『ヒロシマからフクシマヘ 原発をめぐる不思議な旅 』
烏賀陽弘道(うがや ひろみち)著
・ヒロシマからフクシマヘ 原発をめぐる不思議な旅
![](../img/img_box/img20131127132941651.jpg)
著者が訪れた「核(原子爆弾、原子力)」ゆかりの地の写真と
黎明期の生き証人とのインタービュー。
勉強になります。
日本の国会では妙な法律をあれこれしていますが、本書では
アメリカでの取材に関しこんなことが書かれています。
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どこの核技術研究所でもそうだが、歴史を公開する
博物館が併設されていて、自由に見ることができる。…
なるほど「情報公開」とはこういうものなのかと思う。
「求められたら公開する」ではなく
「どうしても秘密にしなくてはいけないこと以外は、
全部最初から進んで公開する」なのだ。
日本から来たフリー記者が「本を書いている」と
言っても、取材で何ら差別しない。
産業上、軍事上の機密以外は原則すべて公開。
オープンである。
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以下はメモ。
・マンハッタン計画で大量の電線が必要になったとき
「銅」ではなく「銀」が使われた。
銅は軍需物資で手に入らない。
だもんで、通貨兌換用として財務省に保管されていた
「銀」を使って電磁石用のコイルを作ったんだと。
この時の銀を軍が財務省に返し終えたのが1977年。
・史上最初の原爆を爆発(実験)させたトリニティ・サイト
年に2日だけ公開されている。
・原子力潜水艦の父と呼ばれるリコーバー提督、すごい
人だった。
カーター元大統領もリコーバーの弟子(海軍士官)
↑
田舎のおっちゃんという感じだったけど、
ぜんぜん違った。
こんなことが記されています。
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実は、カーターは海軍士官時代に原発のメルトダウン事故
を経験したことがあった。
1952年、カナダのチョークリバー研究所の実験炉NRXが
停止装置の故障で部分的なメルトダウン事故を起こした
とき、リコーバーに現地に派遣された。
重装備の防護服を着て除染作業に従事した。
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う〜む。 さすが米国大統領になる人物だわ。
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2013年11月26日 13時26分
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