ニックネーム: 居酒屋ガレージ店主
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2015年03月16日(月)
今日の修理:「ポン言って動かない」
修理依頼品、症状を記した荷札が付いてくることがあります。
今日、作業した基板にはこんなタグが…



『ポン言って動かない』

修理者にしてみれば「なるほど」でっす(笑)。

「ポン」の結果はこんな具合に↓


部品面のパワー抵抗が焼損。
ハジけていました。
そして基板を道連れに。
銅箔がクチュクチュになって、基板も焼けて、貫通してし
まっています。

  ※写真はある程度清掃した後。
   最初は、穴の周辺真っ黒け。

こんな状態になっても「なんとしても動かす」っという
ことで、修理完了です。
あっと。私の設計、製作品じゃないですよ。

今回の修理にはこんなタグもありました。
「間違って400Vにつないだら、うんともすんとも」

これはトランスの一次側巻線が断線。
一瞬にして切れたようなんで、二次側の被害はさほどひどくはありませんでした。
トランスを交換して、ごそごそで、修理完了しました。
  (この回路の電源トランスは特注品で、10個単位で作って
    もらっている)

400Vって動力、日本じゃ珍しいんじゃないかしら。
どうなんでしょ → 専門家のみなさま

しかし、自分の設計じゃない修理は気を使います。


※関連
壮絶死:かわいそうな電子部品

2015年3月16日 18時12分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2015年03月12日(木)
修理:電動シャッター用無線リモコン
無線を使ったリモコンの修理がやってきました。
電動シャッターの上げ下ろしを制御しようというものです。
リモコンは送信機能だけ。 周波数は40MHz。

「ボタンを押しても反応しない」
「赤LEDが点くはずが点かない」
という症状です。

ケースを外すと・・・
電池(単4×2本)の液漏れ。
入っている電池は新しいものだったんですが、昔に液漏れしたん
でしょう、マイナス側電池電極とタクトスイッチがダメに
なっていました。

基板はこんなの↓

  (この写真はスイッチ交換後に撮影)
これで「赤LED」も点るようになったし、いったんお持ち帰り、
いただき現物のシャッターで試してもらいました。
   ※ご近所からの依頼だったのです。
    メーカーに言ったら、シャッター側装置も新しく
    しなくちゃならないので、十ん万円とのことで、
    相談に来られたのです。
ところが、シャッターは動かない・・・
もう一度持ってきてもらい、電波を出しているかどうかを
確認してみることにしました。
ボタンを押すことで、発振段は働いているのですが、終段から
の出力が出ていません。
オシロで終段トランジスタのベースを見ると、40MHzで駆動
されています。
でもコレクタには出力が出ません。
トランジスタが悪いのかとも思ったんですが、違いました。
上の写真、右側に見える灰色のが終段のコイル。
そのそばにトリマーコンデンサが見えています。
これで同調回路を構成しています。
ひさびさにデリカのディップメータを持ち出してきました。
でも、同調周波数を探ろうとしても(40MHz)ディップしません。

原因はこのコイル。
テープ電線といったらいいのかジャンピングワイヤといったら
いいのか、これを曲げ、コア材を中に入れてコイルにしてあります。

基板のパターンはこんな具合。


なるほどの仕掛けです。
さて、原因。
これが一箇所断線していました。

左から3番目の足。
これがアウト、切れていました。(補修後の写真)


テープをこそいで、細リード線をハンダ。
はい。 これで解決です。
無事に動作するようになりました。

2015年3月12日 14時12分 | 記事へ | コメント(1) | トラックバック(0) |
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2015年03月07日(土)
毎月第1土曜は「東成おもちゃ病院」
今日のおもちゃ病院、患者数=16件。
雨が降る天気なのに、大盛況。
そんな中で、「エエェェ〜??」という故障に遭遇。
電子回路を使ったキーボード。
ドレミファの鍵盤と、音選択(ネコやら犬やら)が付いていて、
チビちゃんが喜ぶような仕掛け。
これの「音が出ない」という、修理です。

