修理依頼
ご近所にある機械屋さんからの修理依頼。
とある1軸送り装置の制御リモコン、これが動かない。
装置が作られたのが1990年。20年選手。
油にまみれてシートパネルもよれよれ。
メーカに言っても、修理不能。
部品がないとかエンジニアがいないとか、なんだかんだと修理を拒否。
新しいのを買ってもらいたいのだろう。
で、私とこに「なんとかなるかな〜?」っと相談が来た次第。
さっそく解体。
表面のパネルは樹脂ケースに「接着剤」で固定。
(20年経って接着剤が劣化していたからすぐ外れたけど、
なんというメンテナンス性…)
装置本体とリモコンは20芯ばかりの多芯ケーブルで接続。
20年使われて、怪しい状態だったのでコネクタ部をバラして点検。
まずは導通チェック。 …異常なし。
次に電源電圧チェック …あきません。 5Vが出てきません。
リモコン基板の電源・GND間をテスターの抵抗レンジで計ると …5Ωくらい。
ほぼ短絡してますがな。
これでは通電してもあきません。
何が悪さしてるっと、基板を見ますと …やってます。
電解コンデンサの液漏れ。
5コ使われているすべての電解コンが×。
基板パターンの色が変わっています。
レジストの下にある銅箔に染み込んだのでしょう。
コンデンサを外すとこんな具合。
他の場所では、パターンが溶けていました。
スルーホールも×。
この黒くなった部分、エポキシ基材がサクサクになっていて、どうやら
発熱して焦げた様子。
お漏らしコンデンサご一行様。
コンデンサを付け替え、基板パターンを補修して修理完了。
無事に動くようになりました。(喜)
次は装置本体側なんだろうな…
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2010年3月20日 05時20分
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