「抵抗」を調べていたら
ネットで「抵抗」を調べていたらこんなページがひっかかってきました。
http://www.tachyon.co.jp/~sichoya/main/corner2/regcomp02/02.html
抵抗のメーカや品種、大きさで「音」が変わるという実験です。
実験中の写真を見ていますと、抵抗接続コネクタの接触具合のほうが大きな影響がでているのじゃないかという気が…。
部品なんて、それなりの品質のものを適材適所使っていたらそこそこの電気的特性が出るわけでして、抵抗一本でほんとに音の変化が分かるものなのでしょうか。
トシとともに耳の能力は落ちており(目もね)、どんな周波数特性や歪み検出特性になっているのか、測定できれば面白いかと思うのですが、何か良い方法はありませんかしら。
そうそう、「つんぼ」という差別用語を使うのをお許しいただくとして…、私の回りでもトシとともに『勝手つんぼ』な人が増殖し始めております。
自分に都合の良い話はフィルタを通過、面倒なことは遮断してしまうという、すばらしい特性のフィルタです。
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2005年8月31日 09時48分
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・電子回路工作 |
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余談ですが、プロ用オーディオで使われるOPアンプの5532は銘柄で音が違います。オリジナルのNE5532と互換品のNJM5532。明らかにNE5532の方が低域が忠実に再生されます。このほか4558や4559でも銘柄で違うことがあります。
昔に、スタジオ修理で、元々NE5532のところへ手持ちがないからNJM5532を代替えでつけたことがあります。L−CHにNJM、R−CHにNEとなったところ左右の音色があわず困ったことがあります。(あわててNE5532を調達して元に戻しました)
どのくらいの電源電圧で、どのくらいの出力レベル域で使われているものなのでしょうか?
それとゲイン(というか負帰還量)ですね。
実験してみたい気はありますが、電気的特性に現れるのだろうか?
昔々、「炉」の仕事をしていた時、同品番のOP-AMPでも製造時期によって「放射線に対する耐性が違う」「昔の石のほうが頑丈」ということで、客先の担当が古い石をかきあつめていました。
チップの集積度の違いなのでしょう。面積がでかいほうが放射線に強いのです。
音が変わる話、OP-AMPの最大振幅付近での直線性とかドライブ能力の差かなとも思います。
この話は、レコーディング用ミキサーやコンプレッサーを設計する某メーカーの知人から酒の席でききました。私も最初は「嘘やろ?」って言った口です。実際にそういう目にあって納得した次第。彼の話によると、NE5532とNJM5532、これはデータシート上の特性をまねた互換品であって、セカンドソースではない、だから内部が実は違う、とのことで。(NJM5532が模造品って事で)それとは逆に、NJM5534はNE5534のセカンドソースのため差異はないとか。
4558などの銘柄の差は、話にきくだけで良く分からないんですが、これらもIC内部のパターンが違うからではないかと想像しています。東○の4558などは使っては行けない典型だとか。(音が悪い)
音の違いは、直線性の違いや、混変調積の能力差だと予想しています。静特性はみんな同じだけど、音を入れたときの動特性となるといろいろあるようです。評価も聴感による主観のみが判断基準なので難しくもあり、おもしろくもあり。
こっちのOP-AMPの音のほうが良い!っと、特定できるものなのでしょうか。
それとも違いがある!っという感じなのでしょうか。
私の場合、左右の耳の周波数特性が異なるようで(自覚)、スピーカーで鳴っている音は、左右のスピーカーからの位置によってずいぶん印象が異なります。
そう、モノラルで鳴らしていても、自分のいる場所で印象が違うのです。壁面からの反射とかもあるでしょうけど。
スピーカーから出てくる音で音の違いを判断するのって、どうなんでしょう。
無響室のようなところで座る位置を決めてってなことをしないといけないのでしょうね。それともヘッドフォーンかしら。
モノラルソースを異なったアンプへ供給して切り替えながら左右の耳で違いを確かめる、なんて方法になるのかしら。
ソースは音楽?
サインウェーブやホワイトノイズでは違いは出ませんか?
「低域が忠実に再生」っていうところが気になります。
電気的に見たとき、高域のほうが影響を受け安いはずなのですが。
低域の大振幅信号なら、アンプのスルーレートが影響するのかな。
このあたりが「音質の差」になって出てくるのかしら。
測定器をお持ちの人、誰か実験して欲しいなぁ。
この音の違いなんですが、定量的に測るのは難しい感じです。まさに聞いた感じの主観のみで評価する世界ですから。
手元にあるサウンドクリエーター向け回路解説本に、OP-AMPの音質についていろいろとかかれています。データシートでは語れない世界のようです。全体傾向としては、FETベースのデバイスは高域が耳に触る感じ。10種類ぐらいのデバイスについて試したレポートもでています。
人間の耳もトレーニングしたらFFT並に分かるらしいのですが、そこまで行くには相当な修行が必要です。とりあえず、手短に想像するなら低域なら、リズムセクションの音(ドラムのキックやベース)、高域ならコーラス響き具合、ドラムならシンバルの音の響き具合など、何かポイントを絞って聞いてみてはいかがでしょうか?
(参考書籍:サウンド・クリエイターのための電気実用講座。大塚明著。洋泉社発行)