「メンデレーエフ」さ〜ん:続き
「元素」についての本の乱読ということで、図書館からあれこれ本を借りております。
で、先日の「メンデレーエフさん」の続編ということで、あやしくないお顔を紹介します。
「元素111の新知識」という本の、元素「Md:メンデレビウム」の紹介に記されていたメンデレーエフさんのお顔です。肖像画ではなく、写真のようです。
この本には、元素そのものについての特徴が記されており、「歯の修理」で紹介した「金・パラジウム」のパラジウムについては「年間の生産量24トン。地球表層部の濃度0.01PPM。(金は0.004PPM)接触性皮膚アレルギーを起こす作用は白金より弱い」などと書かれていて、なるほどな〜と読めます。
あと、電子回路に関して気になる元素は、
※Er:エルビウム (希土類元素)
トラ技での光ファイバーに関する解説で読んだことがあり、どんなものかと思っていたのですが、この本には「エルビウムを含ませた光ファイバーはレーザーと同じ原理で光を増幅する。長距離光通信材料として注目」と書かれています。(CPU.BACHさんの分野かしら)
※Zr:ジルコニウム
原子炉の燃料棒を包む鞘の材料に使われているのは知っている(仕事で関係)のですが、この本には「優れたガス吸収性のため、真空管のゲッターや水素の貯蔵に使われる」と記されていおり、真空管のガラス管内に光る銀色物質の謎に近づけたようです。(JA3ATJさんの専門分野でしょうか。)
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2005年6月27日 07時00分
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はい、Erにはお世話になっています。これが出てくる直前に光の五球スーパのような技術(光ヘテロダイン)がとりざたされ、これで従来の中継器の間隔が4倍くらいに伸ばせると勇んだのですが、EDFA(Er doped fiber amplifier)が実用になったとたんに廃れました。、日本からUSまでの太平洋横断光ケーブル回線も海に沈んでいるのはEDFAだけという時代になり、電気の増幅器は陸上だけですむようになったのです。最初の実用化からおつきあいしていますので、かれこれ15年になりますね。
まぁ、この本を読んでも「なんでエルビウムにこんな働きがあるの?」とか「この光増幅作用を誰が見つけたの?」とかの疑問は解決しません。
もっと専門的な本を探さないといけないようです。
エルビウムの地球表層部での濃度は2.8PPMということです。
ウランが1.8PPMで、タンタルが2PPMと出ています。
Zr は,非蒸発型のゲッタ(管内残留ガス吸着剤)として,真空管でも一部使われ,フラットパネルディスプレイでも脚光を浴びるのではないでしょうか。
CRT では,吸着能が及びませんので,もっぱら Ba(バリウム)です。昔の真空管は,Mg(マグネシウム)だったらしいですが,私が知っている時代は,Ba です。
電子を出す大事なカソードの部分も,酸化物カソードといわれるものは,Ba,Sr(ストロンチウム)に Ca(カルシウム)を加える場合もあります。
希土類元素としては,Eu(ユーロピウム),Y(イットリウム) などを蛍光体に微量ですが,使います。このほか,金属やガラス,その他の部品材料を含めると,この何十倍かの元素が使われていますよ。
実物の効能を知っておられる人のお話は、さすがに重みがありますね。
身近に使われているものの中にも、珍しい元素が入っているわけで、しかし、その実体は専門家にしか理解できない、もっとあれこれ解説した本があってもよさそうに思います。
「周期律表」とはなんぞや、元素族の特徴は、なんてことを学校で学ぶわけですが、それが世の中でどないに役に立っているのかは、なかなか教えてもらえません。
印象に残っているのは、高校の化学で見せてもらった「金属ナトリウム」くらいかな。
羊羹のように簡単にナイフで切れました。
水の入ったバケツに放り込んで「ドカン」。
CPU.BACHさん紹介の本、図書館で探してみます。
私は高校時代化学部でしたが、文化祭のアトラクションで校内の池にナトリウムを放り込んで叱られたことがあります, hi。