修理依頼:特殊タイマー制御回路
まったく存じ上げない方(女性!)からの修理依頼。
タブレットで検索→電子回路修理
で、見つけたのが仕事場の案内↓
※さまざまな電子機器の修理依頼について
スマホは字が小さいからダメ、というくらいのお歳です(笑)
どこにも相談するところがなくって、やってこられました。
出荷先では修理を引き受けてくれないと。
どんなものかは、事情があって全部をあきらかには出来ません。
(タイトルも装置全体を意味するんではなく、その機能の一部です)
きちんと塗装され、シルク印刷されたアルミケースに入っています。
(市販の汎用品じゃなく、あつらえもののケースです)
当然、回路図などの資料はありません。
で、この出力電圧確認用にこんなICが使われていました。
![](../img/img_box/img20140614084523312.jpg)
LED表示の10ポイント・レベルメータ:LM3914
マイコンで処理することが多くなり、LEDを使ったレベルメータも
見かけなくなりました。
この部分は異常なかったのですが、主回路のどこかが動いて
いません。
DIP ICはこれだけ。
あとは、ICもTRもCRも表面実装部品です。
めんどうですが、回路おこしからスタート。
基板に乗っているパーツを記号にして、水魚堂BSch3Vで配置。
とりあえずつながりを見て、何がどうなっているのか
推測するのが目的ですんで、抵抗値などの記入は不要。
配置した部品図をプリントして、導通チェッカでつながりを
調べながら、配線を記入していきます。
ICにつながったロジック系とディスクリート系の役割を
確かめます。
(1)基板に乗っているおおよその位置で部品を配置
向きは基板に合わせて
(2)パスコンなどは省略
(3)ロジックICやOPアンプはゲートやアンプを個別に分けて
(4)パターンを目視しながらつながりを記入
目で追えない(パターンが部品の下)ときは
導通チェッカーで 総当たりもあり
(5)電源ラインも重要
こんな感じ。 (一部分だけ)
![](../img/img_box/img20140614085322050.jpg)
つながりが分かれば、信号が追いかけられます。
原因は、上の図のトランジスタQ3。
型番は分かりませんが、エミッタがGNDにつながっていること
からNPNタイプだと分かります。
ベースがドライブされていないのに、コレクタがオンして
いました。
手持ちの汎用NPN TRに交換したら、正常に動きだしたという次第。
悪かったのはこれ一つだけでしたが、回路の動作を推測するた
めには、ロジック回りも含めてつながりが分からなくてはなりません。
悪い部品を見つけだすより、回路図おこしに時間がかかります。
無事に修理完了。
めでたしめでたし。
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2014年6月14日 08時32分
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・相談者が女性だったから?
・修理がうまくいったから?
はてさて(笑)