「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」
またまた図書館で借りてきた本です。
加藤陽子著 『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』。
著者は東大の先生。
高校生を対象にした勉強会で、著者が近代日本の歴史について戦争を中心に語った
内容がまとめられています。
世界中の列強各国の動きの中で、日本はなぜ戦争に至る道を選択したのか、
注目点がなかなかおもしろい。
ページの所々に、こんなキャプションが入っていて、マトをついた言葉が書かれているのです。
18世紀の思想家ルソーさんの言葉です。
本の中でこんな内容が語られます。
戦争は国家と国家の関係において、主権や社会契約に対する攻撃、つまり、
敵対する国家の憲法に対する攻撃、というかたちをとる。
相手国の社会の基本を成り立たせている秩序=憲法、それを書き換えるの
が戦争だ。
太平洋戦争の場合、米国が突いたのは…天皇制 国体ですな。
敗戦後に作られた現日本国憲法、まさにそういうことになるわけです。
第一次世界大戦以降の現代戦を知らない18世紀のルソーさん、すごいことを
考えて語っていたのです。
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2010年9月16日 09時16分
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