ニックネーム: 居酒屋ガレージ店主
★ZAQのBlogari停止のため、あれこれ「データ吸い出し」対策しています。 新規記事はとりあえず停止。 コメント書き込みはまだ有効です。 (JH3DBO 下間憲行)
2013年07月06日(土)
メモ:「牛乳有害説」
またまた「と」な話。

メモ:「牛乳有害説」

広まったのは2006年の「MSN 毎日インタラクティブ」の記事が
発端のようです。

★参考
http://agehatype0.blog50.fc2.com/blog-entry-36.html
http://tail.s68.xrea.com/blog/2006/08/post_33.html
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1156204778

2006年から2007年にかけてあれこれ論議されています。

有害説を出したのは『病気にならない生き方』の著者である
新谷弘実氏(胃腸内視鏡外科医)だそうな。

リンクを読み進むと…やっぱ「ニセ科学」。
この人、「と」(とんでも)さんですわ。

多くの人が信じちゃってるんだ。
牛乳に関し、わが女房までこれに似たような話をしてましたよ。


一般社団法人日本乳業協会が公式な声を上げています。
http://www.nyukyou.jp/cgi/soudan/index.cgi?rm=result&qa_id=49


「病気にならない生き方」の著者新谷弘実氏への「公開質問状」について
http://www.j-milk.jp/news/8d863s000007j0p1.html

牛乳についてのとんでもない話
http://www.zennyuren.or.jp/qa/tondemo/tondemo.htm



「大豆イソフラボン有害説」なんてのもあるんで、ベジの人は
気を付けてね(笑)

そうそう、中西準子氏(「食のリスク」の著者)がこんなことを
述べられてます。 (要約して)

・有機農業について
「有機肥料や堆肥は有害な微生物を含むことがあり、
 それが作物や土壌を汚染する可能性があるの注意を要す。」
「化学肥料であれば必要なときに必要な量を投入できるが
 有機質堆肥だと養分の溶出を制御できず、硝酸過多などの
 障害を引き起こすことがある。」
「農薬の量が少ないから安全だというのは短絡的な発想だ。
 有機農業の場合、カビや大腸菌などの微生物汚染が無視でき
 ず、逆に大きくなるリスクがある。」
「残留農薬のリスクが農薬が悪い、農薬はいけないという思想
 に転換してしまっている。」

・自然毒素について (別資料の解説として)
「合成農薬に比べ自然の食品中に含まれる有害物のリスクの
 ほうが高い。植物に含まれるこれらの有害物は自然農薬と
 呼ばれることがある。」
「天然毒素は有機栽培作物の体内に存在し、何世代も有機
 栽培を続けていると増大する。植物たちは天然の殺虫剤
 を増やして害虫に立ち向かうのだ。」
「我々はどの農薬が危ないということは知っているが、
 自然の食品に何が含まれているか(有害物質)につい
 ての知識がない。」
「ハーブ系サプリメントには薬効もあるが、これが人工物
 なら販売禁止になる(危険物質含有)ようなものもある。」



これらの記述、ある意味むちゃです。
反論してみたらこう書けるぞという例でしょうか。
有機農業を実践されている生産者には自明のことでしょうし、
そんな危ない農作物ってまぁめったに口には入れませんよね。
だから有機農業はバツという意見じゃないんです。
いろんなリスクを考えよという提示です。
何にせよヒトは喰わなきゃ死んでしまいます。


「ゼロリスク問題」「ゼロリスク探求症候群」なんて言葉が
あります。
危険な要素をゼロにしたい、ゼロじゃなければイヤ、という理
想論かな。
もの作りの場面、とりわけ工業製品では危険ゼロを目指すのは
あたりまえ。
でも、自然はそうじゃないぞ、いろんなことが起きるんだから。
適切なリスク評価が重要ということです。

ゼロを追求していたら立ち往生してしまい、政治というチカラで
誤った道に進むし、自然を過小評価したら…福島の原発事故。

痛い目をして人は賢くなっていくはずなんですが、国家レベルと
個人レベルじゃ開きは大きいか。


こんなとき、「ニセ科学」の蔓延は正常な判断の妨げになるん
ですよ。
だから「と」を拒否るというわけ。


※人の死に関し
「不慮の事故による死」、大半が交通事故でしょ。
現在は年間で5千人弱。
高度成長期には1万5千人ほど。
21世紀になっても1万人ばかし。
身近な親戚にも交通事故(被害者)で亡くなっている方がい
ます。
私自身、小1のとき横断歩道上で事故に遭い半年ばかり療養
生活を送りました。(入院・リハビリ)
21世紀も1/8ほど過ぎたんだし、もうちょっと交通事故を
減らして欲しいです。
死者は減っているけど、事故件数や負傷者数は意外と少なく
はなっていないのです。

http://www.jtsa.or.jp/topics/T-224.html



2013年7月6日 10時44分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
| ・サイエンス |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/igarage/trackback/3455/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
どの記述が「と」で、どの記述が「と」でないのか、少しわかりづらいような気がします。
2013年07月08日(月) 19:10 by 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO)
有害説を述べている新谷弘実氏のご意見(公開質問状への回答を含め)が「と」。

あとの話は付け足しというか私の雑感です。

私は牛乳や栄養学の専門家じゃありません。
疫学的検証や調査もできません。
でも、本やネットに出てくる有害説の根拠は、ちょいと問題でしょ。
科学のふりをして実は科学じゃない。
牛乳に関し、ず〜っと昔からこの手の話が続いていたのだと。
牛乳を否定する何か陰謀を感じます。

もちろんアレルギーなどで牛乳がダメという人がおられます。
でもそれはその人の体質で牛乳が悪いんじゃない。


私の女房もコレに毒されていたようで、
『牛乳、こんなことがあるそうや』てな話が出たのです。
この話に、私と息子が反応。
『それは「と」や!』っと。

2013年07月10日(水) 20:31 by 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO)
「牛乳有害説」を述べたり、あるいはこれを信じて拡散している人って、
ひょっとして「自分が牛乳が飲めない」(体質などで)もんだから
逆恨みで「牛乳は悪い」っと、言っているんじゃないかという気が
してきました。

牛乳とその加工品、ぜったいにおいしいもん。

2013年07月10日(水) 21:17 by 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO)
「牛乳有害説」派の暗躍!
Wikipediaで「カゼイン」を見ると…
   (カゼイン:牛乳のタンパク質)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
■有害性
・カゼインと牛乳アレルギー 【略】
・癌との関係
アメリカ合衆国上院栄養問題特別委員会報告書では、
日常摂取量の牛乳たんぱく=カゼインで癌細胞が劇
的に促進させることが科学的に証明されている
(Campbell, 2006)。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ちょっと待て!
英語の解説とずいぶん違います。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
・Cancer
T. Colin Campbell's The China Study (2005), a book,
describes a direct correlation between casein …
   【以下略 wikipediaを見てほしい】
   (コメントの最大字数の関係で)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

英文のニュアンスと日本文、違うでしょ。
  ※どなたか英文の要約をヨロシクです!

何かわかりませんが、牛乳に対する陰謀めいたものを感じる
のです。

コメントを記入  
お名前(必須)
 
パスワード:
 
メール:
 
URL:
 
非公開:  クッキーに保存: 
※非公開にチェックを入れると、管理者のみにコメントが届きます。
ブログの画面には表示されません。
captcha


※画像に表示されている文字を入力してください(半角・大文字/小文字の区別なし)。
文字が読みづらい場合はこちらをクリックしてください。
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク