壮絶死#17-1
壮絶死#17:ミキサーから発煙の続きです。
スイッチングFETがダメになっていたのですが、その原因が判明しました。
調べた手順を列記すると
・FETの代品を仮付け。
・電源投入。
定格はDC12V。 電流制限をかけながら慎重に。
・およそ1A流れて安定。
FETが発熱。
やっぱどこかおかしい。
・二次側回路の調査。
OP-AMP回路の電源が±15V、それにファントム電源が約48V。
・こんな回路0.2Aも流れないだろうと推測して、
±電源に入っているノイズ除去用コイルを外して
電源電流を測定。 あんのじょう0.15Aほど。
・なんで一次側にこんな電流が流れるねんとコンデンサを調査。
・一つは微妙に頭が膨れてる。
外して容量を測ると100uFのところが3uF。
・もう一つの一次側100uFコンデンサ、頭は膨れてないけど、
100uFのはずがなんと0.3uF。
こりゃあかん。
・二次側の平滑コンデンサも100uFが±側とも85uF。
原因はコンデンサの容量抜けでございます。
ということで、コンデンサを交換して解決。
12V電源の電流は0.5Aほどに落ち着きました。
これがそのコンデンサ
左から3uF劣化品。頭が膨れてる。
その隣が0.3uF。 元は100uFでっせ。
右二つが二次側のコンデンサ。
リップル電流に耐えられなかったのかと推測。
でも、FETはちょっと気になるほどの発熱。
小型のヒートシンクを付加。
そして、これがスイッチング波形。
上がドレイン。 下がゲート波形。
スイッチング周波数約82kHz。
とりあえず一件落着。
★壮絶死…かわいそうな電子部品
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2011年5月9日 14時00分
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・電子回路工作 |
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こんなサイトがあります。
http://capacitor.web.fc2.com/
天下のIntelのマザーボードも、24H連続運転すれば、例え良質のコンデンサもダメになりますね。
82kHzの平滑ですと、やはり低ESR物でないと厳しいでしょうか。
最近、パソコンのLCDディスプレイのメインボードで、アルミ固体電解コンデンサの不良で、同期が取れずに画像が乱れてしまう子をよう見かけます。メーカー修理終息で返品された子達は、私がせっせこコンデンサ交換に励んでおります(笑)
同じ100uFでも一次と二次でコンデンサの種類が異なっています。
某国製、85℃や105℃の記述はあてになりませんわな。
リップル電流に耐えられなかったのか…