絞り具合によるレンズシャッターの速度変化
先日のこと、「価格.com」で価格.com - リコー Caplio GX100 VF KIT クチコミ 『露出オーバー』
という話題が出ておりました。
「表示されているシャッター速度、信用できるの?」ということになってきたのです。
GX100の実力どんなもんだろうと興味があったのであれこれ実験。
最初は昔に作った「LED周期表示」回路を引っ張り出してきて、シャッター速度の
変化具合を写していましたが、よくわかりません。
GX100の場合、絞りとレンズシャッターが兼用されています。
ですので、この話題の中で「kuma_san_A1さん」が書かれた、
『レンズシャッター(絞り位置で動作)の動作が絞り開放では(動作幅が大きいため)時間がかかるってだけですね。
絞り込めば動作幅を小さくできるため、最高シャッターはその時実現できると…レンズシャッターのカメラの多くで普通に見かける仕様だと思います。』
という挙動が起きていそうです。
何かシャッター速度を計測するいいものはないかと考えておりましたら…ありました。
目の前に。
PCのCRTモニターです。
一定周期でスキャンされているので、これを写せばシャッター速度の変化具合が
推測できます。
モニター画面に格子模様を映して撮影しました。
画面と写る位置は同期しませんので、運次第。
うまく画面中央に来るように祈りながら。
一つ撮るのに、一発でOKとなることもありますし、10枚以上撮らなければ
ならないときも。
言葉で動作はわかっても、実際はどうなんだ?というのが、実験の面白さ。
さて、結果です。
GX100の絞り値、今回の実験ではズーム位置の関係からF=3.8〜13.6になっています。
左から絞り値3.6 4.8 6.8 8.6 9.6 13.6の6種類撮って並べてあります。
まずシャッター速度1/500秒
次が1/1000秒
最後が1/2000秒
シャッター速度が速くなると、絞り開放でのシャッター速度は本来の速度が出ていない
ということが、見えてきました。
こうなるとやってみたいのが、シャッター速度の絶対値測定。
PCのモニターだと走査速度はPCに依存します。
それじゃ、普通のテレビは?
水平走査約64マイクロ秒。
この走査本数を数えれば、シャッター速度が推定できます。
やってみました…失敗。
カラーテレビブラウン管のシャドーマスクが写るだけ。
走査線は写りません。
それじゃと引っ張り出してきたのが「20世紀の遺物」。
いわゆる「グリーンモニター」。
モノクロテレビですが緑色の蛍光体。
これなら水平走査が一本一本見えます。
まず、1/2000秒 F=3.2
明るくなっている所から下が露光部分。
露光前の上方部分に残っている残光は蛍光体の特性。
そして1/2000秒 F6.4
写っている走査線本数に約64マイクロ秒を乗じれば、シャッター速度の実値が
計算できます。
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2008年8月16日 07時04分
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ことだと思います。
絞りと共通ですので、絞っているほうが行程が短くてすむ分、
高速動作するという理屈に納得です。
電子シャッターも使われているはずなんですけど、どうなん
でしょうね。
あるいは、フォーカルプレーンの様に先羽、後羽が有るのかな?
ちなみにシャッタースピードの誤差については、かなり甘かったと思います。電気で言うとケミコンの容量精度ぐらいかな。
なので、1/2000の実測が1/1500でも規格内のはずです。
アナログカメラの時代は,レンズシャッターとフォーカルプレーンでは,テレビ画面の撮影結果が違いました。
フラッシュランプも,フォーカルプレーン用は,F のマーク付きで,シャッタースピードも制約が。
その点,デジカメといってもいろいろあるのでしょうが,機械的な絞りやシャッターがあるのか,メカの部分はさっぱり分かりません。
をつっこんでいますので水平走査は約64uSです。