油圧回路教えて!
仕事のメカ制御でちょいと困ったことに。
「油圧シリンダが静止しない」という現象。
(メカの自重で落ちてくる)
電気回りは、油圧ポンプの駆動とシリンダへの油圧経路切り替え
バルブの制御。
シリンダは「復動シリンダ」で、押したり引いたり。
油圧機器メーカーから提示された油圧回路はこんなの。
図の上方「AとB」が復動シリンダにつながります。
Aから油が出れば押して、Bからだと引くという動作と考えれば
いいでしょうか。
右上の「SPS-7A」は圧力スイッチで、設定圧になると油圧ポンプを
停止という動作。
その下のバルブ「KD-2S」は油圧モータといっしょにオンします。
ただし、設定圧になってモータが止まっても、このバルブは
オンのまま。
で、聞きたいこと。
(1)油圧回路のバルブの見方なんですが、オン状態の油圧経路を
示しているの? オフ状態なの?
A、Bへの流れから、オン状態だと推測できるんですが…
(2)KD-2Sの働きは?
オン、オフとも絡み、これの働きがよくわからない…
油圧ポンプが回ってオンしていたら、ここから流れ出してし
まうんじゃ。
(3)シリンダへのA、Bをつなぎを変えれば押しと引きが入れ替わる
わけですが、片方は大丈夫だけど、反対側が静止しないという
現象なんです。
そして、だめな方の駆動だと設定圧でポンプが停止しないという
現象も出ています。
(いつまでもポンプが回っている)
正常なほうは、しばらくして圧が上がりポンプが停止します。
だもんで、どうも二つある「KD-3S」のどちらかで、油がリーク
しているんじゃないかと推測しています。
メカ屋さんに対して「電気は異常なしだ」っと言いたいんですが、
なにせ、私は電気屋(正確には電子回路屋)。
油圧バルブの不具合を検証する術を持っていません。
現在、メカ屋さんにバルブを交換して試してもらう方向で話を進め
ています。
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2012年4月23日 18時20分
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電磁弁は通常無通電状態を表します
KD3の左にあるMみたいなのはバネを表し、無電圧状態でスプールが右に押される事を表します。
右の斜線は電磁コイルを表したと思います通電で左に押される事を表します
もちろん無電圧になるとバネの力で右に押されます
KD−2Sは圧抜き弁だと思います。電源を切った時残圧を抜かないと油で怪我をしますので。(作動油で怪我をすると大変です!手のひらなんて簡単に突き抜けます)
高圧、低圧のポンプがあるという事はかなりのボリュウムのシリンダーかと思いますが、低圧のポンプが回りっぱなしになることにより油圧のリーク分を補償する仕組みになっているのではと推測します
プラントではアキュームレータという風船のお化けで補償します
電磁弁が逆動作に見えるのは安全上の問題で、配線断線等で電磁弁が無電圧になった時その場でシリンダーを停止させる為だと思います。
もしかして建設機械ですか?
突然申し訳ないです。
無通電状態を記すっと。
これで「KD-2S」の意味が理解できます。
そして「KD-3S」の働きも分かりました。
油を送るほうは、いつでも準備OK状態。
抜ける方の弁を動かすという動作ですね。
チェック弁の流れ方向も理解できました。
静止しない原因、やはりリークなんでしょうかね?
片側はOKなんで。
メカ屋さんは「電気のことはわからん」っていうのが
基本姿勢ですんで(笑)
作動油がじゃんじゃんタンクに戻っているので圧力が上昇しないパターン。
圧力SWはヒス分があるのでリークくらいでONするようであればかなり重傷のリークです。
電磁弁をペンチで思いっきりドツクとなおるかもしれません。。。。
愛のムチです。
バルブをカチャカチャっと何回も入り切り(電気で)してると、
押し引き両方とも正常になることもあったのです。
ポンプを止めても両方ともきちんと静止するんです。
ところが…
「直った」(っと機械屋さんが言う)っと思っても、繰り返していると
「やっぱダメ」。
「圧が抜ける」。
で、メカの自重であれれ。なんです。
で、電気屋としては「弁のどこかで油が漏れてんじゃ」っと、
いう次第です。
自分でばらすのはいやだけど(笑)
この回路ではスプール引っかかりではタンクに戻りませんねぇ。。
やっぱリークですか!
