HHR-3MPSとHHR-3XPS
昨年7月にBEIさんとこからエナジャイザーリチウム電池が
やってきたとき、写真の単3ニッケル水素充電池が同梱さ
れていました。
まずはこれ。
パナソニックの「HHR-3MPS」。
「エネループ」に張り合っていた電池です。
2000mAh(min)という性能。
届いたのは使いさし。
電池の外装を良く見ると「死亡?」というメモが書かれていました。
電池の製造年マークは「0611」。
2006年11月ですから8年前のブツ。
こちらにやってきてからはほったらかしで充電していません。
およそ半年間放置していたわけです。
これがどうなっているのか、ちょいと調べてみました。
※使用ツール
・電池電圧チェッカー
・交流定電流方式を使った電池内部抵抗測定回路
電池電圧と内部抵抗を示します。
# 無負荷 4.7Ω 1Ω 内部抵抗
#1 1.26V 1.17V 0.92V 255mΩ
#2 1.26V 1.22V 1.08V 131mΩ
#3 1.25V 1.17V 0.92V 250mΩ
#4 1.26V 1.17V 0.95V 232mΩ
1Ω負荷でも電圧が出てきましたよ。
#1が「死亡?」と記された電池です。
内部抵抗が大きいと、負荷にした抵抗が小さい時のドロップが
大きくなります。
放電停止電圧を低い目にして、どのくらいのエネルギーが残って
いるのか、ちょっと見てみます。
そして、もう一つの電池がやはりパナソニックのHHR-3XPS。
これは新品でした!
「2005年3月現在業界最高!レベル容量」というシールが
メーカーの誇りを表しています(笑)。
製造年月のマークは「0505」で、つまりおよそ10年間放置
していたことになります。
しかし、残念ながらエネルギーは残っていませんでした。
デジタルテスターでは「0.54〜0.56V」を示していましたが、
電池電圧チェッカーは起動できません。
内部抵抗を測ると「21〜24mΩ」となっていました。
これから充電してみますね。
生き返るかな?
※HHR-3MPSの放電結果。
最終充電日は不明ですが(半年前?)、使い古された電池
でもこれだけの容量が残っていました。
放電器はこれ。 負荷抵抗1Ωで0.8Vまで放電。
(クリックで拡大↓)
内部抵抗の測定結果が小さかった電池#2の放電維持電圧
が高く出ています。
しかし、内部抵抗が200mΩになるとさすがにもうスラッシュや
デジタルカメラなどの消費電流が大きな機器では使えません。
充電できるかどうかを見てから「電池の墓場箱」に仕舞い込ん
でおきますわ(笑)。
※HHR-3XPSの充電結果
使った充電器は充電時間表示機能付きBQ-390。
その結果です
# 全体 大電流
時間 充電時間 無負荷 4.7Ω 1Ω 内部抵抗
1 40m33s 06m52s 1.38V 1.36V 1.31V 14mΩ
2 18m23s 02m33s 1.36V 1.35V 1.29V 15mΩ
3 38m53s 23m09s 1.38V 1.36V 1.31V 14mΩ
4 39m02s 23m12s 1.38V 1.36V 1.31V 15mΩ
#3,4に比べて#1,2の充電時間が短くなりました。
何らかの理由で、十分充電されていないのかもしれません。
※4本パックの電池でしたが、#1=#2、#3=#4とペアで
シュリンク包装されていましたので、微妙に
特性に違いが出ているのかもしれません。
これから放電させて、10年の眠りからよみがえるのかを見てみます。
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2015年1月7日 17時52分
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