シールド網線が劣化
ノートPC用のACアダプタ(SONYのVAIO用)、出力16V4Aという定格。
『レギュレーション悪、電圧低下』っとメモが貼られ見捨てられて
いました。
「またコンデンサかいな?」っと、バラしてみますと部品外観は
特に異常なし。
そして、裸にした基板のDC出力が出たところで負荷をつないでも
問題となるほどのドロップは生じません。
ところがプラグの付いたDCコードの先に負荷をつなぐとダメ。
アレレ?です。
コードは外皮径約4mmのシールド線。
全長1.2mほど。
外皮を剥いてみると…
ありゃま、網線部がおかしくなっています。
網線を触るとパラパラと銅細線がほぐれて外れてしまいます。
コード全体がこんな感じ。
網線がモロモロ。
こんな状態では4Aも流せません。
どうも外皮を作っている成分が悪さをした感じです。
中心の白色絶縁被覆に緑青ぽいのが付着しています。
でも、中心の銅より線は異常なし。
長年使っている間に外皮樹脂から「瘴気」が漏れ出て銅網線を
劣化させてしまったのかと…
塩素かな?
ACアダプタの型番「PCGA-AC16V6」。
電線には「E66085-C AWN STYLE 1777 80℃ VW-1 BANDO DENSEN」
っと銘が入っています。
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2012年2月6日 16時40分
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AC電源動作時に電源が時々落ちる症状が出てきました。
最初、コネクタ部分の半田割れ等による接触不良や、断線でよくありがちなケーブルのコネクタ接続部の断線を疑ったのですが、そうでもないみたいで原因不明でした。
電源が落ち電池動作に切替った時に、ACアダプタのDC側ケーブルを揺すってみたら復帰したのですが・・・ケーブルに触れたら熱くなっている箇所がありました。
おそらくこの部分でケーブルが途中で断線しかかっていると判断し、ビニールを剥いでみたら、シールド線の外皮側がボロボロでした。(芯線側は大丈夫みたい。)
ケーブルを一度切断し、熱収縮チューブを通し半田付けで修理しました。
使うたびにカバンから取り出し、ケーブルを丸めたり伸ばしたりしてますので、いつかはこうなる運命なのでしょうけど・・・
シールドケーブルを曲げると、外側になった網線には引っ張り、内側は圧縮の応力がかかりますので、曲げ伸ばしの多い用途にはあまり向かない気がします。
(EMI対策の関係があるのかも知れませんが。)
それにしてもDC側は特に電流が大きい(数アンペア)せいか、断線気味になり抵抗を持つようになると結構発熱するようです。
ちなみに・・・
ACアダプタ:型番「PA-1600-01」,OUTPUT側規格19VDC,3.18A
電線:「EVERTOP (D) E117873 UR AWN STYLE 1185 18AWG VW-1SC 80℃ 300V
CSA LL82009 AWM I A 18AWG 80℃ 300V FTI -F- LM」
>レギュレーション悪
で思いついたのですが、負荷有無による電圧の変化を測定する事で、ケーブルの悪化具合の確認ができそうですね。
あきらかに銅細線の腐食ですよ。
曲げ伸ばしならマイクロフォンのケーブルなど、すぐにアウトになるかと。
外皮の樹脂材料が原因かとにらんでいます。
切れっ端がまだ残っています。
誰かが調べてくれるんでしたら保存しておきますよ。
すみません、私のケースとは別要因ですね。
紛らわしい書き込みで失礼しました。
ケーブルを切ってみると銅が酸化で黒かったり、腐食していてハンダが乗りにくい、なんて事も確かに経験があります。
樹脂自体が吸湿しやすく、それで樹脂に含まれる「何か」と銅が反応して、腐食が進んでしまった、という事なのでしょうか、黒いのはともかく、緑青は厄介ですね。
(まさかケーブルが製造された時から・・・<環境が悪いところで製造?)
ブツを持って帰って、あれこれ見てもらうことになっています。
酸素か塩素か硫黄か水か っと、ブツブツ申しておりました。