今日の修理:溶接用ターンテーブル
昭和48年製造の機械。
溶接作業で使うターンテーブルです。
左端のチャック部にブツをはさんで、スイッチを押すとこの円盤が
回転します。
そこに溶接棒を当てて円周を電気溶接するわけです。
回転速度は調整可能。
別のスイッチで、こんなふうに首を振ります。
上を向けると水平回転。
下に向けると135度くらいまで。
この状態で、一番高いところが目線よりちょい下。
150cmはあります。
この機械、200Vで動くんでが、これを使っている客先から
昨日SOSが入りました。
「電源を入れてスイッチを押したらブレーカが飛ぶ」っと。
(私とこが作ったんじゃないよ)
で、状況。
(1)客先がメーカーに問い合わせ →
機械が古すぎて電気回りがわかる人間がいない。で、
修理を断られた。 ※新しいのを買え!っと。
(2)地元(岸和田)の電気屋(制御盤も作る)に修理依頼 →
工場に来てもらってあれこれ調べてもらっても故障
原因不明。
来たエンジニアは「速度制御のところちゃうか?」との
判断。 回転数制御に電子回路が乗っているんです。
(3)電子回路なら、それじゃあと私とこ(アクト電子)に電話 →
あれこれ工具とオシロなどの測定器をドミンゴに積んで
朝から岸和田まで行ってきました。
で、テスターと導通チェッカで原因発見です。
オシロは不要でしたよ。
原因はヒューズホルダー。
何かをぶつけたのでしょうね、ヒューズホルダーが
割れてしまっていて、ヒューズを保持する金属部が
制御ボックス(アースされている)に触れていたのです。
こりゃあきませんが、電気屋さんでもわかるやろ(笑)
いったん仕事場に戻り、パーツ屋にヒューズホルダー
や傷んでいたスイッチ(これも割れたりひん曲がったり)
を注文。
在庫okとのことで、部品をもらって再び岸和田へ。
配線をやり直して… 完動状態に。
無事に復旧できました。
気になるのは速度制御の電子回路。
コンデンサなどの様子をざっと見ましたが悪くあり
ませんでしたんで、ここは触らず。
※これが件の速度制御基板
「UJT・2SH14」が乗っています。
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2014年6月24日 17時47分
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自分でエッチングして、ドリルで孔を開けて・・・って感じです。
数十年前に作成した電源基板を思い出しました。
同じような感想をもつ人も多いのでは....
カードエッジコネクタが使われているでしょ。
ここは手作業でのエッチングはむつかしいかと。
手作りで金メッキも出来なくはないですが…
電源回り復旧後、このコネクタを抜いて基板の様子を調べよう
かと思ったんですが、
回転速度制御系は安定していましたので、目視だけ。
抜いて、挿して、接触不良。 これがイヤだったんで。
まぁ、状況は分かりましたんで、何かあっても修理は可能かと。