「メルトダウンの原因は崩壊熱ではない」
またまた図書館で借りてきた本。
石川迪夫(いしかわ みちお)著
考証 福島原子力事故 炉心溶融・水素爆発はどう起こったか
面白いです。
フクイチの3つの炉のメルトダウン、その原因が「炉心の崩壊熱」
ではなく、燃料被覆管の「ジルコニウムと水の化学反応」
であると、結論付られています。
炉内の圧力や水位の変化、放射線強度の変化から推理され
ています。
2013年3月に出版された本です。
こりゃ、知りませんでした。
もちろん主原因は電源喪失による炉心冷却の失敗です。
この本では、核分裂反応が止まったウラン燃料の崩壊熱
より、加熱状態になったジルコニウムと水の反応の化学
反応熱のほうが、発生するエネルギーが大だと、解説。
そして、その時に水素が発生。
これが爆発したわけです。
もうひとつ。
爆発しなかった2号炉が、多くの放射性物質を出したと
聞いたことがあったんですが、その理由も解説されて
います。
爆発した1号炉と3号炉だけだったら、放射性物質の量は
ずいぶんと違ったことになっていたということです。
(住民が長期避難しなくてよいレベル)
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2016年1月15日 14時01分
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