ニックネーム: 居酒屋ガレージ店主
★ZAQのBlogari停止のため、あれこれ「データ吸い出し」対策しています。 新規記事はとりあえず停止。 コメント書き込みはまだ有効です。 (JH3DBO 下間憲行)
2013年10月25日(金)
逝くならきちんとどうぞ…
とある制御回路の修理に往生しました。
動きかけてるんですが正常に動かない。
という困った症状。

トラブった回路の基本部分は純アナログ。
OP-AMPでフィードバック制御しています。
その主要部分はこんなの。
  (クリックで拡大↓)

  (コンデンサCの上にもあれこれ制御回路が入ります)

基本は積分回路。
その出力がぐるぐるっと回って反転入力に戻ってきます。
  (メカを回します)
それがおかしい。
もっと早く回るはずなのに回らないんです。

OP-AMPは普通の「4558」。
動作中、反転入力と非反転入力の電圧差はゼロなんで
回路は動作しています。
どこかおかしくてフィードバックがダメだったら、ここ
がゼロボルトになりません。
例えばOP-AMP自身の不良とかだと。

基本、動きかけているものだから、どこかの抵抗がおかしくなって
いる(ゲイン系の異常)とか、速度検出部の異常を考えます。
ところがどれも正常。
あちこちにある抵抗も異常なし。
  (回路から分離しなければ計れないところは片足をはず
   して抵抗値チェック)
コンデンサも大丈夫。
OP-AMPの出力、10Vほど出なくちゃならないところが、5Vあたりで
頭打ち。
だめもとでOP-AMPを交換しても同じ。

図の中に記したダイオード、これはOP-AMPの出力がマイナスに
振らないようにするためのものです。
基本的な動作には関係なし。
 …なんですが、いちおう導通チェック →正常。

このとき、チェックのためにダイオードの片足を浮かしていたんです。
そうしたら、正常に!!
「こいつかい」っと。
でもダイオードの順方向電圧も大丈夫。
逆方向もリークはありません。
「何?」 です。
ダイオード(1SS133)を新品に交換したらうそのように安定
動作。
この苦労は何だったのと…

で、どんな具合に悪かったのかちょいと調べてみました。
なにせダイオード、足は二本です。
こんあ具合に交流電圧を加えて、正常品と比べてみました。



1SS133の逆耐電圧、数十ボルトは平気。 のはず。

ところが…  オシロ波形



ch1とCH2のGND位置を同じにして見ています。
破線カーソルで示しているのがNGなほう。
5Vあたりから正常なラインから外れはじめ、6.5Vで頭打ち。
ツェナーじゃないんですから、これではあきません。

ということ、中途半端な壊れ方をしていたんで、修理に
手間取ったという具合です。

そういや、昔にもこんなことがありました。
 ★抵抗一本で:2009年07月03日






2013年10月25日 11時34分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| ・電子回路工作 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/igarage/trackback/3585/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
波形を見ると、電圧がきれいにクリップしている訳ではないので、リークが増えているような感じですね。

カーブトレーサでVr−Ir(逆電圧-電流)特性を見る事が出来れば、はっきりしそうです。
(簡易的にオシロで見るには・・・
抵抗をアノード側に入れ、電源電圧をオシロのX軸,抵抗とダイオード間の電圧をオシロのY軸に接続し、X−Yモードで見る、なんて方法が)
2013年10月25日(金) 21:16 by 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO)
正常なのと比べたかったので、あえてX-Yモードは使わず。
入力交流信号はAC100Vをスライダックで減圧(絶縁トランスをかまして)。
もっとキレイな波形を出す発振器は10Vちょいくらいしかドライブできずで、比較波形を得るのにアウトでした。

コメントを記入  
お名前(必須)
 
パスワード:
 
メール:
 
URL:
 
非公開:  クッキーに保存: 
※非公開にチェックを入れると、管理者のみにコメントが届きます。
ブログの画面には表示されません。
captcha


※画像に表示されている文字を入力してください(半角・大文字/小文字の区別なし)。
文字が読みづらい場合はこちらをクリックしてください。
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク