『重大事故の舞台裏』
こういった本を読むとき、図書館が役に立ちます。
人気本は予約が詰まっていてなかなか回ってきません。
でも技術関連本は予約しておけば比較的早い時期に読めます。
先日借りてきたのは『重大事故の舞台裏』。
この本の内容は「日経ものづくり」「日経メカニカル」に連載されていたということです。
最近起こった大きな事故を、技術的な面から追求されています。
例えば・・・三菱トラックの「車輪破損事故」。
「ハブが壊れた」と新聞などで報道されていましたが、どこがどう壊れたのと内容は知りませんでした。
この本では、ハブと呼ばれる部品の構造のどこが弱点だったか、
開発・製造現場ではどのような試験が行われ、なぜ破損に至ったのかが解説されています。
例えば、破損したハブの断面図↓
こういった図面を見せてもらうと、「あぁ、なるほど」と一般の報道では分からない面が理解できます。
これはJR福知山線・尼崎事故の平面図↓。
事故を起こした車両の位置関係だけでなく、事故の衝撃で曲がった線路や枕木が描かれているのが印象的です。
このほか、美浜発電所の配管破断事故、JCOの「青い閃光」、H2ロケット打ち上げ失敗の話など、興味が尽きません。
文字・文章だけでなく図や写真をたくさん使ってあるので、興味深く読めました。
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2006年2月17日 08時46分
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