ニックネーム: 居酒屋ガレージ店主
★ZAQのBlogari停止のため、あれこれ「データ吸い出し」対策しています。 新規記事はとりあえず停止。 コメント書き込みはまだ有効です。 (JH3DBO 下間憲行)
2011年08月11日(木)
PC-8050N(JB-1205M)不調
NECのモノクロ(グリーン)モニターTVが不調。
型番はPC-8050N(JB-1205M)。



CP/M時代の端末表示に使っていたもので、現在は「夏のゲーム」
得点表示用として使っています。

※現象:水平同期がとれない

    ラスターは出ていて映像信号の輝度変化は見える
    垂直同期はとれる




モノクロですんで単純なもののはずだったんですが、修理できずに
います。

まず、回路図の入手。
便利な時代です。
探せば出てきました。
NEC JB1201M JB1205M Service Manual free download,schematics,datasheets,eeprom bins,pcb,repair info for test equipment and electronics
画面の真ん中下、
「Download >> To download the file, please, click here ! << Download 」を
クリックすればjpeg画像で回路図がダウンロードできます。

映像信号入力無しでの水平走査を見るとこんな具合。


TR502のコレクタとC504の左側を見ています。
回路図に記された信号波形とほぼ同じ。
図と比較して、コレクタの波形の「なまり」がちょっと気になる。




映像入力が無いと約19kHzでフリーランしています。
この状態で映像信号を入れても、水平同期周波数まで落ちないんです。
コイルT501のコアを回してもだめ。

水平出力から帰還している経路を切ってみるとどうなるかと、
R507を外してみました。
すると、不安定ながら同期するようになりました。



ここに来るまで、あやしそうなコンデンサを交換したりしています。
それと、発振周波数を決めているC508(473)も交換。
ちょっと周波数を低くと、103をパラにしてみたりと。

TR502のコレクタ波形が図示されているのとちょっと違うということで、
TR501とTR502も交換してみました。 (TR502は同型番じゃない)
するとこんな具合。


水平走査波形、画面中央部分で歪んでしまって折り重なってしまいました。

元のトランジスタ、死んではいません。
交換したコンデンサも、誤差はあるけど許容内。
電解は液漏れ無し。
水平出力のパワートランジスタは適当な互換品の手持ちが
ないんで交換してません。
真空管だと、まずは交換してみる箇所なんでしょうがねぇ。
でも、スキャンはしてるしねぇ。
あんがいどこかの「抵抗」かな?


なかなか奥が深い。
まだ修理は完了していません。


修理完了:2011年08月17日 …原因は抵抗でした。



2011年8月11日 06時11分 | 記事へ | コメント(3) | トラックバック(0) |
| ・電子回路工作 / ・ホームページやブログにパソコン / ・HELP ME!(助けて〜) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/igarage/trackback/2528/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
そんな会社が昔ありましたね。Multisyncは一世を風靡しましたが、これはもっと古そうで。私が使っていたモノクロモニタは東映無線のでした。
2011年08月12日(金) 09:09 by 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO)
思えば…
カラーテレビを真空管でこさえていたのは、ほんと、いまだに信じられません。
そのおかげで電源トランスが送信機やらアンプやらに流用できましたね。水平出力管は言うに及ばず。
コメントを記入  
お名前(必須)
 
パスワード:
 
メール:
 
URL:
 
非公開:  クッキーに保存: 
※非公開にチェックを入れると、管理者のみにコメントが届きます。
ブログの画面には表示されません。
captcha


※画像に表示されている文字を入力してください(半角・大文字/小文字の区別なし)。
文字が読みづらい場合はこちらをクリックしてください。
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク