導電ペースト塗布による片面基板のジャンパー
導電ペースト塗布による片面基板のジャンパーの信頼性って
いかがなもんなんでしょう?
土曜日の「住吉おもちゃ病院」でこんな症例が。
「アンパンマン」(カナで良かったんかな?)の「電子オルガン」。
音階の鍵盤が付いていて、鳴る音や演奏リズムを変化できるすぐれもの。
故障現象は「音が出ない」。
主原因は電池ボックス電極の腐食だったんですが、一部のスイッチ操作が
できないトラブルも隠れていました。
これが制御基板。
緑色のレジストの上に黒色のラインが見えているでしょう。
これが導電ペースト。
ジャンパーになっているわけです。
この部分の直流抵抗、およそ40〜50Ω。
スイッチの信号電流が流れるだけですんで、まぁこんなものでしょう。
このペーストそのものは大丈夫なんですが、この一部でその先が
つながっていないという現象が出ていました。
「A・B」と「ア・イ」のところ、ペースト部分をテスターで触れると
導通あり。
ところが「B・D」はつながっているのに「B・C」が切れている
という状態。
もう一つの「ア」のところは生きているのに「イ・ウ」が切れています。
ペーストの不良なのか基板そのものがおかしい?
判断できなかったので、とりあえずジャンパー線で接続したという
修理結果となりました。
「B」なんて左右に分かれていて、その片方が切れているとういう状態です。
いったい何?
っとペーストの下がどうなっているか調べて見た〜い!
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2011年9月12日 07時40分
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この手の導電ペーストは、基板にストレスが掛かると応力が集中する箇所でクラックによる断線が起こしやすいですが、この症状は不可解ですね。
電池の液漏れで基板の銅箔パターン腐食断線しちゃってるのも見たことはありますが、この見た目ではそれもなさそうですし。
Cとウのイモ半田じゃないなら...Bとイの部分、導電ペースト剥がした所を見たいです^^
気になりすぎます
大丈夫でした。
それだけに「???」だったんです。
そりゃそうと、おもちゃ病院に関わってから知ったことなんですが、このごろのおもちゃ、電池ボックスがネジ止め固定されています。
子供が開けられないようにとの配慮なんでしょうね。
でもそれで「電池ほったらかし」状態になり「液漏れ」。
こんなパターンが多いようです。
となると、もうペースト近辺しか疑う箇所が残ってなさあそうですね...
ちなみに、コイン電池や、単4以下サイズの乾電池は、子供が飲み込んでしまえるサイズなので、ほとんどの玩具メーカーさんが子供が道具を使わずに開けられない構造()を採用しておられますよ。