ESRを計るには
≪交流定電流方式で電池の内部抵抗を計ってみる≫で、交流の定電流回路を
ごそごそしておりました。
↑の回路の周波数は1kHz。
コンデンサのESR(抵抗分)を計る場合、もっと高い100kHzが使われているようです。
※ほんとなら、リアクタンスとは別位相で出てくる抵抗分だけ
を計ればいいんでしょうが、同期検波回路を入れたりとやや
こしい。
100kHzだと100uFあたりのコンデンサになると、リアクタンス
分が小さくなる。 (16ミリオーム)
まぁ無視してまおうという考えかと。
で、ちょっと実験しましたが、「ミリオーム」を読みたいとなるとやっぱり「四端子法」
じゃないとうまくいきません。
そして100kHzと周波数が高いので、1kHzと同じような差動アンプだとCMRR
不足で、入力を短絡(ゼロオームを測定)しても出力が出てしまいまいます。
ちょっとブロック図を(クリックで拡大↓)
【Plan1】が差動アンプを使った回路。
アンプのCMRR不足で、入力短絡でも出力が出てしまうのです。
電流端子とGND系が共通なんで、同相信号が微妙に増幅されてしまうのです。
【Plan2】が入力系のGNDを分離する実験。
トランスを使います。
うまく行くんですが、シールド無しのトランスなんで漏洩磁束を拾ってしまい
微妙なんです。
V+とV-を短絡した状態で電流を流すリード線をトランスに近づけると、
リークを拾って出力が出てしまう。
あるいは、100kHzの正弦波を作っているLCフィルタのコイルに近づけても
影響があるんです。
そこで【Plan3】。
出力系を分離してみました。
この場合、定電流制御をどうするか。
二次側に検出抵抗を入れて、その両端電圧でフィードバック。
GNDを分離するためここに別電源が必要か…
電源を別にするんじゃなく、ここもトランスで信号絶縁をやってみようか
と思案中です。
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2011年12月7日 15時01分
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最小レンジは10ミリオームのようですね。
100kHz、なかなかあなどれません。