修理:電動シャッター用無線リモコン
無線を使ったリモコンの修理がやってきました。
電動シャッターの上げ下ろしを制御しようというものです。
リモコンは送信機能だけ。 周波数は40MHz。
「ボタンを押しても反応しない」
「赤LEDが点くはずが点かない」
という症状です。
ケースを外すと・・・
電池(単4×2本)の液漏れ。
入っている電池は新しいものだったんですが、昔に液漏れしたん
でしょう、マイナス側電池電極とタクトスイッチがダメに
なっていました。
基板はこんなの↓
(この写真はスイッチ交換後に撮影)
これで「赤LED」も点るようになったし、いったんお持ち帰り、
いただき現物のシャッターで試してもらいました。
※ご近所からの依頼だったのです。
メーカーに言ったら、シャッター側装置も新しく
しなくちゃならないので、十ん万円とのことで、
相談に来られたのです。
ところが、シャッターは動かない・・・
もう一度持ってきてもらい、電波を出しているかどうかを
確認してみることにしました。
ボタンを押すことで、発振段は働いているのですが、終段から
の出力が出ていません。
オシロで終段トランジスタのベースを見ると、40MHzで駆動
されています。
でもコレクタには出力が出ません。
トランジスタが悪いのかとも思ったんですが、違いました。
上の写真、右側に見える灰色のが終段のコイル。
そのそばにトリマーコンデンサが見えています。
これで同調回路を構成しています。
ひさびさにデリカのディップメータを持ち出してきました。
でも、同調周波数を探ろうとしても(40MHz)ディップしません。
原因はこのコイル。
テープ電線といったらいいのかジャンピングワイヤといったら
いいのか、これを曲げ、コア材を中に入れてコイルにしてあります。
基板のパターンはこんな具合。
なるほどの仕掛けです。
さて、原因。
これが一箇所断線していました。
左から3番目の足。
これがアウト、切れていました。(補修後の写真)
テープをこそいで、細リード線をハンダ。
はい。 これで解決です。
無事に動作するようになりました。
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2015年3月12日 14時12分
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この手の記事は好きです!!
何かしら開発者の方が制作した時の情景が目に浮かぶような・・・ w
故障はともあれ、このアイデアは大好きです。