修理依頼品、症状を記した荷札が付いてくることがあります。
今日、作業した基板にはこんなタグが…
『ポン言って動かない』
修理者にしてみれば「なるほど」でっす(笑)。
「ポン」の結果はこんな具合に↓
部品面のパワー抵抗が焼損。
ハジけていました。
そして基板を道連れに。
銅箔がクチュクチュになって、基板も焼けて、貫通してし
まっています。
※写真はある程度清掃した後。
最初は、穴の周辺真っ黒け。
こんな状態になっても「なんとしても動かす」っという
ことで、修理完了です。
あっと。私の設計、製作品じゃないですよ。
今回の修理にはこんなタグもありました。
「間違って400Vにつないだら、うんともすんとも」。
これはトランスの一次側巻線が断線。
一瞬にして切れたようなんで、二次側の被害はさほどひどくはありませんでした。
トランスを交換して、ごそごそで、修理完了しました。
(この回路の電源トランスは特注品で、10個単位で作って
もらっている)
400Vって動力、日本じゃ珍しいんじゃないかしら。
どうなんでしょ → 専門家のみなさま
しかし、自分の設計じゃない修理は気を使います。
※関連
★壮絶死:かわいそうな電子部品
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2015年3月16日 18時12分
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無線を使ったリモコンの修理がやってきました。
電動シャッターの上げ下ろしを制御しようというものです。
リモコンは送信機能だけ。 周波数は40MHz。
「ボタンを押しても反応しない」
「赤LEDが点くはずが点かない」
という症状です。
ケースを外すと・・・
電池(単4×2本)の液漏れ。
入っている電池は新しいものだったんですが、昔に液漏れしたん
でしょう、マイナス側電池電極とタクトスイッチがダメに
なっていました。
基板はこんなの↓
(この写真はスイッチ交換後に撮影)
これで「赤LED」も点るようになったし、いったんお持ち帰り、
いただき現物のシャッターで試してもらいました。
※ご近所からの依頼だったのです。
メーカーに言ったら、シャッター側装置も新しく
しなくちゃならないので、十ん万円とのことで、
相談に来られたのです。
ところが、シャッターは動かない・・・
もう一度持ってきてもらい、電波を出しているかどうかを
確認してみることにしました。
ボタンを押すことで、発振段は働いているのですが、終段から
の出力が出ていません。
オシロで終段トランジスタのベースを見ると、40MHzで駆動
されています。
でもコレクタには出力が出ません。
トランジスタが悪いのかとも思ったんですが、違いました。
上の写真、右側に見える灰色のが終段のコイル。
そのそばにトリマーコンデンサが見えています。
これで同調回路を構成しています。
ひさびさにデリカのディップメータを持ち出してきました。
でも、同調周波数を探ろうとしても(40MHz)ディップしません。
原因はこのコイル。
テープ電線といったらいいのかジャンピングワイヤといったら
いいのか、これを曲げ、コア材を中に入れてコイルにしてあります。
基板のパターンはこんな具合。
なるほどの仕掛けです。
さて、原因。
これが一箇所断線していました。
左から3番目の足。
これがアウト、切れていました。(補修後の写真)
テープをこそいで、細リード線をハンダ。
はい。 これで解決です。
無事に動作するようになりました。
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2015年3月12日 14時12分
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今日のおもちゃ病院、患者数=16件。
雨が降る天気なのに、大盛況。
そんな中で、「エエェェ〜??」という故障に遭遇。
電子回路を使ったキーボード。
ドレミファの鍵盤と、音選択(ネコやら犬やら)が付いていて、
チビちゃんが喜ぶような仕掛け。
これの「音が出ない」という、修理です。
電池ボックスや電源スイッチ、その配線経路は異常なし。
でも、電源をオンしても主制御ICチップ周辺に電源が供給
されないという故障です。
悩みました。
電源スイッチの入りと出はOK。
でも、どこかがおかしくって、制御チップ電源が入らない・・・
パターンを追いかけると(役に立つのがコレ)、プリント基板の
パターン断線。
見た目は大丈夫。 でも、つながっていない。
「なんで?」でっす。
ちょいと写真を撮ってきました。
パターンのレジスト、修理の過程でごそごそしたんでわかりにく
いですが、こんな状況です。
パターンのコーナを曲がった入りと出で導通無し!。
※ちょい拡大↓
こんなのが2箇所。
ジャンパーして修理できましたが、ちゃんとレジストはかぶって
いるしで(写真で光っているのは、導通確認のためにごりごり
したもの)、「なんでこんなのが?」という故障でした。
確かに、何かをこぼした(チビこのよだれとか、ジュースとか)
痕跡はあるんですが、基板パターンの断線に至るとは、ちょいと
不思議なトラブルでした。
でも、過去、こんなこと:導電ペースト塗布による片面基板のジャンパー
もありましたんでねぇ。
★東成おもちゃ病院まとめ
次回は4月4日です。
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2015年3月7日 21時00分
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CANパッケージの「741」の続き。
部品箱を漁ってみたらもうちょい年代を遡れました。
左の710はコンパレータ。 これが1975年
そして1973年の741。 こいつが最古かな。
右側の714はlow offset電圧のアンプ。
OP-07相当のアンプです。
生死は不明。
ロジックICの古いのは捨てられないジャンクパーツに出ています。
これらは1973年製。
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2015年1月23日 14時11分
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こんなOP-AMPが乗った基板を修理しなくちゃなりません。
CANパッケージの「741」。
「F」はフェアチャイルド。 1986年製。
これから調べますが、きっとこれが悪いんじゃないでしょう。
おっと。 別の基板で、もっと古いのが出てきましたよ。
1978年製。
1978年のトラ技は広告を抜き去っているんで、価格は調べられませんが、
広告ページが残っていたトラ技1976年8月号の「信越電機商会」の
広告では「150円」となっています。
当時は消費税なんて無しね。
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2015年1月22日 13時26分
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ひさしぶりに起動したキングジムのポメラDM10。
2009年3月に正悟が買ったものです。
キータッチは良好!
