修理依頼:特殊タイマー制御回路
まったく存じ上げない方(女性!)からの修理依頼。
タブレットで検索→電子回路修理
で、見つけたのが仕事場の案内↓
※さまざまな電子機器の修理依頼について
スマホは字が小さいからダメ、というくらいのお歳です(笑)
どこにも相談するところがなくって、やってこられました。
出荷先では修理を引き受けてくれないと。
どんなものかは、事情があって全部をあきらかには出来ません。
(タイトルも装置全体を意味するんではなく、その機能の一部です)
きちんと塗装され、シルク印刷されたアルミケースに入っています。
(市販の汎用品じゃなく、あつらえもののケースです)
当然、回路図などの資料はありません。
で、この出力電圧確認用にこんなICが使われていました。
LED表示の10ポイント・レベルメータ:LM3914
マイコンで処理することが多くなり、LEDを使ったレベルメータも
見かけなくなりました。
この部分は異常なかったのですが、主回路のどこかが動いて
いません。
DIP ICはこれだけ。
あとは、ICもTRもCRも表面実装部品です。
めんどうですが、回路おこしからスタート。
基板に乗っているパーツを記号にして、水魚堂BSch3Vで配置。
とりあえずつながりを見て、何がどうなっているのか
推測するのが目的ですんで、抵抗値などの記入は不要。
配置した部品図をプリントして、導通チェッカでつながりを
調べながら、配線を記入していきます。
ICにつながったロジック系とディスクリート系の役割を
確かめます。
(1)基板に乗っているおおよその位置で部品を配置
向きは基板に合わせて
(2)パスコンなどは省略
(3)ロジックICやOPアンプはゲートやアンプを個別に分けて
(4)パターンを目視しながらつながりを記入
目で追えない(パターンが部品の下)ときは
導通チェッカーで 総当たりもあり
(5)電源ラインも重要
こんな感じ。 (一部分だけ)
つながりが分かれば、信号が追いかけられます。
原因は、上の図のトランジスタQ3。
型番は分かりませんが、エミッタがGNDにつながっていること
からNPNタイプだと分かります。
ベースがドライブされていないのに、コレクタがオンして
いました。
手持ちの汎用NPN TRに交換したら、正常に動きだしたという次第。
悪かったのはこれ一つだけでしたが、回路の動作を推測するた
めには、ロジック回りも含めてつながりが分からなくてはなりません。
悪い部品を見つけだすより、回路図おこしに時間がかかります。
無事に修理完了。
めでたしめでたし。
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2014年6月14日 08時32分
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・相談者が女性だったから?
・修理がうまくいったから?
はてさて(笑)