人形峠:動燃二十年史
前記事「人形峠:負の遺産?」で、人形峠に関する技術史的な本は
ないかなぁ、っと書いていましたが、出てきました。
「動燃:動力炉・核燃料開発事業団」が出した「二十年史」。
図書館で発見。
これに人形峠の話しも出ておりました。
黒表紙のごつい本。650ページほど。重い。
カラーページに人形峠の施設全体の写真が載っておりました。
左側が入り口。 その右上の建家がウラン濃縮工場。
写真ページのタイトルは『”ウランのふるさと”人形峠事業所』。
見学させてもらった「ウラン坑道」は右ページの中央下あたりにあります。
そして「おおっ」っと思ったのが「新型転換炉ふげん」の写真。
ずいぶん前に仕事で関係していたのです。
でも、現場へは行ったことがありません。
仕事の対象物も、どんなものであるのか実物は見たことがありませんでした。
発電所全体の様子に制御室、炉心の写真がありました。
見たかったのはこの「炉心」の様子なんですよ。
(ふげんの炉心を真下から見たところ)
圧力管と呼ばれるパイプの中に核燃料が装填されています。
それが運転中でも炉心の下から出し入れできるのです。
減速材は「重水」。(関電などの普通の炉は「普通の水」)
それがこの炉の特徴だったのです。
◇興味が「人形峠」から「ふげん」に移行してしまった
※資料
・原子炉廃止措置研究開発センター Menu
・「ふげん」の原子炉格納容器の断面のCG
(中央下、青色の装置が燃料交換機)
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2009年9月18日 06時17分
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