ニックネーム: 居酒屋ガレージ店主
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2014年12月04日(木)
修理:ニキシー管電卓
先月の修理依頼品です。
基本、「骨董モノ」の修理はお断りしているんですが、興味も
あったしということでお受けしました。
モノは電卓
ニキシー管表示です。
サンヨー製のサコムミニ:ICC-82D

「ニキシー管の全部の桁が点灯してしまう」という故障内容です。
こんな具合↓


キー操作は受け付けていますが、表示がごっちゃになっているんで、
計算できないという状態です。

基板の様子↓


白色セラミック・パッケージの「LSI」が4つ。



使っているTrはマイクロディスク。
DC-DCコンバータのパワー段にはゲルマのTrが使われていましたよ。

両面基板ですが、レジスト無し。
ベタのパターンにハンダが乗っています。



で、故障原因は電源回り。

  ・電解コンデンサの劣化
  ・電池運転用NiCd電池パックの寿命

ケースに入った電池パックを開けてみると、組電池全体が
液漏れ。



しかも、NiCd特有の短絡状態で寿命を迎えていました。
このため、電池充電部の電流が大きくなり、外付けACアダプタ
の負荷が大きくなってしまい、電源全体に無理がかかっていたのです。
電池パックは修復不能として取り外しちゃいました。

操作スイッチが優秀で、いまどきの導電ゴムじゃなく、磁石を使った
「リードスイッチ」が使われていましたよ。



加減乗除の操作、今の電卓と違いちょっとクセがあります。
「+」と「=」が同じキーだし。

そう、一番上の写真の左下に写っている「ラジケータ」、これで電池電圧を
示しています。
電池運用時に「そろそろ電池が切れまっせ」という警報ですな。



2014年12月4日 14時07分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| ・電子回路工作 |
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