ソーラー発電
7月7日の毎日新聞朝刊(大阪版10ページ)に「生野区にあるロート製薬本社にソーラーパネル420枚が設置された」と記事が出ていました。
生野区に住んでますし、ロート製薬南側にある公園(戦争中は高射砲陣地があったところ)は区のいろんな行事で使っているので、ロート製薬はなじみのある会社です。
時には、ロート製薬のホールで成人式をしたこともあります。
で、この記事、発電量が「7万2500キロワット時」と書かれているのです。
この数字だけを見ると、「むちゃでっかいやん」となりませんか?
パネル4百枚でこれだけ発電できる? うそ〜ってな感じになりませんか?
なんでこうなったのかを考えて、毎日新聞に意見メールしてみました。 そしたら、ちゃんと返事が帰ってきました。 新聞社に意見するなんて、初めての体験です。
以下はメールした内容です。
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毎号楽しみに拝読しています。
大阪版7日朝刊10ページ右上のロート製薬本社に
「ソーラーパネル420枚」の記事について疑問があります。
記事中、
「発電量は約7万2500キロワット時」と記されていますが、
たった420枚のパネルでこの発電量は多すぎだと思って
しまいました。
7万キロワットの発電所といえばそこそこの規模です。
原発でも100万キロワットです。
で、ざっと計算してみますと、パネルの面積が558平方メートル
とありますので一日の発電量1平方メートルあたり0.5kW時と
するとざっと300kW時になります。
7万kW時と言う数字、おかしいですよね。
で、なぜこんな数字と推理してみると、300kW時に1年365日を
乗じると、11万kW時。
7万に近い数字が出てきました。
つまり、「7万2500キロワット時」という値は、1年通しての発電量
だったのですね。
たしかに記事には、続く言葉として「年間使用量の約1%」と書かれ
ています。
しかし、この書き方では、年間通しての電力量として「7万2500
キロワット時」の発電量であるというとらえ方をせず、「パネル400
枚ほどで7万キロワットの発電ができる」と早合点して読んでしまい
ます。
「7万2500kW時」と数字がこまかく書かれていたのでなおさらです。
「年間通して約7万kW時の発電量」と書いてあれば、間違わないかと
思うのです。
(晴れなければ発電できないのですから、発電量の誤差は大きい
はずで、72500なんて数字は正確すぎます。)
さらに「晴れた日なら1日あたり約300kW時」というほうが、身近に
感じられるかもしれません。
(このぐらいの数字なら電気料金の計算もしやすいでしょう)
間違ったことは書かれていないのですが、勘違いして読んでしまっ
たので、お知らせします。
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昨晩、メールを送りましたところ、少ししたらお返事が届きました。
「すでに同様の趣旨のご意見ご質問が届いている。
今後ともわかりやすい記事の執筆に努力する。
よろしく。」
という内容(概略)でした。
いやぁ、素早い反応に感激しました。
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2005年7月8日 07時09分
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