ニックネーム: 居酒屋ガレージ店主
★ZAQのBlogari停止のため、あれこれ「データ吸い出し」対策しています。 新規記事はとりあえず停止。 コメント書き込みはまだ有効です。 (JH3DBO 下間憲行)
2015年08月03日(月)
修理:INAX製トイレ用リモコン
INAXのシャワートイレ用リモコンが動かないという修理依頼。
メーカーに言えば修理部品として入手できそうなのに、
 「無い」「修理対応不可」「新しいのを買え」っと
言われたと。
新しいのって、このリモコンの代替品じゃなく「便器」ごと。
     (ひどい…)

やってきたリモコンがこれ。


赤外LEDが2つ付いています。



電池消耗警報用赤色LEDのそばと、右下のコーナー。

スイッチを押してもこれが光りません。
で、基板を裸にしてから外部電源3Vを供給。

・オシロスコープで赤外線LEDの駆動電圧を観測。
 スイッチを押しても駆動されず。
・LEDを駆動しているトランジスタ(おそらくFET)のベースにも
 駆動パルスは出ない。
・電源電圧を2.4Vまで低下させると、電池消耗警報赤色LED
 が点滅し始める。
・スイッチを押すと、スイッチをスキャンするパルスが見える。
 これらのことから回路は生きているもよう。
・マイコンのクロック発振はOK。
  (セラロックと時計用水晶の両方乗せてある)
・スイッチとマイコンのピン間の接続を導通チェッカで
 確認。 すべてつながっている。
・マイコンのリセット回路もOK。
・顕微鏡での観察で元のハンダに若干不安を感じたので、
   赤外線LED駆動トランジスタにつながるマイコンの足
   スライドスイッチの足(スイッチ×4)
 を再ハンダ。
・その結果、スイッチ操作で赤外線LEDが光るようになった。

さて、LEDが光るようになったのはいいんですが、故障の
根本原因はなんでしょね?
行った作業から推定できるのは次の二つ。

1.スライドスイッチの接続がおかしかったとした場合、
 例えば、誤ったスイッチ位置情報が出たため、LEDを
 駆動しないような状態になったかもしれない。

2.マイコンの足への再ハンダで、ピンがハンダで加熱さ
 れ、内部のボンディングはずれが復活した可能性。

この「2.」の推定なんですが、こんなことってあるでしょ
うか?

マイコンのピンと駆動トランジスタのベース間の導通は、
信号チェックで先に確認しています。

ただし、マイコンの足もTrの足も、チェックの時には
チェッカのクリップでつまんだ細リード線の先端で、
少しチカラを加えて押さえているわけで、フリーな状
態での導通確認じゃありません。
ピンとパターンが、微妙な接触状態になっていたのか?

とりあえず、こんな具合に赤外LEDが光ります。

デジカメで見たら、赤外線の光が見えます。

基板はこんなの↓



※参考
SMDマーキングコード

駆動トランジスタ、マークは「NO」。
ルネサスの2SK1592のようです。



2015年8月3日 14時32分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| ・修理 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/igarage/trackback/4202/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
コメントを記入  
お名前(必須)
 
パスワード:
 
メール:
 
URL:
 
非公開:  クッキーに保存: 
※非公開にチェックを入れると、管理者のみにコメントが届きます。
ブログの画面には表示されません。
captcha


※画像に表示されている文字を入力してください(半角・大文字/小文字の区別なし)。
文字が読みづらい場合はこちらをクリックしてください。
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク