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2012年04月16日(月)
「人類滅亡」の話
「人類滅亡」の話(ジャンルはSF)ってよくあるでしょ。
小松左京さんの「復活の日」にはアマチュア無線も出てくるし、
滅亡の原因がはっきりしているし好きな小説です。
この「滅亡の原因」を何にするかが書き手のチカラかと。
  (左京さんの「首都消失」は原因不明なんで消化不良)
核戦争に隕石や彗星の衝突。
異常気象に太陽の異常燃焼。
未知の病原菌。異星人襲来。などなど


先日読んだ『標高二八〇〇米(樋口明雄著)』もそんな話。


ある日突然、標高2800mより下に居た人が消えてしまいます。
高所に登山していたとか、飛行機に乗っていた人だけ生き残る。
生き残った人の目で、どんなことになるのかということが記されて
います。
それなりに面白くは書かれているのですが「なんでそうなった」が
無いのです。
謎解きがSF小説の醍醐味なんですけど、この本にはそれが無い
んで「ホラー」っぽくなってしまっています。

でも、この本の中で「おぉ、この視点面白い!」っと感じたのが
  『人がいなくなったらインフラはどうなるのか?」
っという点。
人がいないと…
  最初はコンピュータが面倒見てくれそう。
  でも、異常時に適切な運転ができない。
  人がいないと設備のメンテナスができない。 つまり
  壊れても修理できない。
  燃料が無くなっても補給できない。
  そして、電気が止まると…  あれこれあって、
  世界各所の原子力発電所が「フクシマ」です。
こんなことが書かれていたのです。
この章、フクシマ以後に追記された部分だそうです。


そして、この本。
『ドキュメント口蹄疫』(宮崎日日新聞社)


SFじゃありません。
図書検索してて「感染爆発」っていう検索文字で引っかかったので
借りてきました。
2010年に宮崎県で発生した家畜感染のドキュメントです。
こんなにひどかったんだと、初めて知りました。
殺処分された牛豚がおよそ30万頭。
初動をミスったら、エライことになるという典型。
生半可な対策ではウイルスには勝てないっという実例。

これ、牛豚だから「殺処分」なんて言ってられるけど
「人」だったら… っと、「復活の日」を想像してしまいます。

何らかの感染症のため、インフラを維持するための人(専門職)がい
なくなったら…
その先、ちょっと怖いです。



その時はきっと、こんなお父さんが頑張ってくれるんだと…

信じてます。



2012年4月16日 09時52分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| ・本 / ・サイエンス |
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