「星球」
またまた図書館で借りてきた本。
中澤日菜子著 「星球」。
「ほしきゅう」と読みます。
これを借りたきっかけ…
書架をめぐっていて…
書架にあったこの本、背表紙しか見えません。
著者さんは知らない人。
タイトルの「星」に目が行った。
「星球で、ほしきゅう」なんだ。
書架から取り出して表紙を見る。
「おっ」と、裏表紙も含めて広げてみる。
それがこれ↓
題名の下は町の夜景ですが、その足元、右側に広がるのは
宇宙から見た地球。
「どんな本?」っと、「興味メータ」の針が右に振ります。
表紙をめくって中身を見る。
中扉に本の帯=概要を貼ってあるので、短編小説と判明。
目次を見る。
そのタイトルから、ひょっとして「SF」なの?
でも「帯」には恋愛小説て書いてある。
しかしこのタイトルはただものじゃない。
ということで、借りてきました。
面白かった!。
「宇宙」「天体観測(観察)」「カメラ」「暦」「鉄道」好きの
野郎が釣られますぜ。
●目次
・星球
・The Last Light
・ほうき星
・半月の子
・Swing by
・七夕の旅
このタイトルを見ると「SF仕立て」って、思ってしまうでしょ。
でも、恋愛を含む普通の人の日常を書いた本。
その舞台がちょいとステキ。
専門用語が出てくるんで、「恋愛小説」として読んだ人には
「なに?」という箇所も。
でも知ってる人はニヤニヤと。
そこらが面白い。
例えば…
・星球
星球って演劇の舞台に星を映し出す照明装置のこと。
・The Last Light
First Lightって、完成した望遠鏡で始めて星を見ること。
じゃLast Lightって。
光軸なんて言葉が出てくるんで、光学を知らない人は
「何?」ってなるんじゃ。
・ほうき星
のっけから天体観測が始まります。
馬頭星雲、カニ星雲。
エリダヌス座の魔女の横顔←むちゃマニアック
天体望遠鏡が「相棒」。
・半月の子
これは出産の話。
満月、新月、暦の話が出てきます。
・Swing by
とうぜん「はやぶさ」。
「はやぶさ2」の打ち上げも。
でも内容は離婚話。
・七夕の旅
ちょっと切ない。 「じいちゃん兄弟」の話。
鉄道、「会津線 = 只見線」が出てきます。
ということで、この本にはいっぱい「釣り針」が仕掛け
られています。
普通に恋愛小説として読めばそれまでですが、舞台装置
に釣り針が・・・。
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2015年9月19日 09時52分
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