ニックネーム: 居酒屋ガレージ店主
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2015年10月15日(木)
修理:モルテンのデジタイマーTOP60
三重県の中学校からの修理依頼品。
バレーボールとかバスケットボールで使うんでしょうなぁ。
「メーカーが修理対応してくれない」ということで、
こちらにやってきました。
それも2台。
どちらも電源が入らないという症状。

   ↓操作パネル (修理後の写真)


こんな具合に、時間(分:秒)と得点が出ます。

  (表示にいろんなモードがあります)

10分桁が右側の3桁に比べて明るいのは、赤色LEDの劣化
でしょうか。 (これに関しては修理せず)

さて、両方とも同じ型番なので同回路だと思ってバラし
たら違っていました。
筐体に記されていた装置の導入年、一つが平成8年で
もう片方が9年。
1年の差があります。
主として電源回りが違っていました。
そして、どちらの故障原因も電源回路だったのです。

古いほうの電源はトランスを使っていました。
これの主故障原因はこのコネクタ。


こんな具合にハンダのクラック。

トランス2次側と接続するコネクタです。

電源基板の乗ったコンデンサなど大物部品のハンダにも
クラックが見られました。


もう一つの装置の主故障原因はこれ。


スイッチング電源回路の一次側平滑コンデンサです。
これがこんな具合にハンダが浮いちゃっていました。



コレのせいでしょう、パワーMOS FETが短絡モードで
破損。
ゲート保護のツェナーダイオードも飛んでました。
短絡したもんだから、ガラス管ヒューズが溶断してました。

この他にも、両機とも表示基板がこんな状態になっていました。



セグメントの電流制限抵抗。
発熱するので酸金パワー抵抗が使われているのですが、
密集していたせいで熱がこもるのでしょう、基板が変色
しています。
そして、加熱サイクルのせいか、ハンダ付けも怪しく
なっていました。



怪しそうな場所はハンダ付けをやり直しておきました。
古い装置ですんで、使われていたハンダは鉛フリー品
じゃありません。

コネクタ部など、チカラがかかる場所じゃありません。
装置を運搬するときにひっくり返したりとかして、
乱暴に扱われたのがクラック発生の原因かな。
片面基板ということもあるんでしょうけど、
単純にハンダ付けの品質(量が不足)だったのか…

とりあえず、修理完了です。

※タイマーモードで試運転していたら、
 タイムアップでむちゃ大きい音で「ビ〜」。
 2台をほぼ同時に動かしていたんで、ちょいとの
 時間差で報知が行われたもんで、よけいにびっくり。
 こんな報知機能があるとは知らなかったので、一瞬、
 何が起こったのかわからないくらいに驚きました。

さまざまな電子機器の修理依頼について:(有)アクト電子




2015年10月15日 17時14分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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