DCコン回路の挙動を別コイルで見る
オンボードDC-DCコンバータから出るノイズを、コイル+オシロを使って
探索していました。
あれこれしてて、ふと思いました。
DCコン回路で使っているスイッチングコイルの挙動、これで観測できないかと…
そこで、ちょっと実験。
使ったのは手元にあった電池電圧チェッカー。
フタを開けたらコイルが見える。というわけです。
この回路、1.5V電池をLTC3400で3.8Vに昇圧しています。
スイッチング周波数は1.2MHz。
検出コイルとして使ったのは、220uHコイルに100Ωの抵抗を並列接続したもの。
これをスイッチングコイル(青いの:10uH)に近づけます。
するとこんな波形が見えてきます。
(クリックで拡大↓)
上側のch1は平滑コンデンサの電圧変化(リップル)。
ACレンジで観測。
下側のch2が検出コイル両端の電圧変化。
立ち上がりスロープでコイルに電気が貯まって、立ち下がりで負荷に放電
という動作を繰り返しています。
コイルが放電するとき、平滑コンデンサの電圧がぴょこんと上昇。
※ESRが小さいコンデンサを使うと、このぴょこんが小さくなるとい
う次第。
繰り返し周波数はICのスペック通りにおよそ1.2MHz。
で、例えば負荷が変化(この場合は電池電圧チェッカーの表示変化)すると、
こんな波形が見えます。
(クリックで拡大↓)
検出コイルの波形が、出力リップルの変化に合っています。
もっと大きな変動だとこのようになります。
(クリックで拡大↓)
負荷が軽くなってLTC3400の動作状態が変化。(自動バーストモード)
定常時とスイッチング周波数が違います。
検出コイルをスイッチングコイルに近づけるだけで、こんな波形が見えて
きました。
DCコン回路がどんな動作をしているのか、様子を見るのに応用できそうです。
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2010年12月16日 09時29分
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