電池ボックスや電源スイッチ、その配線経路は異常なし。
でも、電源をオンしても主制御ICチップ周辺に電源が供給
されないという故障です。

悩みました。
電源スイッチの入りと出はOK。
でも、どこかがおかしくって、制御チップ電源が入らない・・・
パターンを追いかけると(役に立つのがコレ)、プリント基板の
パターン断線。
  見た目は大丈夫。 でも、つながっていない。
「なんで?」でっす。
ちょいと写真を撮ってきました。
パターンのレジスト、修理の過程でごそごそしたんでわかりにく
いですが、こんな状況です。



パターンのコーナを曲がった入りと出で導通無し!。

※ちょい拡大↓


こんなのが2箇所。

ジャンパーして修理できましたが、ちゃんとレジストはかぶって
いるしで(写真で光っているのは、導通確認のためにごりごり
したもの)、「なんでこんなのが?」という故障でした。

確かに、何かをこぼした(チビこのよだれとか、ジュースとか)
痕跡はあるんですが、基板パターンの断線に至るとは、ちょいと
不思議なトラブルでした。
でも、過去、こんなこと:導電ペースト塗布による片面基板のジャンパー
もありましたんでねぇ。

★東成おもちゃ病院まとめ
  次回は4月4日です。

2015年3月7日 21時00分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2015年01月23日(金)
CANパッケージの「741」 続き
CANパッケージの「741」の続き。
部品箱を漁ってみたらもうちょい年代を遡れました。



左の710はコンパレータ。 これが1975年
そして1973年の741。 こいつが最古かな。
右側の714はlow offset電圧のアンプ。
OP-07相当のアンプです。
生死は不明。

ロジックICの古いのは捨てられないジャンクパーツに出ています。
これらは1973年製。


2015年1月23日 14時11分 | 記事へ | コメント(1) | トラックバック(0) |
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2015年01月22日(木)
CANパッケージの「741」
こんなOP-AMPが乗った基板を修理しなくちゃなりません。
CANパッケージの「741」。



「F」はフェアチャイルド。 1986年製。
これから調べますが、きっとこれが悪いんじゃないでしょう。

おっと。 別の基板で、もっと古いのが出てきましたよ。



1978年製。
1978年のトラ技は広告を抜き去っているんで、価格は調べられませんが、
広告ページが残っていたトラ技1976年8月号の「信越電機商会」の
広告では「150円」となっています。
当時は消費税なんて無しね。


2015年1月22日 13時26分 | 記事へ | コメント(3) | トラックバック(0) |
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2015年01月21日(水)
ひさしぶりの「ポメラ」… あかんがな!
ひさしぶりに起動したキングジムのポメラDM10
2009年3月に正悟が買ったものです。



キータッチは良好!
でも、外装樹脂が劣化して「ねちゃねちゃ」になってます。
前回の起動日は不明ですが、これはアウト!
「ねちゃねちゃ」で、さわると触った指先までねちゃねちゃが移ります。
動作は正常でちゃんと動くんですが、ねちゃねちゃが気持ち
悪くって触れません!

こんな具合に、樹脂部を指先で押さえると、指紋が付いちゃいます。



ねちゃねちゃして、こりゃ、あきませんわ。

材質の問題なんでしょうが、経年劣化とはいえ、ちょいとこりゃ
許せるレベルじゃないという感触ですわ!
とりあえず、メーカーに言ってみます。


※これの発展系って、今もあるのでしょうか?
 DM10の電源は単4電池2本。
 これがすばらしい。

※追記
メーカーからの修理見積が出ました。
こんな記載が。

・お客様指摘症状
   「外装がベタベタになった」

   ※ベタベタは、加水分解によりケース塗料の
    劣化によるものと思われます。
    パーツ交換による対応となります。

で、見積金額がコレ↓ (クリックで拡大↓)


高額だったので、修理はキャンセル。
返送してもらっても、もう「イラネ」ということで、
「廃棄」をお願いしました。

なお、後継機の「DM5、DM25、DM100」は今回のDM10とは外装が
異なり、ラバー塗装はしていないとのことです。
2015年1月21日 21時31分 | 記事へ | コメント(5) | トラックバック(0) |
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2015年01月13日(火)
4本足の反射型フォトセンサー
これって、どこのメーカーなんでしょう?



