やっぱり面白いぞマイクル・クライトン
図書館で借りてきた本です。
マイクル・クライトン著「恐怖の存在」。
2004年の本で、日本語訳は2005年9月。いちばん新しい本なのでしょうね。
環境破壊・地球温暖化に警鐘!というのがテーマなのですが、「温暖化してるってほんとなの?」と、常識を痛烈に批判します。
主人公達は世界中を飛び回るのですが、あれやこれやの陰謀に巻き込まれぼろぼろに・・・といういつものパターンです。
webを探せばいろいろ書評が見つかりますので、あらすじは書きませんが、おぉっと思った記述をメモしておきます。
●『風力発電は偉大だ。しかし、鳥の視点から見れば迷惑このうえない。鳥にとっては、あれは巨大な鳥専用のギロチンでしかないからな。・・・・だれも風力発電のメリットとデメリットを冷静に評価しようとはしておらんだろう。』
本文のこの部分に対し訳者が「デンマークでの風力発電で毎年三万羽の鳥が犠牲になっているが、自動車事故では百万羽の鳥が死んでいる」という記載のある書物を紹介して風力発電を援護しています。
●「付録1 政治の道具にされた科学が危険なのはなぜか」
ここの文を書きたかったためにこの小説を書いたのではないかと思うのです。
この中には『カール・セーガンのいう過去の”悪魔にとり憑かれた世界”から人類を救える希望の星は、たったひとつしかない。科学だ。』という文があり、政治や権力に翻弄された過去の歴史をふり返っています。
クライトンの著作を初めて読んだのは「アンドロメダ病原体」
中学校同級生の親父さんに「これおもしろいで」っと貸してもらったのがこの「アンドロメダ」。
1970年ころでしょうか。
当時、SFを読みまくっていました。
小松左京や星新一、眉村卓などなど、面白くって読みあさっていました。
その後、クライトン原作の映画「ジュラパ」ができて、さすが!です。
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2006年6月18日 22時52分
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