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2015年11月05日(木)
科学は疑問から
ちょいと、温度測定がらみで調べものをしてました。
で、「ええぇぇ。 そうやったんや」という、驚きが子供向けの
本に書いてあったのです。



見てた本はこれ↑。
サイエンスシアターシリーズ 熱をさぐる(温度と原子分子)編1『温度をはかる』
(板倉聖宣 著)
サブタイトルが「温度計の発明発見物語」。

小学校の時から使っている温度計と言えば「アルコール温度計」。
先端がこんなの↓

これは仕事場に置いてある棒温度計で、-20℃〜100℃が測
定範囲で、1℃きざみの目盛です。

この本の扉↓に、こんな記述があります。


  「アルコール温度計」と言われている温度計の中身は、
  本当にアルコールなのかどうか怪しい。
  その謎解きは本文49ページを見てください。


「アルコールを使ってるからアルコール温度計とちゃうん?」
ですよね。

本の中では、アルコール温度計から実際に中の液体を
取り出して(温度計を割って)、それが何か確かめて
います。
   ※この行動力はすごいでっす
     これぞ理科の実験だ

で、その謎解きはググると出てきます。

ネットからピックアップ。

ブリタニカ国際大百科事典
家庭用寒暖計に最も普通に用いられる液体温度計で,感温
液にエチルアルコールを用いたもの。
アルコールは比重が小さいので感温球部を大きく,熱膨張
率が大きいので毛管を太くできる。また表面張力が小さい
ので毛管内の液面の動きがなめらかで,赤く着色して読取
りを容易にできるから,精度はよくないが家庭用寒暖計に
は適する。

Wikipedia
ガラス製温度計の感温液としては、公的な観測用としては
主に純水銀が使われ、一般の用途には赤色に着色した灯油
などが用いられる。


日本計量器工業株式会社
赤液温度計:アルコール温度計とも称します。
但し実際に封入されている液体はアルコールではなく、着
色された白灯油です。
また、クレオソート等を添加し、感温液の性質を整えてい
ます。
主に-100 〜 200℃付近で用います。
精度の点では水銀温度計が優れていますが、安価であるこ
とから、幅広い用途で使用されています。


本の中では、『アルコールだと沸点が「78℃」なんで、100℃
を測ろうとしたら沸騰してしまう』というところから、「怪しい」が
スタートします。
昔は、ほんとうにアルコールを使った温度計もあったそ
うで、それらは75℃あたりまでの目盛だったそうな。
最高温度が50℃くらいまでしかない今の「寒暖計」はど
うなんでしょね。
アルコールなのかそれとも灯油なのか?


※ガラス製温度計のあれこれはここが詳しいです。
東日本計量器工業協同組合「MANUAL温度計」より

ほんとに純アナログ。
勉強になります。




2015年11月5日 16時03分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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