右側に受発光部があります。
型番の記載が見当たりません。

マークを拡大↓



2015年1月13日 14時47分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2014年12月31日(水)
修理:LEMOのコネクタ
「修理:近鉄電車・方向幕」は趣味の品でしたが、これはプロの機材。
眼科で使われる測定装置のプローブ接続用コネクタが「グラグラ」に
なって接触不良を起こしているという修理依頼です。

こちらに届いた装置は、とりあえずなんとか接触を確保するため
ということで、コネクタがテープでぐるぐる巻き。



テープを切って、取り外すと「LEMO」のコネクタが見えてきました。



さすが、高級品。
「LEMO」のコネクタです。



しかし、「Lアングル取り付け」ということで、外からのチカラによる
無理がかかったのでしょう、基板との取り付け部がダメージを
受けていました。



何度もこじるチカラが加わったのでしょう、ハンダが浮いてしまっています。
これ、ハンダを吸ったわけじゃありませんよ。
基板のハンダ面を見たそのままです。
コネクタが動くことでハンダが外れて、こうなったのでしょう。

少し揺すると、かろうじて1ピンだけ残っていた外周接続のピンも外れ、
コネクタがぽろりと外れてしまいました。



信号線はジャンパーで復旧できるのですが、問題はコネクタの固定。
エポキシ接着剤で固めてしまおうかと思ったのですが、ふたたび同様の
トラブルが生じたときのことを考えると、接着剤で固化するのも
考え物です。
で、やった方法。
・コネクタの樹脂を削り、ハンダできるボス金属を露出。
・基板部品面のGNDパターン(もともとつながっている)と
 露出させたボス金属をハンダ付けして固定。

それがこの写真↓


ハンダ付けでの補修ですが、接着剤でゴテゴテにするより
強度はありそうです。
2014年12月31日 21時06分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2014年12月29日(月)
修理:近鉄電車・方向幕
いろんな修理相談がやってきます。
先日は、これ。
近鉄電車の方向幕。



家庭用電源で動かしたいとの依頼です。
もちろん「趣味」の話。

もともとAC100Vで動くものなのですが、電線が切られていて
どうつないでよいか不明とのことで、やってきました。
回路を追いかけてバックライト(蛍光灯ね)点灯。
駆動モータは手動で順送りと逆送り。
とりあえず、手での操作は可能にしました。
およそ20年前のものです。
自動送り・停止制御までは行っていません。




http://douga.zaq.ne.jp/viewvideo.jspx?Movie=48416217/48416217peevee604195.flv
2014年12月29日 17時19分 | 記事へ | コメント(1) | トラックバック(0) |
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2014年12月20日(土)
100Wクラスの電球型蛍光灯(パルックボール)昇天
二階居間の照明。 さて、何年使ったか…
パナソニックのパルックボール「EFG25EDG/20」が昇天しました。



中にはスパイラル形の蛍光管が入っています。
今は白く半透明に見えるカバー、買ったときは透明だったはず。(笑)
出窓の時計に使っているケース、アクリル製ですが
これも透明だったものが日光の照射で白く変色しています。

さて、せっかくですので解体。
基板は片面基板。
そのハンダ面です。


レジストがパリパリになっていて基板が汚れて見えます。
パターンの銅箔、それにハンダの様子もよくありません。
部品面側から部品を押すと、パターンが浮いてしまいます。

パターンを拡大↓


「205」の右下のハンダ、そして、その右上のハンダ、浮いてい
るような気がします。

部品面↓




焼損しているパーツは見あたりません。

主平滑コンデンサ、どうでしょうか。
週明け、仕事場に持っていって容量を調べてみます。

※結果
日本ケミコン製105℃仕様・160V・25uF
  (マーキングは「(K)105℃ O(2) 2Z」と)
これが「24.7uF」でした。
容量だけを見ると、大丈夫。

※抵抗R2:205
やはりハンダが外れてました。
導通なし。 ピンセットで押さえると接触。
こじったら、ポロリと外れました。


※関連過去記事
壮絶死#28:ダイソーの百円蛍光灯
螺旋管蛍光灯昇天
インバータ式蛍光灯修理

※検索
パルックボール、スパイラル交換品。翌朝到着。対応が早い!さすがに松下電器

2014年12月20日 13時44分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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