でも、外装樹脂が劣化して「ねちゃねちゃ」になってます。
前回の起動日は不明ですが、これはアウト!
「ねちゃねちゃ」で、さわると触った指先までねちゃねちゃが移ります。
動作は正常でちゃんと動くんですが、ねちゃねちゃが気持ち
悪くって触れません!
こんな具合に、樹脂部を指先で押さえると、指紋が付いちゃいます。
ねちゃねちゃして、こりゃ、あきませんわ。
材質の問題なんでしょうが、経年劣化とはいえ、ちょいとこりゃ
許せるレベルじゃないという感触ですわ!
とりあえず、メーカーに言ってみます。
※これの発展系って、今もあるのでしょうか?
DM10の電源は単4電池2本。
これがすばらしい。
※追記
メーカーからの修理見積が出ました。
こんな記載が。
・お客様指摘症状
「外装がベタベタになった」
※ベタベタは、加水分解によりケース塗料の
劣化によるものと思われます。
パーツ交換による対応となります。
で、見積金額がコレ↓ (クリックで拡大↓)
高額だったので、修理はキャンセル。
返送してもらっても、もう「イラネ」ということで、
「廃棄」をお願いしました。
なお、後継機の「DM5、DM25、DM100」は今回のDM10とは外装が
異なり、ラバー塗装はしていないとのことです。
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2015年1月21日 21時31分
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これって、どこのメーカーなんでしょう?
右側に受発光部があります。
型番の記載が見当たりません。
マークを拡大↓
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2015年1月13日 14時47分
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「修理:近鉄電車・方向幕」は趣味の品でしたが、これはプロの機材。
眼科で使われる測定装置のプローブ接続用コネクタが「グラグラ」に
なって接触不良を起こしているという修理依頼です。
こちらに届いた装置は、とりあえずなんとか接触を確保するため
ということで、コネクタがテープでぐるぐる巻き。
テープを切って、取り外すと「LEMO」のコネクタが見えてきました。
さすが、高級品。
「LEMO」のコネクタです。
しかし、「Lアングル取り付け」ということで、外からのチカラによる
無理がかかったのでしょう、基板との取り付け部がダメージを
受けていました。
何度もこじるチカラが加わったのでしょう、ハンダが浮いてしまっています。
これ、ハンダを吸ったわけじゃありませんよ。
基板のハンダ面を見たそのままです。
コネクタが動くことでハンダが外れて、こうなったのでしょう。
少し揺すると、かろうじて1ピンだけ残っていた外周接続のピンも外れ、
コネクタがぽろりと外れてしまいました。
信号線はジャンパーで復旧できるのですが、問題はコネクタの固定。
エポキシ接着剤で固めてしまおうかと思ったのですが、ふたたび同様の
トラブルが生じたときのことを考えると、接着剤で固化するのも
考え物です。
で、やった方法。
・コネクタの樹脂を削り、ハンダできるボス金属を露出。
・基板部品面のGNDパターン(もともとつながっている)と
露出させたボス金属をハンダ付けして固定。
それがこの写真↓
ハンダ付けでの補修ですが、接着剤でゴテゴテにするより
強度はありそうです。
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2014年12月31日 21時06分
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2014年12月29日 17時19分
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二階居間の照明。 さて、何年使ったか…
パナソニックのパルックボール「EFG25EDG/20」が昇天しました。
中にはスパイラル形の蛍光管が入っています。
今は白く半透明に見えるカバー、買ったときは透明だったはず。(笑)
出窓の時計に使っているケース、アクリル製ですが
これも透明だったものが日光の照射で白く変色しています。
さて、せっかくですので解体。
基板は片面基板。
そのハンダ面です。
レジストがパリパリになっていて基板が汚れて見えます。
パターンの銅箔、それにハンダの様子もよくありません。
部品面側から部品を押すと、パターンが浮いてしまいます。
パターンを拡大↓
「205」の右下のハンダ、そして、その右上のハンダ、浮いてい
るような気がします。
部品面↓
焼損しているパーツは見あたりません。
主平滑コンデンサ、どうでしょうか。
週明け、仕事場に持っていって容量を調べてみます。
※結果
日本ケミコン製105℃仕様・160V・25uF
(マーキングは「(K)105℃ O(2) 2Z」と)
これが「24.7uF」でした。
容量だけを見ると、大丈夫。
※抵抗R2:205
やはりハンダが外れてました。
導通なし。 ピンセットで押さえると接触。
こじったら、ポロリと外れました。
※関連過去記事
・壮絶死#28:ダイソーの百円蛍光灯
・螺旋管蛍光灯昇天
・インバータ式蛍光灯修理
※検索
・パルックボール、スパイラル交換品。翌朝到着。対応が早い!さすがに松下電器
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2014年12月20日 13時44分
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