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2013年05月28日(火)
コニー・ウィリス著『航路』
コニー・ウィリス著『航路』


上下巻2冊の長編SFです。
読み出したら止まりません。

※詳細は検索を参照のこと
 いっぱい書評が出てきます。
  ・コニー・ウィリス『航路』あらすじ(ネタバレあり)
  ・コニー・ウィリス『航路』ネタバレ感想


著者さん、あとがきで「臨死体験本」にえらく怒っておら
れます。

『…アメリカでは…それに類した本が山のように出版され
ました。臨死体験の実例を詳細に記した本ですが、内容は
どれも似たようなもの。…そういう本を読んで私は激怒し
ました。科学的なノンフィクションの体裁をとっています
がこれは最悪の種類のニセ科学…』


大阪市立図書館のHPで「臨死体験」をキーワードに図書を
検索すると50ほどの本がヒットします。
確かに怪しいタイトルばかりです(笑)。

この小説の世界では携帯電話はまだ普及していません。
携帯メールもまだありません。
「ポケベル」と留守番電話が頑張ってます。

舞台が病院ですので、「救急救命」のあれこれが興味深く
描かれています。

そして臨死体験の舞台となるのが
 ・タイタニック号(沈没)
 ・ヒンデンブルグ号(飛行船)
 ・空母ヨークタウン(太平洋戦争)
 ・ハートフォードのサーカス火災
 ・ボストン糖蜜災害
こんな話が絡みながら物語が進みます。

しかし、主人公(女性研究者)は亡くなってしまいます。
ここらへんがちょっとさみしいのですが、それが臨死体験
の秘密を科学的に解きあかすカギになるという仕掛けと
なります。 (もちろん本の中の話として)

良質の長編SFを読んでみたいという時、この本をおすすめ
しておきます。



2013年5月28日 16時53分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(1) |
| ・本 |
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航路(下) 2014年03月05日(水) 10:20 by 天竺堂の本棚
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