「麻酔をめぐるミステリー」
分野違いのあれこれ、「へ〜。知らなんだ〜」てな
ことに遭遇します。
またまた図書館で借りてきた本。
麻酔をめぐるミステリー 廣田弘毅(ひろたこうき)著
サブタイトルが『手術室の「魔法」を解き明かす』
麻酔の歴史から始まり、その原理が面白おかしく
解説されています。
その中で…驚きの話!
手術中に「酸素と二酸化炭素を取り違えて患者死亡」
なんてニュースを見たことがあります。
その原因なんですが…
JIS規格で定められたガスボンベの「色」と、医療用
配管「色」の国際規格が違うということが関係してい
るのだと。
こんな具合。
ガス名 ボンベ色 配管色
−−−−−−−−−−−−−−−−
酸素 黒 緑
空気 ねずみ 黄
笑気 紺+ねずみ 青
二酸化炭素 緑 橙
ボンベの色なんて、昔から見ていますんで黒は酸素
(溶接屋で見る)、緑は二酸化炭素(ビールサーバー
で使う)っと、頭に入っています。
ところが、病院での配管色がJISのボンベ色と異なって
いるわけで、
同色の[緑]←→[緑]だと、「二酸化炭素」がぁぁぁぁ
それと、ボンベに記されたガス提供会社の名前が、医療用
だと「×××酸素」なんて記されていることがあって、
緑色の二酸化炭素ボンベにも「×××酸素」などという
社名が記されているので、これを見て「酸素」っと思って
しまうのだとか。
う〜む。
この配管色(国際規格)の話は知りませんでした。
ちなみにねずみ色は「その他のガス」なんですな。
だもんでヘリウムもプロパンもねずみ色。
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2013年10月7日 16時28分
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