「日航機墜落 123便、捜索の真相」
1985年の夏におきたJAL123便の墜落事故。
そのとき救出活動の中心となった群馬県警察本部の長として
事故対策本部を指揮した河村一男氏のドキュメンタリーです。
初版2004年8月発行ということですので、比較的新しい本です。
本の表紙は墜落現場の航空写真。
深い山の中、緑々した木々がなぎ倒されています。
123便行方不明の第一報から墜落地点の確認、救出へ向けての体制作り
など、現場にいたものの立場で時系列に沿って解説が進みます。
墜落したのが、標高1500mを越える山の中ということでその場所が
特定できず、群馬県警だけでなく長野県警や埼玉県警まで出動して
捜索、混乱していた様子が描かれています。
今ならGPSもあり、違った初期救出活動が行われていたことでしょう。
この本を読んで感じた(知識を新たにした)こと・・・
・墜落場所は「御巣鷹山」と言われるが、じつはそうではない。
「御巣鷹山と三国山の中間の尾根、地元でスゲの尾根と呼ばれる」
後日、群馬県上野村の村長が墜落場所を「御巣鷹の尾根」と命名。
もし、新しく書かれた123便関連の書物で「御巣鷹山」と記されて
いたらそれは調査不足。「御巣鷹の尾根」と記しているかどうかで
信頼できる記事かどうか判断できる。
・・・・なるほど。現場を知っている人の言葉です。
・当時、群馬県警はヘリコプターを持っていなかった。
捜索は埼玉、長野県警、自衛隊のヘリだけだった。
・・・・そうなんだ。
・山の中で無線が届かない。
救出のため山に分け入った部隊に連絡を入れるすべがない。
ヘリとも自衛隊とも無線がつながらない。
場所確認に「のろし」をつかった。
・・・・まわりに2000m近い山が立ちはだかっていますから。
同じ著者で、2005年8月発行の「日航機遺体収容 123便、事故処理の真相」という本が出ています。
「御巣鷹山−三国山」墜落地点の場所。
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2006年5月10日 09時22分
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