修理依頼:歯科用滅菌器
女房からの修理依頼。
歯医者で使う「ビーズ滅菌器」というものだそうです。
加熱して滅菌するもの。
ところが熱くならないというのです。
すでにケースをバラしているので原型とは異なります。
天井の容器にはこんなまん丸のビーズ球が入ります。
この周囲が熱くなるんでしょう。
ACコードも断線無し。。
分解してぱっと見、スイッチの接触OK。
ヒータ単独では切れていない。
でも、電源はオンしない。
ということで、電子回路が乗ったプリント基板があやしそう。
基板を見て、部品面にモノが実装されていない「F」(パワー抵抗の左)。
これが「ヒューズ」と推測して導通を調べてみると、断線。
電源が入らない原因はコレ。
しかし…
この基板をケースから外して裏を見ると。
温度ヒューズの溶断はアタリでした。
でも、基板が熱で焦げています。
水気のものが侵入するのか、パターンの状態も悪いです。
ICの名称が分からないように削ってあるし…
もったいないですが、残念ながら修理不能と判断。
ちょっと悔しいかな。
そして、フロントパネルには温度表示なんでしょうこんな液晶表示器が付いています。
基板の裏に制御IC。
ここでもICの型番を削って消してあります。
でもねぇ、だいたい推測できるんです。
これはインターシルの「ICL7136」。
「3・1/2桁表示のA/D変換IC」。
でもね。
使ってあるコンデンサを見るとどうもセラミック、あるいは積層セラミック
ぽいんです。
やっぱ積分コンデンサは形状が大きくなっても「フィルムコン」でしょう。
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2011年1月31日 12時44分
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