながら、直流出力電圧、そしてそれに
乗る交流成分(リップル電圧)をp−p値として、
それからAC100Vの電流、この3つを測定します。

●回路図 (クリックで拡大↓)


とりあえず計ってみたのがこの4つのACアダプタ。



中でも気になったのがこいつ↓


ダイソーで売っていたUSB出力のアダプタです。
型番「YS-P01」。
「5V 1A」と出力電圧電流が記してあります。

『これ、ほんまかいな!?』を確かめたかったわけで(笑)

グラフは二つ。 電圧変動といっしょにリップル分の変化、
そして効率。 「二次側電力÷一次側電力」で%値を計算。
ただし、一次側AC100Vの電圧は測っていないので、100Vと
して電流値に乗じています。

結果のグラフ。 上から、
 ・daiso   5V 1A
 ・AU    5V 0.6A
 ・docomo 5.8V 0.73A
 ・china  5.6V 0.6A

線の色コメントの後ろに「-r」と記してあるのが
右側スケールで。  (リップル電圧と効率)

まずは電圧変化とリップル分。
(クリックで拡大↓)


そして効率の変化。


電流をゼロから10mAステップで増大させながら測定。
定電流が維持できなくなったら(保護回路などで電圧低下)
測定を中断します。

効率を見ると、4つとも大きな違いはありませんでしたが、
件のダイソーの、リップル分がいけません。
ミリボルトじゃなくボルト単位のリップルが出ております。
電流とともに増大。
電圧安定度も良くないし、これはちょい怖いかも。

電圧ドロップは、DCコードの状態もあるでしょうが、
ダイソーのはUSBコネクタ直近です。


※追試
2014年03月13日:ACアダプタ試験回路 ダイソーのを攻める

★ACアダプタの特性試験回路は、CQ出版のトランジスタ技術に
掲載されています。
トランジスタ技術2014年9月号
   (出力特性を自動測定! Arduino電源チェッカ)
トラ技アーカイブス:ウィークエンド電子工作記事全集





2014年3月12日 17時52分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| ・電子回路工作 |
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前回の白色LEDの照度変化もそうですが、データを採ってグラフにすると一目瞭然ですね。
とても参考になります。ありがとうございます。
LEDは暗くなるだけですが、充電器は充電する機器への影響を考えると怖いですね。
100均の電子機器は単体で完結している品物に限るのが良いかも。
2014年03月13日(木) 09:43 by 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO)
追試してますんでどうぞ。

グラフはgnuplotで。
左右でスケールが異なるグラフもできちゃうんだ、っと、ちょい感激して
グラフを描きました。
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