「メンデレーエフ」さ〜ん:まだ続く
「元素」についての乱読、まだ続いております。
まぁ、きっかけが周期律表・メンデレーエフさんのお顔だったのですが、エルビウム添加光ファイバーで光を増幅なんていう魔法のようなお話がけっこう身近にあったりするわけで(まぁ、半導体とか核分裂なんていうのはもっと魔法なわけなのですが)、元素についての本を読んでおりますと、人類の知識欲ってすごいもんだと、あらためて感激します。
で、今回の本は「元素を知る辞典」。(著者:村上雅人、海鳴社)
「〜先端材料への入門〜」と副題が付いていますように、元素の特徴と性質それに用途にマトを絞って解説されています。
元素の発見物語はさらりとしか記されていません。
たとえば、先日、兵庫県にある「スプリング8」(大型放射光施設)で「爆発事故があってベリリウムを吸引したので病院へ」という新聞記事がありました。
なんでベリリウムっと、この本を調べると「X線を良く通す。X線管からX線を取り出す窓に使われている。」なんてことが記されており、なんとなく納得できるわけです。
「スプリング8」は和歌山カレー事件のときにヒ素の同定に使われたと聞いています。
この本のヒ素の解説を見ると、カレー事件の話や森永ヒ素ミルクの話が載っていて、うまく身近な話題を取り入れてるのです。
でも「単体のヒ素は毒性が低い。化合物(亜ヒ酸)が中毒を起こす」とちゃんと書かれているのがすごいなぁと感じました。
本の表紙、PCの画面が書かれていてその下側にへんなキーボードがあります。
適当に書いたキーボードの絵?かと思い良く見ると、キーの配列が周期律表になっているのです。
図書館のシールで左側が隠れていますが、左上が「H」なのは間違いありません。
そう、この本でよかったのは英語での元素の読み方を解説してあったことです。
水素のHはなに?、窒素のNはなに?、っという疑問が全元素について解決です。
Hg(水銀)はマーキュリー、なんでHgっと思ったらラテン語の「水のような銀、hydro argyrum」が由来とか。
勉強になります。
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2005年7月10日 05時50分
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