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2008年07月14日(月)
たたら製鉄の本
「たたら製鉄」に関し、図書館を駆使してあれこれ探しております。

今回はこの2冊。


たたら吹製鉄の技術と構造の考古学的研究  著者:河瀬正利

各地に残るたたら跡の発掘資料を詳しく解説。
「鉄」を作ってきた人々の歴史です。

著者の河瀬正利さん、今年の6月にお亡くなりになっています。
そして大阪市立図書館の検索ページ、著者のお名前を間違って登録しています。
  誤:河瀬 正敏
今度図書館に行ったとき、伝えておきます。


和鋼風土記 著者:山内登貴夫

1969年、日本鉄鋼協会がスポンサーになって出雲の「たたら」を再現。
映画に記録されました。
その撮影ドキュメンタリです。

この映画、今回の旅行で訪れた各所の科学館で放映紹介されています。


たたら製鉄に必須のものが「砂鉄」と「木炭」。
炭を焼くため、周辺の山はきっと丸裸になっていたのでしょう。
でも、30〜40年先、再び木が使えるようにと植林。
これを繰り返し続けていたわけです。
石見銀山周辺も奥出雲もうっそうと茂った木々が山に残っています。
「松の炭」がよいとなれば松を植え、そこにはきっと松茸もできたいたことでしょう。
石炭石油の化石燃料ではなく、木炭というバイオ燃料を使って鉄を作っていたというのがスゴイ。
排出二酸化炭素の収支を均衡したまま鉄が生まれる。


2008年7月14日 09時10分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| ・本 / ・サイエンス |
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