今日の修理
昨日の朝、掃除機をかけていた女房が「熱い!」と悲鳴。
掃除機のホースを持つ取っ手の部分が持てないくらいに熱くなって、掃除機が動かなくなってしまったというのです。
もう何年も使っている掃除機ですが、なかなかハイテクでして、吸い込むゴミの量を監視していて、自動的に吸い込みパワーを変えよるのです。
この掃除機の取っ手の部分に操作用押しボタンやらの回路が仕込んでありまして、その部分が発熱していたのです。
起動スイッチを押しても、掃除機はダンマリのまま。うんともすんとも言いません。
回路の故障に違いないと判断。危険があるので電源プラグをコンセントから抜いておきました。
「掃除機の買い換え。お金がいるなぁ」っと思いながら、壊れた掃除機を仕事場まで運び込みました。
で、取っ手部分をバラしてみたのがこの写真です。
たかが掃除機ですが、あれこれ回路が入っています。
おかしくなっていたのは基板左側に見えている黒いサブ基板。
どうやらAC100Vから制御電源を作っているDC-DCコンバータ回路のようです。
ここがおかしくなってしまったようで、仕事場で通電させたときは、発熱もしませんでした。
当然ですが、出力電圧も出てません。
制御はワンチップマイコンで行われており、いくつかフォトサイリスタが乗っているので、これでパワー制御しているようです。
使っているマイコンはNECの78K/0(だと思う)。
吸引しているゴミを検出するためのセンサーとか、掃除機ヘッドに付いているモータ(絨毯掃除用)の制御回路も入っています。
基板裏側に付いていたIC「アナログ・マスター」と呼ばれるセミカスタムLSIです。(uPC5031)
NPNトランジスタが118コ、PNPトランジスタが105コ、抵抗338コにコンデンサが15コ、入っていて、これらを組み合わせることで専用回路を作るというものです。
回路に見とれて感心していても仕方ありません。
目的は掃除機の修理です。
電源部がイカれて、利用できるパーツもないことですし現状復旧はあきらめまいた。
どうしたものかと出した結論は、掃除機のモータをスイッチで開閉するこという単純な回路に変更という解決方法。
主モータは、パワー制御のためにフォトサイリスタが使われており、この出力を単純にスイッチに置き換えます。
取っ手部分の基板を外し、樹脂を削ってスイッチを取り付けました。
ヘッド部分も同じで、別のスイッチを付けてオン・オフ制御できるようにします。
吸引パワーの強弱制御はできませんが、とりあえずフルパワーでゴミを吸い取ることができるようになりました。
で、めでたし・めでたし。
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2005年7月1日 22時57分
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