ニックネーム: 居酒屋ガレージ店主
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2006年02月15日(水)
甘くなかったカレントミラー
ちょっとした実験回路での失敗談です。

同一電流2系統の流し出し回路を作ろうとして、こんな回路を実験しました。



OP-AMPとTR1でV1入力に比例する定電流I1を、
PNPトランジスタを使ったカレントミラー回路で流し出し方向に変えて、2系統にして出力しようというもくろみです。
5%くらいばらついてもOKという仕様でしたので、まぁこんなもんかと実験を始めました。

で、何が失敗かというと、I2とI3出力の両方にちゃんと負荷があるときはうまく動作するのですが、
負荷のどちらかが外れたとか、定電流領域外の負荷(抵抗値が高い)に
なったとかすると、正常な片方に影響が出るのです。
まぁ、動作原理を考えればあたりまえ。

異常負荷がつながっても、正常な方の出力はちゃんと出ていて欲しいので、この方式(カレントミラー)での定電流出力はあきらめました。

本番回路には接続負荷の異常検出は必要でしょうね。
でも、異常な片方が正常なほうに影響を与えたらあきませんわ。
回路を再検討!

※なんぎさんからのコメントのとおり、まさに「なんぎな日記」さんの「壁紙」に
ある回路です。(笑)
で、結局、ややこしいことはヤンぺ。ということで、出力に
ツェナーダイオードを入れて、無負荷状態にならないようにしました。
想定される抵抗値が生む電圧より少し大きめの降伏電圧を
持つツェナーを入れ、
解放状態になっても一定電流が流れるようにしたのです。
ま、いいか。

2006年2月15日 12時12分 | 記事へ | コメント(1) | トラックバック(0) |
| ・電子回路工作 |
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このカレントミラーの定電流分配回路ってうちのブログの現在のヘッダに有るのと同じですよね・・・。

単車のテールランプLED化を考えていたときにはしょって複数系統のLED点灯電流を定電流化したかったときに思い付いたのですが、やはり片方が切れるとよろしくない。カレントミラーの考えからすると当たり前なのですが、トラ技の記事で見た覚えがあるんですよ。
 ん〜、全部の系統に定電流の仕掛けをつけたほうがやはり安全ですよね。特にオートモーティブの場合は信頼性が第一ですし。
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