「悪魔は細部に宿る」
またまた図書館から借りてきた本。
樋口晴彦著、 悪魔は細部に宿る
サブタイトルが危機管理の落とし穴
韓国であったセウォル号の事故とか二次世界大戦の話
とか、ちょっと話が拡散している気配を感じますが、
なかなか納得できる話を語られています。
ちょっとピックアップ
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・表紙の扉から
過去の事件や事故に学べば未然に防げたはずの
惨事が、日本や世界で頻発している。
・「はじめに」から
…危機管理関連の書籍を読み進むうちに、
「またこの話か…」とうんざりした経験を持
つ読者は決して少なくないだろう。
詰まるところは、「正確な情報を収集する
ことが肝心だ」「トップがリーダーシップを
発揮せよ」「危機管理マニュアルを整備して
訓練を反復せよ」の3点の原則を冗長に説明
しているだけである。
もちろんこの3点が間違いというわけではな
い。
しかし、こうした原則論だけで何とかなる
ほど危機管理は甘いものではないと申し上
げたい。
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:
…危機管理の渦中では、様々な失敗が起
きるのは当然であり、状況の変化に合わせ
て知恵をしぼって、少しでもベターな解決
を模索していく以外にない。
そこで必要とされるのは、マニュアル化さ
れた原則論の回答ではなく、様々な要素を
組み合わせて分析する知性と、具体的な対
策を編み出していく概念化能力、そしてバ
ランスを持って全体の特質を判断する大局
感である。
・「第1章 第4講 緻密すぎる計画は机上の
空論」から
いかに緻密なBCPマニュアルを整備して
も、頭の体操という意義を認めるのはやぶ
さかでないが、しょせんは「机上の空論」
にすぎない。
下手に細かく対策内容をマニュアルに規定
していると、自縄自縛になってしまうおそ
れさえある。
:
:
BCPマニュアルには、基本的な対処方針と
それを具体化する段階で検討すべき課題を
書き出しておけば十分であろう。
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うんうん。 納得できます。
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2015年8月11日 15時46分
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