すみません早合点でした
シリンダーの仕組みもわからないので何とも言えませんがシリンダー内部のリークが大きいとそうなるかも。(でも片側だけのリークは無いなー)
シリンダー行きのホースをつなぎかえて再現するか試すのも手かな。
すると、止まらないほうが逆になりました。
ということで、シリンダーの不良じゃなく電磁弁の
漏れを疑ったのです…
が、メカ屋さんは「電気屋」のせいにむにゃむ(Ry…
シリンダはOKですか。。。
ただポンプが回りっぱなしというのが気になります
この回路だとKD2Sの誤動作は要注意です
(電磁弁のリークくらいでは多分そうならない)
もしリークとすればKD3Sの振替えはどうですか?
試してみるという方向で進んでいます。
作業の段取りから、来週あたりになるかと。
結果はまた報告します。
それと、もう一つ。
片方向はきちんと静止、ところが反対側が微妙に止まらない
(何度か動かしてたら止まることもある)てな現象。
電磁弁の漏れじゃなく、流れを一方通行にしているチェックバルブの
異常てな可能性はいかがでしょうね?
機械系に関しては、私の経験値は高くありません。
異常事態、故障原因に対する「目利き」ができないわけでして…。
「これがこうなら、こうなって、ああなって…
だからこれがおかしい!」
っと、明確に指摘できないわけです。
「T」と「山マーク」、この「山」はタンクへの戻りですよね。
山印はおっしゃるとおりタンクへの戻りです
シリンダーの抜ける方の油がタンクへ帰ります
私が最初疑っていた様にスプールの引っ掛かりでタンクへの戻りとなります
ただ、
ポンプの容量にもよりますが
リーク分で圧力が本当に下がるのか?に尽きます
ポンプが圧力低下で回りっぱなしになるにはかなりのリークが必要だと思うのです
ここいら辺は電気の電源容量と同じです 電源電圧(ポンプ圧力)がドロップ(圧力低下)するほどのリーク電圧って。。。短絡に近い?
逆をいえば電気と同じで電源容量や負荷容量がわからないので図面だけでは何とも言えないです
建機の様に限られたスペースに組み込まれた物だとポンプ容量もかぎられているのでリーク分で圧力低下も考えられます。
もしかすると事象発生時シリンダーがストロークエンド迄リークで動いた後、圧力が上がるかで確認できるかも、です
まえにもうしあげたとおり臭そうな電磁弁を殴るというのも結構使えます。殴ってなおればそいつがビンゴです
昔X68000の出荷検査でおばちゃんが基板をドライバーで叩いていたのを雑誌で見ました。
同じ様に最近までプラント用に作られた基板の故障時の検査方法に「ドライバーで叩く」というのがありました。。
今はユニット化されてしまってそのような項目もあまり見かけなくなりましたが
そうそう、もう一つ、 状況が良くなったり、悪くなったりだと作動油がかなり汚れているかもしれません
僕も油圧のプロではありませんので(本職は重電やさん)間違いがあったらすみません
油圧ポンプもシリンダも油も新品なんです。
だもんで、メカ屋さんは電気屋を信じてくれない…
油圧系単独の試運転じゃぁ「ちゃんと動いてた」っというわけです。
油圧ポンプは、基本、シリンダを動かすときだけ駆動するという制御になります。
ポンプ、圧力低下で回るというんじゃなく、シリンダのエンドまで来ても、
圧力スイッチで止まらない向きがあるぞ、てな症状なわけです。
まぁ、原因はそのうちわかるでしょう。
油圧回路の考え方、勉強になりましたよ。
助言いただき、助かりました。
これから仕事に行く準備です
今日から夜勤です
気が重い ははは。。
メカ屋さんが、ポンプメーカーさんを呼んでいたので、到着を
待って実験開始。
まず現状で現象が起こっているのを見てもらって…
これ↓
『もしリークとすればKD3Sの振替えはどうですか?』
拝借したお知恵が役立ちました。
弁二つを入れ換えたら、異常が生じる向きが逆に!
ということはどちらかの弁がおかしい。
その後、持参してもらった同型ポンプからバルブを外し、
おかしいのと交換。
そして取り外したのを正常な同型ポンプに取り付け。
すると。
正常だったポンプで異常現象が再現し、こちらの現場
ポンプは正常に!
はい。 解決です。
ほんと、ありがとうございました。
メカ屋さんも喜んでおりましたよ。
ちょっぴり経験値アップです。
SX70の恩返しが少しでもできましたでしょうか?
電気の図面が読めれば油圧、空圧の図面が読めるし、逆もアリです
昔、訳あってアフリカの学校でファクトリーオートメーションを教えていた事があります。
その時「図面が読めると色々な技術者と意思疎通できる事」に気づきました
現物無しでも色々想像してしまいます
図面ってありがたい物です。
これからもブログ、ガレージ居酒屋頑張ってください
さてさて これから出勤の準備です。。