「メタルカラーの時代」
おっさん雑誌「週間ポスト」に連載されている記事をまとめた本で、現在10巻まで出ているようですね。
さまざまな現場や研究者、技術者達の様子を対談形式でうまく(読みやすく)まとめてあります。
その6巻にJA3ATJさん絡みでブラウン管のガラスの話がありましたので、ピックアップしておきます。
「日本電気硝子」でのテレビ用ブラウン管製造のお話しです。
(この写真の人、ATJさんではありませんよ。
記事のインタビューを受けた人です。)
下の写真、いろんなブラウン管用ガラスが写っています。
表示面のガラスとボディ側のガラス、どのようにしてうまいことくっつけるのでしょうね。
こんなスゴイ技術が、日本国内で生産終了なんですから。
JA3ATJさんのブログ、「ちかまの余談・誤談」に
http://blog.zaq.ne.jp/ja3atj/article/199/
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2005年9月14日 10時41分
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画像を表示するパネル側のお皿に縁がついたようなガラスと、ファンネルと称する じょうご 状のガラスは、モノクローム管(投写管や観測用を含む)は、ガラスメーカーで溶着します。これには、バーナーでガラスの接合部を焼き溶かすと同時に両者間に高い電圧を加えるとか、そんなことを聞いたことがあります。
一方カラー管の場合は、シャドウマスク(あるいはアパーチャグリル)をパネルにはめ込んだり、そのマスクかグリルで蛍光面を露光形成したりする必要から、CRT の製造過程において、ガラスはんだ を用いて溶着します。ピーク 430℃ 30分程度の加熱だったかな。徐々に加熱し、徐々に冷却するから、正味の炉内通過時間は、この数倍になります。
そのあと電子銃を封止して、真空排気するための炉に入れます。
この業界も,米国系の コーニング社が圧倒的シェアをにぎり,残りを 日本電気硝子と旭硝子が分けているようです。セントラル硝子や欧州系も頑張っているようですが,上位3社の占有率が高いとか。
昔は「ガラス屋をもうけさせてるだけ」と、担当者が
こぼしておりました。
今は、両手で持てないくらいの大きなガラス板を
使って液晶を作っています。